テラーノベル
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第5話:理性の崩壊と、背徳の吸血宴
逃げ場のない、天蓋付きのキングサイズベッド。
はだけた白いナイトシャツから覗く、シオンの白磁のような首筋と鎖骨。
月明かりの下で無防備に差し出されたその美貌と、脳を直接麻痺させる甘い血の香気が、男三人の理性のタガを完全に粉砕した。
シオン:「え……? 船長さん……? ガルドさん……? フェニさん……?」
雰囲気が一変したことに気づき、シオンが蒼い瞳を揺らして身を縮めようとする。
だが、もう遅かった。
レヴィ:「逃がさんと言ったはずだ、シオン」
レヴィが氷のように冷たく、しかし狂おしい熱を孕んだ声で低く囁くと、シオンの細い腰をガシッと力任せに抱き寄せた。
シオン:「ひゃっ……! 船長さん、強いです……っ!」
フェニ:「ふふ……シオンくん。自分から『吸ってください』なんて言っておいて、今さら逃げるなんてズルいですよ?」
背後からフェニが滑り込み、シオンの両手首を頭上で片手で包み込むようにしてベッドへ押しつけ、拘束した。
シオン:「フェニさん……!? 手首、動かないです……!」
ガルド:「言っただろ……ガキ。男を甘く見るなってな……!」
右側からガルドが覆いかぶさり、シオンの細い太ももに己の太い脚を割り込ませて、完全に身動きを封じた。
シオン(心声):(あ、あれ……!? みんな、どうしちゃったの……!? 息がすごく荒くて、身体がとっても熱い……っ!)
シオンは混乱し、パチパチと目を瞬かせる。
今まで向けられたことのない、あまりにも凶暴で、あまりにも濃厚な「男たちの独占欲と性的な熱量」。それが押し寄せてきて、シオンの胸はトクン、トクンと恐ろしい速さで脈打ち始めた。
レヴィ:「覚悟しろ、シオン。お前の血も、身体も……今夜、すべて俺たちに刻み込んでやる」
レヴィがシオンの顎を指で強く持ち上げると、首筋の滑らかな肌に、己の唇を押し当てた。
シオン:「ん……っ……あ……!」
じわりと伝わるレヴィの温かい唇の感触。
そして次の瞬間――ズキリと、小さな痛みが走った。
レヴィの鋭い列歯が、シオンの柔らかい皮膚を浅く噛み破ったのだ。
シオン:「っ痛……! 船長さん……っ!」
シオンが体を強張らせて声を漏らす。
だが、痛みに耐えようとしたのも束の間――傷口から滲み出た一滴の鮮血をレヴィが舌で舐めとった瞬間、ベッド内に溢れんばかりの甘美な香気が爆発した。
レヴィ:「んっ……! くっ……!」
レヴィの金色の瞳が、感溺したように大きく見開かれる。
不老不死をもたらすという人魚の血。それはただの回復薬などではない。口にした者の全身の血を沸騰させ、魂まで痺れさせる極上の媚薬だった。
レヴィ(心声):(なんだ……この血は……! 身体の中が熱くて弾けそうだ……! これ以上飲んだら……本当に理性を失って、このガキを壊してしまう……!)
レヴィは喉を鳴らして血を飲み干すと、そのままシオンの首筋に何度も、何度も貪るような熱いキスを浴びせかけた。
シオン:「あ……っ……んん……! 船長さん、息が……っ! なんだか、体の中がポカポカして……変です……っ!」
血を吸われた快感と、首筋を吸い上げられる痺れるような甘さに、シオンの瞳がトロンと潤んでいく。
ガルド:「おいレヴィ! 一人でいい思いしてんじゃねぇ!」
ガルドが待ちきれない様子で身を乗り出すと、反対側のシオンの耳下から鎖骨にかけて、己の大きな口を押し当てた。
シオン:「んあっ……!? ガ、ガルドさん……っ! そこは駄目……っ!」
ガルド:「黙ってろ……っ! お前がその気にならせたんだろ……!」
ガルドはシオンの白い鎖骨に歯を立て、力強く噛みついた。
ぷつりと皮膜が破れ、鮮血が滲み出る。ガルドはその傷口に荒々しく舌を絡め、ジュウと音を立てて血を吸い上げた。
シオン:「ひぁっ……! んん……っ! ガルドさん、吸いすぎ……っ! くすぐったくて……あつい……っ!」
シオンは背中を反らせ、爪を立てるようにガルドの広い背中にしがみついた。
ガルドの不器用で情熱的な愛撫が、シオンの無垢な体に未知の快感を教えていく。
ガルド(心声):(あぁくそっ……! シオンの血……甘ぇ……! だが、血だけじゃ足りねぇ……! こいつのこの可愛い声も、柔らかい体も……全部俺のものにしたい……!)
