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誘い文句が可愛いー!♡ 食べてくれないからムラムラしてきた、なんてこと言われたら大声も出ますよね!! 翻弄されてますね〜お互いにー!
いつもスマートな印象のmfくんだけど食べ方はとってもワイルドだ。いつでもお腹空いてますーって感じにおっきく口を開けてばくばくばくーってすごい量を食べるから見ていて気持ちがいいし、俺にとってはいつもかっこいい彼氏の意外な可愛い一面?いわゆるギャップ萌えなんだ。
さっきまでnaさんとetさんが声優を務めたマイクラの映画を見に行って、今はちょっと遅めな晩御飯としてハンバーガーショップに来ている。ゆっくり一個のハンバーガーとチキンナゲットを食べる俺とは対照的にmfくんは行儀よくいただきますと言うとハンバーガー3個、ポテトLサイズをものすごい勢いで食べだした。
「マイクラの映画普通に良かったなー」
「ね!面白かったぁ~naさんもetさんも声優上手だったね!」
「だなー、2人ともすげーなぁ…krptから出世だよ出世」
「うん…そうだよね」
楽しそうにさっきの映画の感想を言ってるmfくんだけど、俺はずっと上の空で見事な食べっぷりのmfくんの口をガン見してしまう。そんな俺に気付かないままmfくんは大きく口を開けてハンバーガーをもぐもぐと咀嚼し、口の端が汚れたことに気が付いたのか指でソースを拭ってそのままベロっと舐めとった。
『あ、mfくんの舌赤い』
そう思うと同時に頭の中でシェアハウスで二人息を殺してメンバーには絶対に言えないことをした日の思い出が再生されだした。あの日mfくんの舌が、手がどうやって俺を可愛がってくれたのかしっかり全部覚えてる。
『そういえば、あの日からmfくんに触ってもらってない…』
俺は自分の腰のあたりが切なく疼くのを感じた。落ち着かない様子でそわそわ揺れだした俺にやっと気付いたmfくんが映画の話を中断して不思議そうにこちらを見る。
「dn?」
「えっと…」
「なにー?まだ腹減ってる?」
俺は周りを見渡して誰もこっちを見ていないことを確認してから、不思議そうに俺を見るmfくんに近づくように指招きした。素直に顔を近づけるmfくんに俺も近寄って彼にしか聞こえないような声量で囁く。
「ちょっとムラムラしてきちゃった、最近俺のこと食べてくれないよね?」
「………は?」
数秒後顔を真っ赤にしたmfくんの「はあぁ!?!?」が店内に響き渡った結果、俺たちは周りの人に注目されることになり、さらに赤くなったmfくんに手を引かれて俺はハンバーガーショップを後にすることになったんだ。
WISH LIST(達成済)
26.映画デート