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コメント
6件
おやつにマルゲリータ…笑 かわちぃね💕💕 いたおに甘えたがりなイタリー可愛すぎてタヒねる😇 血の匂い吸いながら寝るイタリー…いたおにバレちゃうよ… 血の匂いってなんか鉄っぽいから苦手()
なんですかあなた神様ですか?最高すぎるんですけどオオオ!?
カッコつけるの楽しい
⚠️attention⚠️
・少しの体調不良
・自傷行為
・例ア病み
以上の要素が含まれます
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「はぁ〜〜〜〜、やっと終わったぁ……!」
ぐっと大きく伸びをする。先程までの凝り固まった疲れが幾分か楽になったような気がした。
やはり他国とのお偉いさんとは少し会談するだけでも疲れが出る。作り笑いをし過ぎたのか、表情筋は口角を少し上げただけでもズキズキと痛むようになってしまった。
「んー、早く帰っちゃお。」
家に帰ったらパパがいるはず。そしたらパパに抱きついて、いーっぱい甘えようかな?
「……?っ、頭痛かな……」
疲れが出すぎたからか、僕の頭は小さな悲鳴を上げているようだ。早く帰って薬をちょっと飲めば治るだろう。
そう思い、僕は足早にパパの待つ自宅へと帰った。
やっとの事で家に着き、ヘロヘロになった自分の体に鞭を打って力無くドアを開ける。
途端にふわっと香ばしい香りに鼻を擽られた。チーズと、トマトと、バジルの香り。大方パパがおやつにマルゲリータでも焼いたんだろうな、なんて思いながらリビングへと足を運ぶ。
がちゃ、と音を立ててドアが開くと、いつもの様にパパが座ってぴっつぁを食べている。
「ただいまぁぁ〜……」
「おっ、おかえりなんね〜!大丈夫?すごい疲れた顔してるんよ……?」
嗚呼、僕の事をこんなに心配してくれるのなんてパパだけだ。優しい優しい、僕のパパだけ。
「んもぉ〜ほんとに疲れたんね……顔色探りながら作り笑いで乗り切ったけど……」
「あー、普段いたりーはそういうことしないもんね……」
これでも頑張った方だ。もっと褒めて欲しいくらい。
「っ、いった……」
あたまが、いたい
思わず頭を右手で抑える。
「?どっか痛むんね?じゃあio、食べやすいものとか作っとくからいたりーは寝といていいんよ!」
「ん……grazie……」
甘える予定だったのに……でも、パパに看病して貰えるって考えたらそんなに悪くないかもなあ。2階にある自室へ着いてベッドに寝っ転がれば、疲れは自分の体と共にそれへと沈んでいった。
あー、幸せだな。疲れるけど、パパと一緒に暮らせてる。それだけで幸せを感じてしまう。
え?
幸せ?
そんな事を思ったのはいつぶりだろうか。あれ、僕は、今まで幸せじゃなかった?今まで、つらかった?なにを、感じてた?
ぼくどうしてたんだっけ
なんで、なんでだろう。
突如として現れる焦燥感と孤独感と、自殺願望に戸惑いを隠せなくなる。急に、しにたくなる。しにたい。いまもうここでころしてほしい。
だめだ、落ち着かなきゃダメなんだ。でもどうやって落ち着いていたかを思い出せない。呼吸が荒くなっていくのが自分でもわかった。
必死に周りに焦点を当てる。目に入ったのは、シャーペンらしきもの。
気づいたら、シャーペンで太腿を切り裂いていた。15センチ程ありそうな、深い傷。
赤を、いつものような僕の血を見ると段々落ち着いていく。乱れた呼吸も心拍数も、いつしか普段通りになっていた。ふと左の腕に目を遣れば、おびただしい程の切り傷で埋め尽くされていた。……日本が言ってた『哀れ』って、こういうことなのか。
あぁ、この傷どうしようかな。生憎こんなぐちゃぐちゃの部屋に救急箱なんてものはない。探せば絆創膏くらいはあるかもしれないが、探す気力も体力も残っていない。
……もう、いいか。もういい。寝てしまおう。ティッシュでも適当に貼っておけばなんとかなる。布団が汚れたらまた明日自分で洗おう。
「……おやすみ、」
僕の意識は闇に吸われるように、落ちていった