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いや、私は夢を見ているのかもしれない。全て今見えているものはは本物と違うのかもしれない。
『どうしたんだ?リリス。ほら行くぞ。』
「ちょっと聞きたいんだけど、、、」
勇気を振り絞って聞く。
「あ、悪魔って何?」
『それはそのものの存在のこと聞いてるのか?だったら辞書に載ってるんじゃないか?』
「、、、」
無言でククを見つめる。正直怖いが。
『、、、それは自分たちで殺し合いをするんだよ。食い物を奪い合ったりな、表面上はいい顔をしてるかもしれないが、お前がいなくなったら即悪口を言われるかもな。自分の都合が悪くなったら逃げ、お前のことを平気でないがしろ、つまりまあ捨てるんだ。』
「そうなるのには理由があるんじゃないの?」
『どうなんだろな。悪魔じゃないから分かんねー。』
また歩き出して、少し明るいところに着いた。
『可哀想に。』
ククは大きい黒い壁の前に立って、そこからひょこっと出た手を握る。なんだろうと思って見てみると、そこには私とククに似たような形をしたのが沢山埋まっていた。引き抜こうとするけど、抜けない。壁は柔らかいのに。
『無駄だ。やめとけ。』
「でも、、、」
『早く行くぞ。』
ククは黒い壁に沿って右に歩いた。歩き続けたら小さいドアがあったので、そこからこの赤い世界を抜けた。
「うわぁ!!!」
『どうだ。こいつらが悪魔だよ。』
私たちと似た形の悪魔がそこにはいた。みんな不思議な洋服を着たり、沢山の似たものたちと話したりしている。使ってる言語は私たちと同じようだ。
『こいつらには名称があってな。人間って言うんだ。』
「人間、、、?あ!分かった!70パーセント水出できてるやつのことでしょ??」
『まあそうだな。中の水は腐ってるが。』
「もう!!クク!そんなに酷く言わなくたって良いじゃん!ここはいい所みたい!ちょっと見てみようよ!」
『だめだ。お前には行かなくては行けないところがある。そこに連れていく。』
「え〜?!」
『それが終わったらお前は好きなだけどこにでも行け。』
その時、嫌だと言っておけばよかったと、今になって後悔した。