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コメント
5件
あーこれめっちゃ熱い展開!!🔥 ギャバン・ダイナミックが無意識に発現した瞬間、鳥肌立ったわ。教わってないのにブレードが選んだって感じ、もう主人公最強系のロマンすぎるでしょ。 でも何より、戦い終わった後のひかりの抱きつきと真司のツンデレ心配が沁みる…「仲間」ってタイトルにガッツリ意味が乗ってきたね。次回が待ち遠しい!
レッドギャバンとハンターギャバンキラー。
激しい拳の応酬が続く。
ガキィン!!
ドォン!!
拳と拳がぶつかるたび、衝撃波が中庭を揺らした。
しかし――。
戦いは次第にハンターギャバンキラーが押し始める。
ハンターギャバンキラー「甘い!!」
ドゴォッ!!
凶太郎の蹴りがレッドギャバンの腹部に炸裂する。
レッドギャバン「ぐあぁっ!!」
宗太郎は地面を何度も転がり、ようやく立ち上がる。
肩で大きく息をする。
レッドギャバン「はぁ……はぁ……」
凶太郎はゆっくりと歩み寄る。
その足取りには余裕しかない。
ハンターギャバンキラー「お前は……脆い!」
レッドギャバン「……?」
宗太郎は警戒しながら凶太郎を見つめる。
ハンターギャバンキラー「お前にはギャバン心がない!」
レッドギャバン「何だって……?」
ハンターギャバンキラー「初代ギャバンのような心がな!」
宗太郎の表情が変わる。
レッドギャバン「はぁ!?」
ハンターギャバンキラー「初代ギャバンは、どんな強敵が現れても決して心は折れなかった。」
ハンターギャバンキラー「誰かを守るため、自分の恐怖すら乗り越えた。」
ハンターギャバンキラー「だが、お前は違う。」
凶太郎は宗太郎を指差す。
ハンターギャバンキラー「戦いに迷いがある。」
ハンターギャバンキラー「恐怖に支配されている。」
ハンターギャバンキラー「そんな奴がギャバンを名乗るな!!」
宗太郎は拳を握り締める。
レッドギャバン「……ふざけるな!」
その一言には、今までで一番強い感情が込められていた。
レッドギャバン「俺は初代ギャバンじゃない!!」
ハンターギャバンキラー「……」
レッドギャバン「確かに怖い!」
レッドギャバン「迷うことだってある!」
レッドギャバン「でも!!」
宗太郎は一歩踏み出す。
レッドギャバン「だからって、守りたい気持ちまで否定される覚えはない!!」
その瞬間――。
宗太郎の右腕に握られたレーザーブレードが、今までにないほど強く輝き始めた。
ブゥゥゥン……!!
レッドギャバン「えっ……?」
宗太郎自身も驚く。
レッドギャバン「何だ、この光……?」
レーザーブレードから青白いエネルギーが溢れ出し、宗太郎の全身を包み込む。
凶太郎の目が大きく見開かれた。
ハンターギャバンキラー「まさか……!」
宗太郎は無意識に跳び上がる。
高く。
さらに高く。
まるで身体が自然に動いているかのように。
レッドギャバン「うわぁぁぁぁっ!!」
空中で身体が回転する。
レーザーブレードが青白い光を放つ。
宗太郎には、自分が何をしているのか分からない。
ただ身体が導かれるように動いていた。
ハンターギャバンキラー「それは……!」
凶太郎の声が震える。
宗太郎は空中から一気に急降下する。
レーザーブレードを大きく振り下ろす。
ズバァァァァァン!!
巨大な光の斬撃が凶太郎へ向かって一直線に走る。
凶太郎は間一髪で後ろへ飛び退く。
斬撃は地面を大きく切り裂き、爆発を起こした。
ドォォォォォン!!
