ーーー学校ーーー
先生「であるから、青ここは?」
青「え?わかりません」(立つ)
先生「少しは考えろ?」
青「分かんないものは分かんないんだもん!」
先生「もんじゃないっ!放課後残すぞ?」
青「えー?それ駄目だよ!桃くんと合える時間少なくなっちゃう!先生はいいの?桃くん悲しませて!」
先生「おまっ……桃の話はずるいだろ」
青「てかちゃんと考えてるし!」
先生「はいはい、はよ座れ」
青「もう!」(座る)
先生「はい、次の問題なー」
ガラガラッ
先生「誰だー遅れてきたっ……」
青「桃くん!?」
桃「……青っ」
青「桃くん!?どうしたの!?」(駆け寄る)
桃「青っ……青っ……」
青「うん、青だよ?どうしたの?何かあったの?」
(ギュッと抱きしめる)
桃「……青」
ガクッ
青「のわっ!!桃くん!?桃くん!?」
桃「………スー……スー……」
青「え?」
先生「……大丈夫か?」
青「寝ちゃった……」
先生「取り敢えず保健室いくぞ」
青「は、はい……よいしょっと」
軽いなぁ……流石、栄養失調……
流石じゃないか……
ーーー保健室ーーー
青「どっこらしょっと……」
(桃をベットに寝かせる)
先生「俺は授業に戻るが、青はここにいろ」
青「はい」
先生「気をつけてな」
青「はい、ありがとうございます」
桃くん……なんで来たの?
どうしたの?
桃「スー……スー……」
青「……nbくんの手紙…読んだのかな」
何が書いてあったんだろ……
桃「ん……」
青「桃くん!」
桃「……青……?」
青「うん、大丈夫?」
桃「……青……学校は?」
青「え?ここ学校だよ?」
桃「……え?」
青「覚えてない?僕が授業受けてる時に桃くん僕の教室に来たの」
桃「……そう…なの?」
青「うん、だからここは保健室」
桃「保健室……」
青「何があったの?」
桃「……あっ…そうだ……手紙」
青「手紙?」
桃「読んだの……」
青「nbくんの?」
桃「うん……それで分からなくなっちゃって……苦しくて……青に会いたくなった……」
青「だから来ちゃったの?」
桃「多分……」
青「んふっ、桃くん行動力すごいね!」
桃「……」
青「何が分からないの?」
桃「これ……」
青「読んでいい?」
桃「うん……」
青「そっかぁ……誤解しちゃったんだ」
桃「分からない……それが本当なのか……嘘なのか……人の信じ方分からなくなっちゃった」
青「でも僕、本当だと思うな」
桃「……え?」
青「だって早く戻って欲しい人にこんな手紙書く?普通だったらもう帰ってこなくていいとか、入院してくれてよかったーとかじゃない?」
桃「………」
青「しかもいつでも戻ってきていいよって!戻ってきて欲しくない人に絶対言わないでしょ?」
桃「でも……」
青「桃くんの気持ちも分かる……怖いんだよね信じるの」
桃「……ん」
青「また同じ思いしたくないんだよね」
桃「嫌だ……あんな思いっ……」
青「うん……桃くんは信じたい?nbくん達のこと」
桃「………しんじ……たいっ……けど」
青「そっか、その思いだけで十分だよ」
桃「……え?」
青「桃くんは落ち着いて、ゆっくり、桃くんのペースで信じていけばいいんだよ」
桃「……うん」
青「赤にぃは?どう?」
桃「ビクッ………」
青「まだ駄目そう?」
桃「……今……どんな感じなの?」
青「寂しそうにしてるよ。桃くんが気に入ってたぬいぐるみ持って桃ごめんねって言ってる時もあるし」
桃「………本当に?」
青「うん、本当。それは桃くんじゃないよって言ったら、練習してんの!って言われた w」
桃「練習……?」
青「寂しい思いさせて、辛い思いさせてごめんって謝るんだって」
桃「…………」
青「赤にぃの事信じてくれる?」
桃「……まだ……無理そう」
青「そっか、ゆっくりでいいからね」
桃「うん」
青「てか桃くん!病院戻らないと!」
桃「嫌だ……青と一緒にいる」
青「嬉しいけど……僕授業中だし……先生に聞いてみるか」
桃「………」
青「桃くんちょっとだけ待てる?先生に聞いてくる」
桃「………」ギュッ
青「……一緒に行く?」
桃「………コクン」
青「ん、じゃぁ、行こっか」
ーーー教室ーーー
青「先生ー!」
先生「授業中だぞ、うるさい」
桃「……」
先生「桃、大丈夫か?」
