テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

おとぎ話

一覧ページ

「おとぎ話」のメインビジュアル

おとぎ話

1 - おとぎ話

♥

690

2022年10月30日

シェアするシェアする
報告する


霧の濃い_

深い深い森の奥_

少年の前に突然現れた白い小屋_

その中にはとても美しい少女がいた_

どこか儚く、大切な人をなくした

悲しみを纏っているような雰囲気を放つ少女_

少女は少年に沢山のことを教えてくれた

世界の大きさ

木々の美しさ

生命の神秘_

「なんでそんなに森に詳しいんだい?」

少年は尋ねた_

少女は言った_

「何年もここにいるもの

嫌でも覚えてしまうわ。」

少年は少女に惹き込まれていった_


数年経ち少年は青年になっていた_

少女はあの日と変わらず

とても美しいままだった_

青年は言った_

「相変わらず君は美しいままだ。」

「女性はいつまでも綺麗でいなくちゃ

あなたに嫌われないように」

少女は微笑んだ_

青年と少女は恋に落ち

愛し合う喜びを感じながら幸せに暮らしていた_


それからまた数年_

青年は老人になった_

少女はまだあのときの少女のまま_

空に手を伸ばし少女は言った_

「月が綺麗ね。」

「あぁ…まるで君のようにね。」

老人はそう微笑みながら息を引き取った_


少女は泣き崩れた_

自分が成長出来ないことが憎かった_

何回目だろう…こんな思いをするのは_

何人目だろう…彼は_


時はおとぎ話のように

あっという間に過ぎていった_


幾千

幾万

幾億

どれくらい時が経っただろうか_

また小屋の外で足音がする_

「綺麗なお嬢さん、こんにちは

少し道に迷ってしまってね」

見知らぬ少年はそう言った_


…あぁまた始まる_

新しい物語が_

loading

この作品はいかがでしたか?

690

コメント

1

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