〜ないこくんside〜
猫宮いふに恋をして数ヶ月…
あれから何も進展はなかった。
むしろ、進展どころか…
「おいりうら…!」
「隠さなくていーじゃんいふまろさぁんw」
『……』
あれから席替えをして猫宮くんとは少し離れてしまったり、友達になった割にはどんどん話さなくなってしまったりと後退しまくっている
でも、俺の席からは猫宮くんのことがよく見える
『……//』
ちらちらと見てはすぐに目を逸らし、もし目線が合ってしまえば焦り、顔を熱くさせながら何も見ていなかった振りをする。 こんな生活ばっか送っている
「なーいちゃん!」
『あ…しょーちゃん…』
「また見てるん?あいつのこと」
『……うん…//』
彼の名前は有栖初兎 数少ない俺の友達だ
「…俺、あいつのこと好きになれんわ」
『まだそんなこと言ってるの?』
「だって無理やもーん」
むりむりのかたつむりーとか言いながら謎のいやいやポーズを取る初兎ちゃん。何故彼がここまで嫌っているのかというと
初兎ちゃんの初恋の女の子が猫宮くんの事を好きになっちゃったらしい…つまり他の男子と一緒だ。
『別に…初恋の子が取られちゃったの猫宮くんのせいじゃないでしょ…』
「それは…そーやけどさぁ…でも…」
『…はいはい、もうこれ以上俺の好きな人の悪口言うのやめてくださーi』
「好きな人?」
唐突に話しかけられ俺はびっくりしながらも声をかけられた方を見る
『ね…猫宮くん…!』
「内藤くんって…好きな人居るん?」
『え……ぁ…その…//』
どーしよ…これ猫宮くんの話してたのバレてる?ど、どうすればッ!? と、助けを求めるために初兎ちゃんの方を見るが助けてくれる素振りなんて一切見せない
「……?」
何も答えない俺をみて不思議そうな顔をする猫宮くんを見るとどんどん焦ってなにか答えないと…と頭の中でぐるぐると考え込む
「もー…まろ!急に人の恋愛話に突っ込まないの!…あ、急に入ってごめんね…!えーと…ないこくんと初兎くん…だよね?」
『あ…は、はい……大丈夫ですよ…』
えっと…この人は…赤髪でいつも猫宮くんと喋ってる男の子…ちょっと名前は覚えてないけど…
「ほら、いくよまろ」
「ちょッ…引っ張んなやぁぁ!」
ズルズルと引きづられていく猫宮くん
『…仲良さそうだな』
なんてポツリと独り言を呟く
「…あそこ、猫宮が転校してきてからほぼ毎日一緒にいるよなぁ…超仲良いよなぁ〜…」
『……俺への嫌がらせでそれ言ってます??』
「そーゆー訳じゃないってw」
『ならいいけど…次言ったら怒る…』
「ごめんちゃーい♡」
『きっしょ』
…何気にあれから久々に猫宮くんと話せたな
少し話せただけなのにこんなに嬉しくて心がポカポカするなんて…恋って凄いなぁ…//
『…//』
俺はまた猫宮くんの方をチラっと見る
「…?なーに?」
やばッ…思いっきり目が合っちゃった…
『い、いや…なんでもない…//』
「そっか…?」
うわ…絶対変なやつだって思われた…むりむりむりッ…どーしよッ…///
『うぅぅぅッ…しょーちゃぁぁんッ…//』
「はいはい…なんやねん…」
そんな俺を見てまた呆れたように俺の話を聞いてくれる。 なんやかんやいって初兎ちゃんはいい友達だなぁ…なんて思う。
コメント
5件
かわいすぎる。ピュア。桃くん。
桃くんうぶだなぁ… …可愛すぎるやろぉおおおっ!!!! ((↑急にうるさいねん)) ちょっとまっていまほんとにしにそう((( 桃くんの初恋ピュアで可愛いーッ!! おとうふ様神です…尊…_:(´ཀ`」 ∠): 投稿お疲れ様です! 続き楽しみに待ってます!
ピュアな桃くん可愛すぎて尊すぎてしんどいです...!!!墓入る準備しときます✨