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#日本受け
白狐こはく@カンヒュ民
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この物語に、政治的意図・戦争賛美の意図はありません。
また、現実とは関係はありません。
旧国が出てきます。
グロテスクな描写があります。
史実・原子爆弾の描写があります。
書き手の妄想が大幅に含まれているので、史実に忠実ではない部分があります。
それでもいい人は、ご覧ください。
今回も、この地面に横たわる。
何も、出来ない。前に眠ってから、急速に力というか…何というかがなくなっている気がする。
目も、少ししか開かない。
腹の減りや喉の渇き、あつさや痛みだけが大きくなっていく一方だ。
五感も研ぎ澄まされていて、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚…全てが嫌なほど感じられる。
もう、悲鳴は聞こえない。
もう、火傷やケロイドを持つ人はいない。
…少なくとも、私の前には、もういない。
「…ッ……はぁッ……は…あ゛ッ……」
息を吸って、吐くだけで喉が痛む。鋭利な何かが突き刺さるような痛み。
…もうすぐ死ぬと言うのなら、
早く、逝かせてくれ。
国の為にも。この地の為にも。
「…ふッ…う゛……はぁッ……」
呼吸が、上手く出来ない。
ゆっくりと吸って、ゆっくりと吐く。
痛い、まだまだ、この痛みには慣れない。
そんな事を、思っていた時だった。
「…ッ……!」
誰もいなかったそこに、人が現れた。
しかも、一人だけではない。何人、何十人と、そこを彷徨っていた。
違う…ここに、いる訳がない。こんなに、多くの人が、ピカドンを食らった後の状態で…!
*唸り声が聞こえる。この世のものではない声が…痛い、助けて、水をくれ…*
分かっている、私も…そう思っている。だが、私にそれを言う権利など、どこにも無い。
彼らは、声を垂れ流しながら、『あの日』のように、手を前につき出し、川や井戸の方向に向かっていった。
「…ふぅッ゛……あ、あ゛……。」
あの日の爆発や出来事が、瞬間的に思い浮かぶ。
「うあ゛……ッ、かっ…、あッ…あぁ……」
また、吐き気が込み上げる。辞めろ、もう…もう、吐くものなんて無いはずだ。吐きたくない。また、息が整わずに長い事苦しむ事になる。
手を動かそうと力を振り絞り、体勢を直したその時。左足から、悲鳴が上がる。
ぐしゃり、という柔らかいものが潰れたような音がなったその時、激しい痛みが身体を襲った。
「あ゛あ゛ッ!う…あぅ…」
体勢が崩れ、地面に倒れる。そして、吐瀉物が口から、流れ出た。痛い。口の中があつく、鉄の味が明確になる。
もう、唾液などはなく、血や臓器からの液しか吐かれていなかった。もう、身体の水分がカラカラなのだろう。
…目の前の視界が、急激に狭まっていく。
最近、起きている時間が少なくなっている気がするな。やはり、もう…限界が来ているのか。
私は、地面に横たわりながら、静かに、眠った。
コメント
1件
あまさん、読んだよ…第10話。うわ、きつかった…。この生々しい苦痛の描写がすごくリアルで、読んでるこっちまで息が苦しくなった。特に「早く逝かせてくれ」って心の叫びと、現れたはずのない人々の幻影が重なるシーンが胸に刺さった。もう限界なのに、まだ苦しみが続く感じが、戦争の残酷さを何より伝えてくる。続き、すごく気になる…。