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恋恵sideいつも通りの作業通話。セルフプロデュースだからタスクの重要な部分は自分たちでやる。
『あ゛ぁ…きゅーけー。昨日寝てないから一回仮眠してくる』
くにのがアイドルとは思えない声を出す。作業が一区切りついたらしく背もたれにもたれかかる音が聞こえる
『お疲れ様〜』
こったんがそれに反応する。そんなことを言いながらカタカタとパソコンを叩く音が聞こえるのもこったんのエリートポイント。
その後すぐにくにのが抜ける音がした
『っと、ゆうさんも少し休憩しようかな。ご飯食べてくるね』
「はぁい」
『いってらっしゃ〜い!』
ちむとれるさんがほぼ同じタイミングで返事をする。その返事を聞くとゆうちゃんはすぐにミュートをかけた
『ん〜なら私も休むかな。ちょっとお散歩してくるね』
「おっけ〜」
二人に釣られてこったんも休憩に入る。ピロンと通話を抜ける音。
ほとんど同じタイミングに初めて1時間前後経ったから少しずつみんな休憩に入ってきてるみたい。ちむも休もうかな?
『…〜♪』
ん?あぁ曲作ってるとこか
なんか、れるさんじゃないみたいなメロディ。自分たちのためではなく、誰か他人のために作っているような…ちょっと違和感
『〜…♪…。』
あ、止まった。
『なあちむ?』
「はい?」
真剣な声のトーン。ただの雑談だとは思えず少し身構える
『…れるが、卒業するって言い出したらどうする?』
…は?何言ってんの?
「なに?卒業したいの?」
『あ〜いや、そういうわけではないんやけど…』
声しか分からないから今どんな顔してるかはわかんないけど少なくともふざけではないことは分かる
「…無理だけど。れるさんいないとすたぽらじゃないし」
少し低めの声になる。考えたくもない未来、すたぽらがすたぽらじゃなくなる未来。
女性アイドルグループなんて卒業する人多いって聞くけど本当に訳わかんない。メンバー誰かかけてそれを補うなんてできない。ほぼ一から始まるもんでしょ。一人一人自立してるから活動はできるとして、すたぽらでいることはもう無理
『…まあそうよなwれるおらんとちむなーんもできんし!』
ふざけ気味に返される。声が少し震えてて無理にテンションを上げているのが分かる
「うん。何もできない」
即答。いつもなら「はぁ⁈ちむにできないことなんてないですぅ!」って返してるところだろうけど。なんか、なんかここで言わないと無理な感じがして
『…そっか』
れるさんからの返事はそれだけ。でもどこか、寂しそうな悲しそうな声な気がした。