テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#星喰兄弟
ort0__🍏
349
ルナサ・オルシェ
150
#ルナサ・オルシェ
ルナサ・オルシェ
446
⚠️【病気、癌表現】
瑠「悪い…今日早めに帰っても良いか?」
杖「構わないが…珍しいな、なにかあるのか?」
瑠「ちょっと…用事が……」
仁「………」
仁が瑠衣の方をじっ~と見ている
瑠「な…なんだよ……」
仁「顔色が悪い…なにを隠してる」
瑠「か…隠してねえよ……」
仁「お前な……」
千里眼の仁を欺けないって分かってるけど…
これだけは…言いたくない……
杖「瑠衣…詳しくは聞かないがなにがあるか位は聴かせてほしい」
瑠「………なんだよ…」
仁「聞こえねえ…」
瑠「今日…病院行くんだよ」
俺がそういうと仁とおっさんが固まった。
珍しいという感情を捨てて言ったことの後悔がくる
こんなことを言ったら次言われることは分かってるだろ…
杖「ど…どこか悪いのか?」
明らかに動揺してる…
仁「話せ」
仁だって仏頂面を維持してるんだろうけど…明らかに動揺……いつもと違う。
瑠「そこまで…対したことじゃないと思うけど…前に……健康診断あっただろ?」
杖「あぁ、一年に一回やるやつだな」
瑠「それに…異常が出てさ」
机に診断書を出す
ソファで寝ていた仁が立ち上がり机に近づく。
おっさんが診断書を掴んで読んでいる横で仁も覗き込む形で読んでいる。
診断書には簡単にいうと血液検査のものがのっている。
異常があるのは白血球だ
白血球の数が平均の3倍近くあったのだ
即受信っていう評価を受けたよ…
仁「体調は悪いか?」
仁が珍しく心配している
瑠「大丈夫だと、思う?」
仁「なんで、疑問系なんだよ」
瑠「関係ないと…思うけど…貧血があるんだよ最近」
おっさんと仁が目を見合わせる
なにか…おかしなことを言っただろうか…
仁が座っている俺を立たせて腕や足を見る
瑠「なにするんだよ!?」
仁「うるさい…黙ってろ………」
仁はじっーとなにかを見ている
なんだろうと思って俺と近くにいたおっさんも見る
そこにはアザがあった
いつ、つけたっけ?
と、思っていると仁が話し始める
仁「いつから、あった」
瑠「アザか?知らね、俺も初めて見た」
杖「仁……これは………」
おっさんが仁に話しかける
そんな仁を見ると…なにか、焦っている
なんだろうと思っていると
仁「瑠衣、その検査俺もついて行く」
瑠「え?」
杖「私も行こう」
瑠「え!?」
瑠「いいよ別に!1人で行ける!!」
仁「お前……1人で大丈夫なのか?」
瑠「もう、子供じゃねえよ!」
杖「瑠衣…そういうことじゃなくてな」
瑠「じゃあなんだよ」
仁「………………」
瑠「たかが、白血球だろ?大丈夫だって」
仁「瑠衣…お前、分かってないんだな」
瑠「は?なにが?」
仁「白血球に異常がある場合、細菌感染などが多いが…お前の貧血とそのアザである可能性がある」
瑠「なんだよ…?」
杖「いいのか?仁」
仁「そうじゃなかったとしても…少しあいつには危機感を持たせた方が良い」
仁とおっさんがこそこそ話をしている
仁「瑠衣…お前は…白血病の可能性がある」
瑠「白血病…?それって…癌ってこと?」
仁「もしかしたらの話だ」
瑠「そ、そうだよな」
内心…気が気ではなかったと思う。
急に白血病かもとか言われて驚かない訳無い。
このときは、仁の推理が外れてるって…そう願ってたんだけどな……
ーーーーーーー
病院
医者「物怪さん…検査の結果、白血病の疑いがあります。症状的には重くは無いので今のうちに治療をいたしましょう。」
瑠「マジか…」
後ろにいたおっさんの目が少し暗くなっていたのは…気のせいだと思う
廊下で待っていた仁になにがあったか説明をする
おっさんは入院手続きを済ませていた
仁「そうか…」
瑠「なんか…悪いな、迷惑かけて」
仁「迷惑だなんて、思ってねえ…仲間だろ…頼れよ。」
瑠「そう……だな…」
仁「泣きたいのなら泣けば良い、ここには俺と瑠衣しかいない…今ならなにも見なかったことにしてやるから」
あぁ…なんで、そんなことを言うのかな
せっかく…我慢してたのに。
白血病だと言われて…悲しくない訳がない
どうして自分なのか…どうして…こんなに大事な時になってしまうのか
2人に…迷惑をかけてしまう自分が嫌になる
でも…2人の前では明るく居ようって決めたのに。
なのに……
止めていた涙が…溢れてしまう
仁の肩に頭を置き…泣いている自分を見せないように。
手に力を入れる
痛いだとか…血が出てるとかなんて気にしない
なにかにすがっていないと…自分が保てない気がするから
仁の手が俺の背中を優しく撫でてくれた
いつもなら…こんなことしないのに……
瑠「ごめ…なさ…い…っ…ごめ…」
仁「馬鹿、謝るな」
役立たずでごめん
迷惑かけてごめん
足引っ張ってごめん
ごめんなさい…
優しく撫でてくれていた手がぎゅっと力強く仁の方に押す
仁に抱きつかれている状態…
恥ずかしさもあった…でも……それよりも…
暖かい…
まだ…生きていると思えた。
瑠「ありがとう…」
仁「…………」
仁はなにも言わない…それでも……分かる…
仁の優しさが暖かさが…この行動で何よりも伝わった。
だから、大丈夫だろう。
人生はそんなに…暗くないと信じて生きよう
たとえ…これで、死んだとしても
生きていたとしても
2人と紡いだ日々は消えないから。
コメント
5件
中間テストで期間が空いてしまい申し訳ございません。 また、空くかもしれません。 今回、白血病についてやりましたが。 半分くらい私の体験談ですw 健康診断の採血で白血球があり得ないくらい多くなって まぁ、私の場合は体質だったんですが。 調べたら白血病の可能性もあった…怖いですね。皆さんも健康には気を付けましょうね。
うわあ…第25話、読み終わってしばらく動けませんでした。瑠衣くんが診断書を出す場面からもう空気が変わって、仁が黙ってアザを見つけるところ、あの静け方がゾッとするほど巧みだなと思いました。それでいて最後、仁が抱きしめながら「泣きたいなら泣け」って言うシーン…あの優しさが胸に沁みます。病気の重さと、それでも仲間がいる温かさが同居している、とても繊細な回でした。続きが気になります…!