【お願い】
こちらはirxsのnmmn作品(青桃)となります
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ご本人様方とは一切関係ありません
割と黒めのお話です。ちょっと無理矢理系?の青桃。
私にしてはかなり短めのお話です。
青視点→桃視点
本当は、殴ってでも自分を止めてほしかった。
拒んで、罵って、俺のことを嫌ってくれるように。
もう二度と、お前のことを好きでいるのを許されないように。
熱を帯びた2人分の呼吸が、静まり返った室内にこだまする。
はぁはぁ、と荒れた息を、肩を上下させて繰り返した。
「…っ」
何度も往復を繰り返す腰の動きに、互いの肌と肉を打つ音が響く。
乾いたその音とは裏腹に、ぐちゅりと中では湿った感覚が満ちていった。
…何で…?
本当は相手にそう尋ねてほしかったはずの疑問は、今ではむしろ俺の胸中で響く。
何で…何で、止めてくれない? お前を無理矢理組み敷いて、傷つけるかのように穢していく俺を。
何でこんなことするんだ、と拒んでほしかった。
気持ち悪いと罵ってほしかった。
お前なんて受け入れられないと嫌ってほしかった。
だってそれ以外に、俺がお前を諦める道が見いだせなくなっていたから。
「…っ!!!」
ないこの内壁を抉る律動に合わせて、自分のココロも抉られていく気がする。
びくりと体を震わせたないこの背がシーツの上で反り返り、顎が持ち上がった。
それとほぼ同時に自分の中心もどくどくと脈打って果てる。
荒れた呼吸を収めながら、ないこの中に自分の精を注ぎ尽くす。
その間、あいつは手の甲と腕で自分の目を覆ってしまっていた。
その隙間からほろりと一筋の雫がこめかみの方へ流れていくのが視界に映る。
その涙を目にして、取り返しのつかない自分の行動に、後悔する資格すらないくせに自身で傷ついた。
ずるりとモノを引き抜いた後も、ないこの後ろは無理矢理の行為に押し広げられてひくついている。
ゴムすらつけない最低な行為を、最低なまま終えた瞬間だった。
殴ってでも、止めてほしかった。
拒んで、罵って、俺のことを嫌ってくれるように。
…いや、そんなのは嘘だ。それは自分自身への欺瞞だ。
本当は許されたかった、この想いを抱くことを。
本当は、好きになってほしかった。他でもないお前自身に。
伸ばした指先で、その涙を拭ってやれたならどんなに良かっただろう。
そうする資格すらないことを自覚しているからこそ、俺は荒れた息を整え終えると覆い被さっていたないこの上からそっと退いた。
熱いシャワーを頭から浴びて、気怠い体を支えるように浴室の壁に手をついた。
少し前屈みになった態勢のせいか、後ろでこぷりと音がする。
それに遅れるようにして、中から溢れた液体がどろりと太ももを伝っていった。
まろが俺の中に注ぎ込んだものが、零れるように滴る。
自分の指を、その中にゆっくりと押し入れた。
さっきまでの行為で容易く広がるそこから、まろの熱を掻き出す。
「ん…っ」と声を漏らしながらも中をかき混ぜ、ひとつも残らないように白濁の液を全て外へ出した。
…本当はずっと奥底に溜めておきたい熱だったけれど、腹を壊したら元も子もないから致し方ない。
行為の最中、まさか自分が泣くとは思っていなかった。
前に配信でも言ったことがあるけれど、俺はめったに泣くことがない。
悲しいことや悔しいこと、感動して涙を流すなんてことはほとんどない。
だから、そんな自分が泣くとは思っていなかった。
しかもそれが「嬉し泣き」だなんて。
ずっと、この日を待っていた。
紳士的で人の気持ちばかり尊重するまろが、自制できないほど俺を欲してやまなくなる日を。
「遅ぇよばーか」
そんな黒く嬉しそうな呟きが、自分の耳にこだまして返ってくる。
きゅっとシャワーのコックを捻って湯を止めると、目の前の鏡の中の男が歪んだ幸せを口元に湛えて笑っていた。
コメント
1件
全然短くなかった!!こんなに文章書いてるのに短いなんて、、😭私の文章の量とは比較すらできん!w今回の話は、あれですね!読んでて効果音?みたいなのがなくてもこんなに話の内容が伝わるなんてすごすぎます!崇拝しますw(勝手にすいません)