テラーノベル
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「胡蝶、俺は…お前のことが好きだ。付き合ってくれないか?」
「…へ?」
これはある日ー冨岡さんが珍しく、「胡蝶の屋敷にお邪魔してもいいか?」と言ってきたことがきっかけである。
「え…まぁいいですけど…どうしたんですか急に笑。なんか変なことでも企んでます?」
「いや、特に何もないが…強いていうなら暇だから…か?」なぜ疑問系?と思いつつも私は少しだけ嬉しかった。「もー私は都合のいい暇つぶしじゃないんですからね?今日だけですよ?」
「あぁ。ありがとう。」
胡蝶屋敷
「ああわわわ、いらっしゃいませ!」
「ちょっ、きよ!隠れて隠れて!」「え、あ、はい!すみませーん!」
「あらあら〜大丈夫ですかー?走らないでくださいねー!」どうして急にお出迎えなんかしてくれたのでしょうか?葵もいましたし…。まぁいいんですけどね。
「胡蝶。上がってもいいか。」「そんなの聞かなくてもいいに決まってるじゃないですか。相変わらず冨岡さんは口下手ですよね〜そんなんだからみんなに嫌われるんですよ?」
「…」「あら?拗ねてます?もしも〜し?冨岡さん?ツンツン あ、ちょっと!行かないでください!」
「ストン」「もしもーし?冨岡さん?なんで急に無言なんですか?」「…ッ!ち、近い胡蝶。」「あれ?もしかして照れてます?」「…」「冨岡さんもそんな表情することあったんですね笑
さてさて、からかうのはこれぐらいにしといて。 お茶汲んできますね。少し待っていてください。」「承知した。ありがとう。」
「失礼します…水柱様。”例の物”お持ちいたしました。」「あぁ。ありがとう葵。」「それで…その…いつ告白するのですか?」「それは秘密だ。」「承知いたしました。 胡蝶様、水柱様のこといつも話しているのできっと成功すると思います…!頑張ってください…!」「あぁ。」「失礼しますパタン」
(葵)わぁ!!もう!こっちまで緊張してきた!!ここで告白…もし結ばれたらもう…キャー‼︎てか、水柱様顔赤かったしやっぱり緊張してるんだな…ほんとにがんばってくださ「あら?葵?どうしたの?」「〜ッッ!!!!!いや、なんでもありません!どうぞお入りください!!」「…?ありがとう葵。」本当にどうしたのかしら…葵たちなんだかソワソワしてるし…心配ですね…今度診察してみますか。
「冨岡さん。お待たせしました。どうぞ」
「感謝する。ゴクゴク」「それで?何を話すのですか?」「…あれは4年ほど前のこと…。」「そんな前から話されても困りますよ。嫌がらせでしょうか。もっと簡単に話してくださいよ。」「…」
「俺とお前が出会ったのは俺が柱の時、お前がまだ柱じゃなかった時だ。」結局そんな前から話すんですね。やっぱり口下手。と思いつつ、私は耳を傾けてみることにした。「あの時お前は少し頑固な性格だった。最初の言葉がもう鬼は倒してしまったので戻っていいですよ。だったのは衝撃だった。やがて月日が経ち、お前は柱になった。あの時の子とは思えないぐらい性格がすっかり変わっていた。」なぜこんなに語るのですか?なんか…急に改まってなんなんでしょうか?嫌がらせでしょうか。
「俺は…どちらの性格も好きだった。」
「!?ちょ、いきなり何言って…」
「ただ1つ変わっていなかったのが…顔は変わらず美人で華奢で美しかった。」「!?/////」え?え?なに?なんですか?まさか…いや、そんな…//「他の柱にも優しく、隊員にも気を遣い、笑顔を崩さない。俺はドンドン惹かれていった。…もうわかってると思うが…胡蝶。俺はお前のことが好きだ。俺とちゅき、ゴホン付きあってくれないか?(花を差し出す)」
「…へ?」
うそうそうそうそ!これは現実なんですか…?まさか走馬灯を見ている…!?
「胡蝶。そ、それで…返事はどうなんだ…?」「え…えと…お、お願いします…?」「本当か…!」「は…はい//というか…最後噛んでましたよね…笑?」「ビクッ(義勇の顔が真っ赤になっていく)」「やっぱりですか…もう本当…ボソッ可愛いんですから」「胡蝶。何か言ったか?」「な、なんでもありませんから!」
ドンガタドンバタバタ
「!?」
もうでていいかな…ちょっ葵様!聞こえちゃいます!成功…したんだよね?そうだよ絶対…!キャー!!みんな声大きいです!静かにしてください!!師範…嬉しそう…
「…」
「みんなおかしかったのはこういうことだったんですね。ガラッ」「わー!キャー!へぶっ」「ちょ、重ならないで!無理です〜!動けません〜!」「え?えと…だ、大丈夫…?」
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