桃「…………」
青「桃くんの事病院に送って行きたいんだけど……ダメ?」
先生「いいぞ、今回はしょうがない」
青「先生今日は良い奴〜」
先生「いつもだろうが!」
桃「………」
先生「ほら、桃がしんどそうだぞ、早く行け」
青「なら早退で」
先生「おい……今回だけだからな」
青「えぇ?どうしちゃったの先生」
先生「いいから早く行きなさい」
青「はーい、桃くん行こ!」
ーーー外ーー
青「いい天気だねぇー、ちょっと寄り道する?」
桃「……フルフル」
青「いいの?」
桃「……ん」
青「わかった、じゃぁ、帰ろっか」
ーーー病院ーーー
ナース「あ!戻ってきた!」
青「すみません……僕の学校に来ちゃって」
ナース「良かった無事で……」
青「ほら、桃くんも」
桃「………すみません」
ナース「無事ならいいのよ、次から気をつけること!いい?」
桃「……はい」
青「本当にすみません!」
桃「……青っ…」
青「ん?」
桃「無理………」
カクンッ
桃「桃くん!?」
ナース「!!……桃くん!大丈夫!?何が辛い?」
桃「……息っ……苦しっ……」
青「息が苦しいの?」
桃「気持ちっ……悪いっ……」
ナース「先生呼んでくるから、これ袋!吐きそうになったらここに吐くのよ!」
桃「はぁ……っ……はぁっ…」
青「桃くん、大丈夫だよ!ゆっくり吸って、はいて」
桃「はぁっ……フー……はぁっ……」
青「大丈夫、大丈夫だからね」
医者「桃くん!」
青「先生!」
医者「大丈夫かい?少し目を上に向いてくれるかい?」
桃「っ………」
医者「うん……脳貧血かな」
青「脳貧血……?」
医者「急にたったり、動いたりすると、脳に血が行きにくくなってなったり、ストレスとか溜め込んでたりすると起こりやすい貧血で、久々に外に出たからなったのかもね……少しすれば回復すると思うよ」
桃「はぁっ……はぁっ……」
医者「点滴しようか」
ナース「車椅子持ってきました!」
医者「よいしょっと!運ぶよ」
青「は、はい!」
ーーー病室ーーー
医者「桃くん、点滴さすよ ー?」
桃「……はぁ……はぁ……」
プスッ
医者「これで楽になってくるからね」
青「桃くん大丈夫だって、安心して?吐きそうになったらいってね!」
医者「では、これで様子見てください」
ナース「安静にしてくださいね」
青「はい、ありがとうございます」
桃「……はぁ……はぁ……」
青「桃くん大丈夫だよ」(手を繋ぐ)
桃「………ん……フー……」ギュッ
青「急でびっくりしたね」
桃「ふぅ……ふぅ……」
青「落ち着いてきた?」
桃「……うん」
青「良かった……お水飲む?」
桃「飲む……」
青「はい、お水」
桃「コクコク……」
青「急に立ち上がったり、動いたりするとなっちゃんうんだって……今日学校来たからかな?」
桃「………」
青「あと、ストレス溜まってるとなりやすいみたい。大丈夫?」
桃「……青いれば大丈夫」
青「そっか、なら一緒にいるね!あと、お医者さんに心配かけないこと!」
桃「……はい」
青「治ってきて良かったよ……今日はもう安静にって」
桃「……」ギュッ
青「甘えた?」
桃くん弱ると甘えてきたもんな……
信用できるのが僕しかいないから、僕にすごい甘えてくれてるのかな……嬉しい……
桃「……違う」
青「違うかw」ナデナデ
桃「子供あつかいするな」
青「えぇ?じゃぁ、手離す?」
桃「………ヤダ」
青「はぁ……可愛いっ……」
桃「……?」
青「なんでもない!今日黄橙来るけど大丈夫?やめとく?」
桃「大丈夫……楽になってきた」
青「そう、すごい楽しみにしてたよ!2人とも!」
桃「…俺に会うの……そんなに良いの?」
青「だって2人とも桃くんのブラコンじゃん!」
桃「……え?」
青「桃くんまだ帰ってこないのー?とか、桃くんとゲームやりたいとか、学校休んで病院行くんだーって言って赤にぃに怒られてたし」
桃「……」
青「そんで、橙くんが、赤にぃやって休んどるやんって、ずるいわ!って言い返したら赤にぃは、俺はいいのっ!って言ってた」
桃「……大学3日休んだって……」
青「そうだよ?バイトも休んでたね」
桃「…………」
青「桃くん愛されてんね」
桃「…………違う」
青「そうかなぁ?」
コンコンコンコンコンッ!