煙が中庭を包む。
宗太郎は地面へ着地した。
レッドギャバン「はぁ……はぁ……」
宗太郎は自分のレーザーブレードを見る。
レッドギャバン「今の……何だったんだ……?」
煙の中から凶太郎が姿を現す。
傷こそ負っていないが、その表情は驚きに満ちていた。
ハンターギャバンキラー「それは……!」
宗太郎が首を傾げる。
レッドギャバン「え?」
凶太郎は信じられないものを見るように宗太郎を見つめる。
ハンターギャバンキラー「ギャバン・ダイナミック……!」
宗太郎は目を丸くする。
レッドギャバン「ギャバン……ダイナミック……?」
凶太郎は拳を震わせながら言う。
ハンターギャバンキラー「それは……初代ギャバンが使っていた……伝説の必殺技だぞ!」
‐ギャバン・ダイナミック‐
それは
初代ギャバン・一条寺烈がレーザーブレードを使って放つ必殺技として知られる。
宗太郎は困惑したまま、自分の手を見る。
レッドギャバン「俺……そんな技、知らない……。」
凶太郎は低くつぶやく。
ハンターギャバンキラー「教わっていないのに、なぜ使えた……?」
宗太郎にも答えはない。
ただ一つ分かるのは――
レーザーブレードが、まるで**「宗太郎自身を選んだ」**かのように、その技を導いたということだった。
静まり返った中庭で、二人は再び互いを見据える。
凶太郎の瞳には、先ほどまでの怒りだけではなく、驚きと動揺が浮かんでいた。
レッドギャバンとハンターギャバンキラーは、互いに距離を取りながら向かい合っていた。
先ほどのギャバン・ダイナミック。
その一撃は凶太郎に大きな衝撃を与えていた。
宗太郎はレーザーブレードをゆっくり下ろす。
レッドギャバン「まあ……俺も分からないけど。」
少し照れくさそうに頭をかく。
レッドギャバン「気づいたら体が勝手に動いてたんだ。」
凶太郎は黙ったまま宗太郎を見つめている。
宗太郎は少し笑う。
レッドギャバン「でもさ。」
真剣な表情になる。
レッドギャバン「二度と俺の仲間には……手を出すなよ?」
凶太郎は表情一つ変えない。
しかし宗太郎は、自分で言った言葉に引っ掛かった。
レッドギャバン「いや……待てよ。」
顎に手を当てて考え込む。
レッドギャバン「仲間って言えるのか?」
少し首を傾げる。
レッドギャバン「うーん……。」
レッドギャバン「昨日初めて会ったばかりだし……。」
レッドギャバン「川玉くんはまだ俺のこと認めてないし……。」
レッドギャバン「ひかりさんとは友達……なのかな?」
宗太郎は本気で悩み始めてしまう。
レッドギャバン「いや、でも一緒に戦ったし……。」
レッドギャバン「うーん……どうなんだ?」
凶太郎はしばらくその様子を見ていた。
そして、小さくため息をつく。
ハンターギャバンキラー「……おい。」
宗太郎は我に返る。
レッドギャバン「えっ?」
凶太郎は静かに尋ねた。
ハンターギャバンキラー「お前には……仲間もいるのか。」
その声には、先ほどまでの怒りはなかった。
宗太郎は少し考える。
レッドギャバン「……いる、のかな。」
ハンターギャバンキラー「……。」
レッドギャバン「まだ出会って二日目だけどさ。」
レッドギャバン「俺は仲間だと思いたい。」
レッドギャバン「向こうは違うかもしれないけどね。」
宗太郎は少し笑う。
レッドギャバン「でも、いつか本当の仲間になれたらいいなって思ってる。」
凶太郎は黙ったまま、その言葉を聞いていた。
風が静かに吹き抜ける。
長い沈黙のあと――。
凶太郎は宗太郎に背を向けた。
レッドギャバン「……おい!」
宗太郎が呼び止める。
しかし凶太郎は振り返らない。
一歩。
また一歩。
静かに歩き始める。
宗太郎は思わず叫ぶ。
レッドギャバン「待てよ!」
凶太郎は足を止める。
だが振り返ることはない。
ハンターギャバンキラー「……今日は見逃してやる。」
レッドギャバン「!」
ハンターギャバンキラー「だが次に会う時は違う。」
