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玲流side
「れるが卒業するって言ったらどうする?」
各メンバーに聞いた。本当にふと、気になっただけ。
でも心のどこかで思ってることが出てきてしまったような感じもする
「絶対やだよ。…でも、れるちのした選択なら否定しない。止めるけど」
否定はしないけど止める。なんかくにのらしいなと思った。絶対誰のことも否定しない。いやと言うほど肯定してくる。でも…自分が嫌なら意見をぶつける。…本当にどこまでお人好しなんだか
「…理由は聞く。れるちがそうしたいなら止めはしないかな。…嫌、だけど」
こったんらしい大人な回答。感情的にはならないけど裏で複雑な気持ちになってるんだろうなって。裏では気まずくも何ともないけどどこか読めなくて。そんな彼女が「嫌だけど」って言ってくれたのがものすごく嬉しかった
「ん〜…想像できないや。多分なんも考えられなくなっちゃう」
震えた声だった。ゆうちゃんはどうなるか一番疑問だしそれが本当かは分からないけど…れるのことそんなに好いてくれてるんやってちょっと安心した。
「…無理だけど。れるさんいないとすたぽらじゃないし」
…一年ぐらい前、ゆうちゃんが脱退しようとした時があった。その時も「無理」って言うてたよな
嬉しいけど、なんだか複雑
多分四人のすたぽらはまた別のものになる。でも、個人個人の個性は変わらないから大きな路線変更はない。
なられるがいなくてもいいのではないか。もう四人でいいんじゃないか。ここにいたら迷惑なだけなんじゃいか。やりたいことを…やれる自分にしてくれたのにやりたいことをやれないんじゃないか
「れる〜?ご飯だって〜…って、どうした⁈」
お姉ちゃんが部屋に入ってくる。何で驚いてるのかも分からなくて
「へ…?」
震えた声を漏らす。お姉ちゃんの方を見るけどと滲んでうまく見えない
…あぁ、そっか、れる泣いてるんや
自覚して涙を部屋着で拭く。
「大丈夫?えっと、どうしたい?」
ゆっくりと聞かれる。綺麗で透き通った声がふわりと入ってくる
「…ひとりにさして」
自分とは思えない震えた弱々しい声。なんでやろ、色々と溢れ出してくる
ただただ涙を流してばかりで言葉も嗚咽もなにも出ない
「…ご飯、ここで食べる?」
優しくしてくれてる、それが苦しくて
関わりたくなくて
「うん」
「…持ってくるね。」
そう言ってお姉ちゃんが部屋から出ていく。
見慣れた大好きな人。
開いたままの硬いドアをゆっくりと閉めた