⚠短い
治視点
侑を惚れさせよう作戦2、あらゆる場面でキスしてみる
次に考えた作戦がこれや。これが1番手っ取り早いんやない?よーし、やってくでぇ
「つーむー」
「ん?ちょ、顔近いわ!!」
「ちゅーしよ?」
「は、はぁ?//…」
ちゅ、
「やったけど..?」
そっちじゃないねん…
「..あ?なに?こっち見とるだけじゃ何言いたいか分からんわ」
「ほっぺやなくて、こっちにしてや」
「これも立派なちゅーや。口はアカンで」
くそぉ…真正面からはむずいか..?
──────
─学校の廊下─
あ、ツム角名と話しとる。
なに楽しそうに話しとんねん。気に食わん、邪魔しに行ったろ。
「つーむ」
「うおッ」
急に背後からハグしたから、侑はちょっとビックリしていた。
角名を少し睨むと、ちょっと顔をしかめてから教室に戻って行った。
「サムどしたん?」
「角名と話しとったから」
「はぁ?そんだけのことでいちいち不機嫌なんなや」
「嫉妬深くてすまんな」
「はぁ、なんか食いたいものある?しゃーない、買ったる」
「ツム」
「はぁ?」
ふっ、マヌケずら
「ツムが食いたい」
「い、意味分からんわ」
残念、がっちり抱いとるから逃げられんな
「な、ちゅーしよ」
「い、いやや!」
「なんで?俺んこと嫌い?」
「み、みんなおるから!」
「じゃあ、誰もいない部屋とかやったらええの?」
「あかん!もう離せ!!」
侑が急に力を込めてきたものだから、それに反応できず手を離してしまった。
あーあ、また逃げられてしもた
─昼─
昼休みはバレー部の2年で集まってご飯を食べるのが習慣になっている。
「治、さっきのなに」
隣に座った角名が2人にしか聞こえないくらいの声量で話しかけてきた。
「なにって…牽制?」
「いや、俺侑のこと好きじゃないから」
「でもなあ、嫌やったんやもん。侑が他の男と楽しそーにしとるんが」
「俺はその対象に入れないでよ。ただバレーの話してだけだし」
「そうなん?ならええ」
「サム」
「ん?」
名を呼ばれ振り返れば、侑の手がすぐ目の前にあった。
「ん、取れたで」
「え、お前、はぁ?ほんまに、ええ加減にせぇ、..」
「え、なに?どゆこと?」
今たしかに侑は、俺の唇に付いていた米粒を指で取った。
そして、食べた。
これを無意識にやるのが恐ろしい。角名も銀もぽかんとしてしまっている。当の本人は状況がつかめないようで、そんなにまずいことをしてしまったかとあたふたしている。
ますます放っておけんくなったわ…
─家─
俺と侑は各自部屋で寝る準備をしていた。侑はハンドケア、俺は明日の準備。
俺のほうが少しはやく終わったので、 先に寝ることにした。
(にしても、今日も進展なかったな。ツムのやつ、ほんまに俺のこと好きやったん?)
ベッドに入るとちょうど侑も終わったのか、2段ベッドに上がろうとしていた。
最後にもう一回、言ってみよ
「ツム、おやすみのちゅーは?」
「..アホなことぬかしとんちゃうぞ」
そのままパチン、と照明が消された。
ちゅっ
「..おやすみ」
「…は?」
俺のに侑の唇が、ありえへん
やって今日散々拒まれたし…
俺のほうがドキドキしてどうするん…
コメント
8件

えもう最高すぎますね
あのー、すいません、好きです。いや、大好きです。 好きすぎてもう一瞬で読み終わってしまった🥲 急に「「侑から」」のキスとか私たちを倒しにに来てますね 今後ともお世話になります(?)
もー、えー????ツムちゃん急に男なっちゃた〜???👀治がドキドキしちゃってる〜⤴︎︎︎!!!最高最高最高。寝起き悪い僕がこんなにも気持ちよく朝を迎えられる日が来るだなんて…。最高だぜ👍✨