凶太郎は低い声で続ける。
ハンターギャバンキラー「その時、お前がまだギャバンを名乗る資格があるか……俺が確かめる。」
そう言い残すと、凶太郎はゆっくりと歩き去っていく。
宗太郎はその背中を見つめることしかできなかった。
レッドギャバン「……凶太郎。」
夕日が中庭を赤く染める。
レッドギャバン「……。」
やがてコンバットスーツが光に包まれ、ゆっくりと消えていく。
シュゥゥゥ……。
レッドギャバンの姿は消え、制服姿の崎山宗太郎へと戻った。
変身が解除された瞬間、それまで張り詰めていた緊張が一気に押し寄せる。
宗太郎「はぁ……はぁ……。」
足に力が入らない。
ドサッ……。
宗太郎はその場に膝をつき、地面に手をついた。
肩で大きく息をしながら、ようやく戦いが終わったことを実感する。
宗太郎「終わった……のか……。」
その時だった。
遠くから二人の声が聞こえてくる。
「宗太郎ーー!!」
「宗太郎くーん!!」
宗太郎が顔を上げる。
校舎の方から、真司とひかりが全力で走ってきていた。
ひかりは今にも泣きそうな顔で、必死に宗太郎の名前を呼んでいる。
真司も普段の冷静さを忘れたように駆け寄ってくる。
宗太郎は安心したように笑った。
宗太郎「川玉くん……。」
そしてひかりを見る。
宗太郎「ひかり!……いや、ひかりさん。」
ひかりは立ち止まるなり、少し頬を膨らませた。
ひかり「もう!」
宗太郎が首をかしげる。
宗太郎「え?」
ひかり「『ひかりさん』じゃないってば!」
宗太郎は苦笑する。
宗太郎「でも、まだ知り合って二日目だし……。」
ひかり「そんなの関係ないよ!」
ひかりはにっこり笑う。
ひかり「ひかりでいいよ!」
宗太郎「えっ、本当に?」
ひかり「うん!」
ひかり「私も宗太郎くんって呼んでるでしょ?」
宗太郎は少し照れながら笑う。
宗太郎「……じゃあ。」
宗太郎「ひかり。」
その一言を聞いたひかりは、とびきり嬉しそうな笑顔になった。
ひかり「うん!」
次の瞬間――。
ギュッ。
宗太郎「えっ!?」
ひかりが勢いよく宗太郎に抱きついた。
宗太郎は突然のことに目を丸くする。
宗太郎「ひ、ひかり!?」
ひかり「よかったぁ……。」
ひかりの声は少し震えていた。
ひかり「本当に心配したんだから……。」
宗太郎「……。」
ひかり「凶太郎って人、すごく強かったし……。」
ひかり「宗太郎くん、一人で残るなんて言うから……。」
ひかり「もう会えないんじゃないかって思ったよ……。」
宗太郎は少し困ったように笑う。
宗太郎「ごめん。」
ひかり「謝らなくていい。」
ひかりは抱きついたまま首を横に振る。
ひかり「無事なら、それでいい。」
宗太郎は少し照れながら、
宗太郎「ありがとう……ひかり。」
と静かに答えた。
少し離れた場所では、真司がそんな二人を見ていた。
真司はゆっくりと宗太郎の前まで歩いてくる。
普段は感情をあまり表に出さない真司だったが、その表情には安堵の色が浮かんでいた。
真司「宗太郎……。」
宗太郎が顔を上げる。
宗太郎「川玉くん。」
真司は小さく息を吐いた。
真司「お前……無事だったのか。」
その一言には、短いながらも本当の心配が込められていた。
宗太郎は笑って答える。
宗太郎「うん、何とかね。」
真司は宗太郎の顔や制服についた土や傷を見て、静かに言う。
真司「……無茶をしたな。」
宗太郎「はは……そうかもしれない。」
真司「もし、お前が倒れていたら。」
真司は少し言葉を止める。
真司「俺は……。」
しかし最後までは言わなかった。
宗太郎はその様子を見て微笑む。
宗太郎「心配してくれたんだ?」
真司はすぐに顔をそむける。
真司「勘違いするな。」
宗太郎「あれ?」
真司「戦力が減ると困るだけだ。」
宗太郎「ふふっ。」
真司「何がおかしい。」
宗太郎「いや。」
宗太郎は穏やかに笑う。
宗太郎「そういうことにしておくよ。」
真司は小さくため息をつく。
