テラーノベル
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上田正秀にとって、白村拓は目の上のたんこぶのような存在だった。
小学生の頃からの知り合いで、表向きは友人関係を築いていたものの、できればいなくなってほしいと思っていた。
正秀は、頭が良かった。
幼い頃から一を聞いて十を知る子だったため、周囲からは神童ともてはやされたものである。
しかし小学校で拓と出会い、自信を打ち砕かれた。
拓は、一を聞かずとも百を知るような子だったのである。紛れもなく天才だった。さらに彼は、天才少年にありがちな気難しさはなかった。人当たりはよく、年相応に友人付き合いをし、冗談を言ったりもする。
彼は孤立することもなく、クラスの中心にいる人気者となった。
(あいつがいなければ、俺があそこにいたのに……)
そう思うことは何度かあった。
しかしながら、憎らしいという感情を抱くほどではなかった。世の中********************
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70
#吸血鬼
ミリア
44
重田💋(omoda)
581
コメント
2件
第17話、読み終えました……。 上田くんの内面、すごく重かったです。幼い頃からの「白村くんへの対抗心」が、告白の失敗で「憎しみ」に変わっていく流れ、ひりひりしました。それに追い打ちをかける父親の転落と暴力……。ラストの「あんな奴、誰か♡♡♡てくれればいいのに」には、胸がぎゅっとなったよ。切実な憎悪の裏に、彼自身のどうしようもなさが見えて、ただの悪役には思えなくなった。 田中さんの人間描写、本当にリアルで上手だなって思いました。続きが気になる……!