フェニ:「ふふ……お二人とも、随分とお行儀が悪いですねぇ。シオンくんが可哀想じゃないですか」
頭上からシオンを拘束していたフェニが、妖しく眼光を光らせながら囁いた。
フェニはシオンの手首を拘束していた手を緩め、その代わりにシオンのはだけたナイトシャツの胸元へ、滑らかな手つきで指を滑り込ませた。
シオン:「んあっ……! フェ、フェニさん……っ! どこ触ってるの……っ!?」
フェニ:「どこって……ここですよ、シオンくん。こんなに身体を熱くして……胸の蕾まで、可愛らしく尖っているじゃないですか」
フェニの指先が、シオンの小さな突起をキュッと優しくつまみ上げ、クリクリとなぞり回す。
シオン:「あぅっ……!? んんんっ……! やだ……そこ、変な気持ちになっちゃう……っ! フェニさん、やめてぇ……っ!」
シオンは身体をねじって逃げようとするが、右からはガルドに鎖骨を吸われ、左からはレヴィに首筋を噛まれ、上からはフェニに胸を弄られているのだ。
逃げ場など、どこにも存在しなかった。
フェニ:「ふふ、ダメですよ。『やめて』なんて言いながら、僕の指に身体を押し付けてくるんですから。……本当に、恐ろしい子だ」
フェニはシオンの耳たぶをはむりと口に含むと、甘い吐息とともに囁いた。
フェニ:「シオンくん。僕の血も吸ってほしいですか? それとも……このまま僕の指で、もっと気持ちよくなりたいですか?」
シオン:「あ……あ……っ! 分かんない……分かんないよぉ……っ! お胸も、お首も……あつくて、痺れちゃいそう……っ!」
シオンの瞳から、ポロポロと涙がこぼれ落ちる。
それは恐怖の涙ではない。男三人に同時に全身を貪られ、あまりの快感と熱量に追いつけなくなった、甘い甘い蜜の涙だった。
レヴィ:「シオン……泣くな」
レヴィがシオンの首筋から顔を上げると、その涙を丁寧に舌で掬い取った。
レヴィの金色の瞳は、完全に愛欲と独占欲で濁っていた。
レヴィ:「お前が俺たちを狂わせたんだ。……最後まで付き合ってもらうぞ」
レヴィはそう言うと、シオンの濡れた唇に、己の唇を力任せに重ね合わせた。
シオン:「んむっ……!? !?!?」
シオンの瞳が大きく見開かれる。
口内へと侵入してくるレヴィの熱い舌。すれ違い、絡み合い、シオンの唾液までもを貪り尽くす濃厚なディープキス。
シオン(心声):(んん……っ! 船長さんのお口……入ってきた……っ! お息ができない……っ! でも……すごく、甘い……っ!)