その横では、ひかりが笑顔で二人を見ていた。
さっきまで初対面同然だった三人。
しかし、命を懸けた戦いを乗り越えたことで、その距離は確実に縮まり始めていた。
宗太郎はひかりに抱きつかれたまま、少し照れくさそうに笑っていた。
宗太郎「はは……苦しいって、ひかり。」
ひかりは慌てて離れる。
ひかり「あっ、ご、ごめん!」
宗太郎「いや、謝らなくてもいいよ。」
宗太郎は立ち上がろうとする。
しかし、足に力が入らず少しふらつく。
その様子を見た真司がすぐに肩を支えた。
真司「無理をするな。」
宗太郎「川玉くん……。」
真司は真剣な表情で宗太郎を見る。
真司「宗太郎……。」
宗太郎「ん?」
真司は少し間を置いてから静かに尋ねた。
真司「……お前、なぜ生き残れた。」
宗太郎は首をかしげる。
宗太郎「え?」
真司「相手はハンターギャバンキラーだ。」
真司の表情はいつになく険しい。
真司「俺ですら、あいつの圧倒的な力を見ただけで勝てないと判断した。」
真司「もし俺が一人で戦っていたとしても……苦戦していたはずだ。」
真司は宗太郎をまっすぐ見つめる。
真司「そんな相手を、お前はどうやって退けた。」
宗太郎は頭をかきながら困ったように笑う。
宗太郎「いやぁ……。」
宗太郎「なんか……出た。」
一瞬、沈黙が流れる。
ひかり「……え?」
真司「……何?」
宗太郎は苦笑いを浮かべる。
宗太郎「だから、その……。」
宗太郎「なんか急に身体が勝手に動いてさ。」
ひかり「身体が勝手に?」
宗太郎「うん。」
宗太郎「レーザーブレードを持った瞬間に光り始めて……。」
宗太郎「気づいたらジャンプしてた。」
ひかり「ジャンプ?」
宗太郎「うん。」
宗太郎は空中で回転する動きを手振りで再現する。
宗太郎「こんな感じで、ぐるぐる回って……。」
宗太郎「そのまま斬ったら、凶太郎が急に驚きだして。」
真司の目つきが変わる。
真司「……それで?」
宗太郎は思い出すように答える。
宗太郎「凶太郎が言ったんだ。」
宗太郎『それは……ギャバン・ダイナミック!』
ひかりが驚く。
ひかり「ギャバン・ダイナミック?」
宗太郎はうなずく。
宗太郎「そう。」
宗太郎「ギャバン・ダイナミック……っていう技が出たんだ。」
真司の表情が一変する。
真司「……何だと。」
宗太郎は首をかしげる。
宗太郎「川玉くん?」
真司は信じられないというように宗太郎を見つめる。
真司「お前……その技を知っていたのか。」
宗太郎「いや。」
宗太郎は即答した。
宗太郎「今日初めて聞いた名前だよ。」
真司「あり得ない……。」
ひかり「そんなにすごい技なの?」
真司はゆっくりとうなずく。
真司「ギャバン・ダイナミックは……初代宇宙刑事ギャバンの必殺技だ。」
真司「レーザーブレードを最大出力まで高めて放つ、伝説の一撃。」
真司「ギャバン最大の必殺技とも言われている。」
ひかりは目を丸くする。
ひかり「えぇっ!? そんなすごい技なの!?」
宗太郎は驚いて自分の手を見る。
宗太郎「え……俺、そんな技を使ったの?」
真司は静かにうなずく。
真司「凶太郎が見間違えるとは思えない。」
真司「もし本当にギャバン・ダイナミックなら……。」
真司は宗太郎の肩に手を置く。
真司「お前には、まだ俺たちも知らない力が眠っているのかもしれない。」
宗太郎は少し困ったように笑った。
宗太郎「そんなこと言われても、次も出せる気はしないよ。」
ひかり「あははっ!」
ひかりは笑顔で宗太郎を見る。
ひかり「でも、それってすごいことじゃん!」
宗太郎「そうなのかなぁ。」
ひかり「うん!」
ひかりは元気よく親指を立てる。
ひかり「宗太郎くん、きっとすごいギャバンになれるよ!」
宗太郎は照れくさそうに笑った。
一方で真司は、宗太郎を見つめながら心の中で静かに考えていた。
真司(訓練も受けていない初心者が……伝説の必殺技を無意識に使った。)
真司(宗太郎、お前は一体何者なんだ……。)