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リハーサルを終えた夜。涼ちゃんはスタジオを出ると、ひとりでビルの屋上へ向かった。冷たい風が頬を撫で、街の灯りが遠く瞬いている。


ポケットに手を突っ込んで、少しだけ息を吐く。

熱はもう下がったはずなのに、身体の奥がずっと重たい。

「…また、無理してるな」

後ろから静かな声。振り向くと、元貴が立っていた。


「上着、着ろよ」

そう言って、自分のパーカーを肩に掛けてくる。

その温かさが、やけに心に染みた。


「…ありがと」

「涼ちゃん、最近ちゃんと寝てる?」

「うん、寝てるよ」

嘘だった。寝てはいるけど、頭の奥がずっとざわざわして眠った気がしない。


沈黙が落ちる。夜風の音だけが二人の間を流れる。

元貴はしばらく涼ちゃんを見つめてから、ぽつりと呟いた。


「俺、涼ちゃんが頑張るの、もう無理してるようにしか見えないんだ」

涼ちゃんは笑った。

「頑張るしか、ないんだよ」


その笑顔が、どこか壊れそうで。

元貴はそっと涼ちゃんの肩を抱いた。

何も言わず、ただ夜の中で一緒にいた。

この作品はいかがでしたか?

130

コメント

2

ユーザー

たくさん通知が来ていてもう読むしか無いじゃん!!

ユーザー

涼ちゃんの儚い表情が想像できます😢これからどうなるの?続き待ってます!

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