青「叩きすぎ!誰!?」
黄「黄です!」
橙「橙やでー」
桃「…………」
青「なんだ、お前らか」
橙「なんだってなんや……!」
黄「桃にぃ!!!」
桃「……黄…」
黄「桃にぃ!大丈夫ですか?怪我も体調も!」
桃「……大丈夫」
橙「桃にぃ、久しぶりに顔見れて良かった」
桃「……橙」
橙「なぁ、桃にぃ、いつ帰れるん?早く桃にぃとゲームしたいで?勉強も教えて欲しいねん……青にぃ馬鹿だから何言ってるか分からないし」
青「馬鹿とはなんだ!」
黄「僕も!桃にぃとゲームしたいです!あとご飯も一緒に作りたいです!」
桃「………………」
橙「俺も早く桃にぃのご飯食べたいで」
桃「…………なんで」
黄「なんでですか?ん〜…桃にぃが大好きだからです!」
橙「俺もやで」
桃「っ…………」
黄「まだ帰って来れないんですか?まだ苦しいんですか?」
橙「大丈夫なん?治るん?」
青「治るよ」
黄「なら僕応援します!頑張ってください!桃にぃ!」
桃「…………」
橙「無理せんでな…?桃にぃのペースで治してな、俺らいつでも待ってるで」
青「面会時間終わりだから一緒に帰ろっか」
黄「えぇ……もっといたいです」
橙「……桃にぃ、また来てもええ?」
桃「…………うん」
黄「また来ますね!絶対!」
青「僕は桃くんと話すことあるから外で待ってて」
橙「分かった、行くで黄ちゃん」
黄「はい!またね!桃にぃ!」
桃「…………ん」
青「どうだった…?橙くんと黄くん」
桃「…………」
青「2人も駄目そう?」
桃「…………コクン」
青「なんで?」
桃「……俺……あいつらのこと好きじゃなかった。何もしなくても赤にぃに愛されてたから」
青「……うん」
桃「……なのに…あいつらは俺のこと大好きって言ってくれた……俺の料理美味いって、一緒にゲームしたいって……」
青「…………」
桃「……俺は……赤にぃに愛されたくてあいつらの世話してただけなのにっ……」
青「そんなとこない」
桃「そんな事あるんだよ……ryさんのところ行ってご飯食べたんだ……すっごい美味しくて…でもそれは愛情が入ってるからだって言ってた……色んな思いを込めて作ってるから美味しくなるんだって……俺はなんも込めてない…」
青「込めてたよ、愛情」
桃「込めてない……」
青「だってすごい美味しいもん!桃くんは好きでもない人達にあんなにバランス取れた料理するの?」
桃「それで……赤にぃに愛されるならって……」
青「でも美味しくなるように作ってくれたんでしょ?橙くんの好物も、黄くんの好物も、僕の好物も、赤にぃの好物も、全部知ってて、それぞれみんなの好物の時は少し多めに入れてくれたりしてさ!すごい考えてくれてるじゃん!」
桃「でもっ……」
青「たとえ桃くんが愛情入れて作ってないとしても僕達は桃くんがすごく考えて作ってくれてるの分かってる。桃くんの愛情を勝手に受け取ってるよ!」
桃「…………」
青「多分、橙くんも黄くんも、赤にぃに愛されたくて世話してるって気づいてると思う」
桃「え?」
青「それでも、桃くんの傍にいて、甘えてたのは桃くんが大好きだからだよ。」
桃「っ…………」
青「大丈夫、黄くんも橙くんも、桃くんが好きじゃなかったって言っても、あの二人は僕達は桃にぃが大好きですって言うよ、なんなら今からでも好きにさせるって言うと思うよ」
桃「……なんだよそれ」
青「クスッ…本当だよ!あの2人桃くんの事大好きで、慕ってるんだから!」
桃「……グスッ……グスッ……」
青「なぁに泣いてんの?」
桃「俺っ……最低な事したなっ……グスッ……」
青「桃くんは、本当に優しいね」
桃「優しくないっ……」
青「優しいよ。僕もあの二人も、赤にぃも、そんな優しい桃くんが大好きだよ」
桃「グスッ……グスッ……ヒグッ……」
青「…………」(抱きしめる)
あとちょっとかな……
桃「青っ……」
青「ん?」
桃「……グスッ……赤にぃと……話したいっ…」
青「!!……いいの?」
桃「うん……ちゃんと……話す……」
青「……分かった。係の人にも言っておくね?面会してもいいように」
桃「うん……ありがと」
青「どう?落ち着いたかな?」
桃「うん……」
青「じゃ、明日学校休みだし、朝から一緒にいれるね!」
桃「……明日……?……土曜日……」
青「うん、そうだよ」
桃「そっか……ずっと一緒にいてくれるの?」
青「うん!時間が許す限り一緒にいるよ!」
桃「……早く来て」
青「クスッ!わかった!じゃ、またね!」
桃「うん」
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待って 目から塩水が…!
赤くんとしっかり話さないとね!頑張れ桃くん!!✨ 続き待ってます!!