唇が離れると、銀色の唾液の糸が二人の間に引かれた。
ガルド:「おいレヴィ! 口付けまで独り占めすんのかよ!」
ガルドが苛立ったように叫び、レヴィの肩を押しやると、シオンの紅潮した頬を両手で挟み込み、そのまま自分の唇を押し当てた。
シオン:「んあっ……! ガ、ガルドさんまで……っ!」
ガルドのキスは不器用で、激しかった。シオンの柔らかい唇を何度も食み、舌を深く奥まで突き挿して、自分の味をシオンに叩き込むような深い吻。
シオン:「んぐ……っ! んふぁ……っ!」
フェニ:「やれやれ……本当に野蛮ですね、お二人とも。……でも、僕も我慢の限界です」
フェニはシオンの脚の間へ割り込むと、ナイトシャツの裾を押し上げ、シオンの細く白い太ももの内側に、深く深く己の唇を押し当て、血を吸い上げた。
シオン:「ひゃああああっ……!? そこ、ダメぇぇっ……! フェニさんっ、そこはダメなのぉっ……!」
感極まったシオンの叫び声が、天蓋の中に響き渡る。
太ももの内側という、最もセンシティブな場所を吸われたシオンは、身体を大きく跳ねさせ、全身をガタガタと震わせた。
レヴィは首筋を吸い続け、ガルドは唇を奪い続け、フェニは太ももを貪り続ける。
三人の男たちによる、一切の容赦のない「愛と血の宴」。
シオンの頭の中は真っ白になり、ただ「あ……っ」「んん……っ」と甘い悲鳴を漏らすことしかできなくなっていた。
シオンの身体からは驚異的な治癒力が働き、傷口は作られてはすぐに塞がっていく。
傷が治るからこそ、男たちは何度でも新たな場所に歯を立て、血を吸い、愛撫を重ねることができる。
永遠に終わらない、逃げ場のない洋上の密室での、狂愛の檻。
どれほどの時間が経っただろうか。
夜が明ける直前、ようやく男たちが唇を離した時、ベッドの中央に横たわるシオンは、全身をピンク色に染め、瞳をトロリと濡らしたまま、荒い息をついていた。
ナイトシャツは乱れ飛び、胸元も太ももも露わになった状態。
その白い肌の至る所には、赤紫色の鮮やかな「キスマーク」と「歯型」がびっしりと刻み込まれていた。
シオン:「はぁ……っ……はぁ……っ……。みんな……すごかった……っ……」
シオンは途切れ途切れの声でそう呟くと、すっかり体力を使い果たし、レヴィの胸の中にコテリと頭を預けて、そのままスヤスヤと眠りに落ちてしまった。
男三人:「…………」
静まり返った執務室。
眠りについたシオンの顔は、あまりにも無邪気で、天使のように愛らしかった。
ガルド:「……ハァ……ハァ……。まじで……死ぬかと思ったぞ……」
ガルドは汗ばんだ前髪をかき上げ、荒い息をつきながらベッドに倒れ込んだ。
フェニ:「ふふ……あはは……。本当に……なんて恐ろしい子でしょうね。僕たち三人をここまで骨抜きにしてしまうなんて」
フェニも苦笑いを浮かべながら、シオンの蒼い髪を愛おしそうになで上げた。
レヴィは、自分の胸でぐっすりと眠るシオンを、壊れものを抱くように優しく抱きしめ直した。
シオンの全身に刻まれた自分たちの「印」を眺め、レヴィの金色の瞳に深く満たされたような笑みが浮かぶ。
レヴィ:「……これで、お前はもう逃げられん。血も、身体も、心も……すべて俺たちのものだ」
朝日が、黒海を進む『黒狼号』を静かに照らし始める。
自分の愛嬌と無自覚さが、男たちの理性を完全に焼き尽くしてしまったことなど、シオンはまだ何も知らない。
逃げ場のない海の上で、少年の「狂愛に満ちた日々」は、これからさらに深く、濃厚に加速していくのだった。
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桃 姫@フォロバ
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コメント
1件
うわあああ第5話読んだよ…!😭💕もうシオンくん無自覚に魔性過ぎない!?「自分から吸ってくださいって言ったくせに」ってフェニさんに言われてるの、確かにってなったわ(笑)でも三人に同時に迫られてキスされたり噛まれたりしながら「変な気持ちになっちゃう…」ってトロンとするシオンくん、完全にこっちの心臓も持ってかれた…!!朝までキスマークだらけになって寝落ちするところ、あざと可愛すぎるよ〜!!船長たちの「これで逃げられん」発言も痺れるほどエモい…次話も楽しみにしてます!🔥