TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

⚠短い








治視点





侑を惚れさせよう作戦2、あらゆる場面でキスしてみる




次に考えた作戦がこれや。これが1番手っ取り早いんやない?よーし、やってくでぇ



「つーむー」

「ん?ちょ、顔近いわ!!」

「ちゅーしよ?」

「は、はぁ?//…」


ちゅ、


「やったけど..?」


そっちじゃないねん…


「..あ?なに?こっち見とるだけじゃ何言いたいか分からんわ」

「ほっぺやなくて、こっちにしてや」

「これも立派なちゅーや。口はアカンで」


くそぉ…真正面からはむずいか..?





──────




─学校の廊下─



あ、ツム角名と話しとる。

なに楽しそうに話しとんねん。気に食わん、邪魔しに行ったろ。


「つーむ」

「うおッ」


急に背後からハグしたから、侑はちょっとビックリしていた。

角名を少し睨むと、ちょっと顔をしかめてから教室に戻って行った。


「サムどしたん?」

「角名と話しとったから」

「はぁ?そんだけのことでいちいち不機嫌なんなや」

「嫉妬深くてすまんな」

「はぁ、なんか食いたいものある?しゃーない、買ったる」

「ツム」

「はぁ?」


ふっ、マヌケずら


「ツムが食いたい」

「い、意味分からんわ」


残念、がっちり抱いとるから逃げられんな


「な、ちゅーしよ」

「い、いやや!」

「なんで?俺んこと嫌い?」

「み、みんなおるから!」

「じゃあ、誰もいない部屋とかやったらええの?」

「あかん!もう離せ!!」


侑が急に力を込めてきたものだから、それに反応できず手を離してしまった。


あーあ、また逃げられてしもた




─昼─




昼休みはバレー部の2年で集まってご飯を食べるのが習慣になっている。


「治、さっきのなに」


隣に座った角名が2人にしか聞こえないくらいの声量で話しかけてきた。


「なにって…牽制?」

「いや、俺侑のこと好きじゃないから」

「でもなあ、嫌やったんやもん。侑が他の男と楽しそーにしとるんが」

「俺はその対象に入れないでよ。ただバレーの話してだけだし」

「そうなん?ならええ」


「サム」

「ん?」


名を呼ばれ振り返れば、侑の手がすぐ目の前にあった。


「ん、取れたで」

「え、お前、はぁ?ほんまに、ええ加減にせぇ、..」

「え、なに?どゆこと?」


今たしかに侑は、俺の唇に付いていた米粒を指で取った。


そして、食べた。


これを無意識にやるのが恐ろしい。角名も銀もぽかんとしてしまっている。当の本人は状況がつかめないようで、そんなにまずいことをしてしまったかとあたふたしている。


ますます放っておけんくなったわ…




─家─




俺と侑は各自部屋で寝る準備をしていた。侑はハンドケア、俺は明日の準備。


俺のほうが少しはやく終わったので、 先に寝ることにした。


(にしても、今日も進展なかったな。ツムのやつ、ほんまに俺のこと好きやったん?)


ベッドに入るとちょうど侑も終わったのか、2段ベッドに上がろうとしていた。


最後にもう一回、言ってみよ


「ツム、おやすみのちゅーは?」

「..アホなことぬかしとんちゃうぞ」


そのままパチン、と照明が消された。






ちゅっ


「..おやすみ」


「…は?」



俺のに侑の唇が、ありえへん


やって今日散々拒まれたし…



俺のほうがドキドキしてどうするん…
















ホ ン ト ノ キ モ チ _ .

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

656

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