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4時42分
「 怖ぇ〜w… 」
「 大丈夫だって 〜 」
さくらみこは 恐怖を 打ち消す ように笑った 。
もうすぐ4時44…
そう 、 内心で 思いながら 震え続けていると 、 クラスメイトが 容赦なく トイレの 扉を ノックした 。
コン コン 、 という音が 響き渡り 、 その一瞬で 冷や汗が 背中を 伝うのを 感じた 。
まるで 自分の心の 動揺を 誰かに 知られてしまうのではないかという恐怖が 、 胸の中で 膨らんで行きながらも下記を心の中で述べる 。
もう44分?!
「 はーなこさん ! 遊びましょ 」
そうクラスメイトは唱えた。
…
何も起きない。
やっぱ迷信だったのだ。
「 つまんないの〜、帰ろ帰ろ〜 」
…
「 ちょっ ! みんな帰るの早い〜!w 」
やっば… 私棒立ちしてた!
追いかけなきゃ… いくらなんでも 1人トイレに取り残されるのも嫌だわ!
そう心の中で叫んだ 、 その時。
『 は 〜 ぁ 〜 い ??? 』
「 ひっ … 」
顔を ゾッ 、 と 青く 染めて 、 恐怖と 驚きが 一気に 押し寄せる 中 、声の主が 居る 方へと 顔を 向けようと する事 すらできず 、 全身が 固まったように 動かなくなる 。
心臓の 鼓動は 激しく 早く 、 耳鳴りが するほどだ 。
身体の 震えが 止まらず 、 口を 開こうとしても 、 言葉が 喉に 詰まって 出てこない 。
どうしてもその 方向を 見たくない 気持ちが 強く 、 目を そらし続ける 自分が 、 さらに 恐怖を 増していく 。
「 遊 ば な い の 〜 ??? 」
「 ゃ .. やめ … 」
必死に 絞り出した 声だからなのか 、 その声は まるで 蚊のように か細く 、 かすれていて 、 まるで 空気中に 漂う 微かな音のように 感じられる 。
まるで 自分の 存在が 消えてしまいそうなくらい 、 小さく 、 儚げ 。
その声が 静けさに 溶け込んで 、 ほぼ 聞こえないかのように 、 震えながらも 何とか その場から逃げようとする 気持ちが ひしひしと 伝わって来そうだ 。
ぴとっ
「 へぁ … ぁ … 」
冷たく 、 熱を感じない 化け物? 人? のように 生命を感じない 。
見た事も 触れた事も無いが屍のような 、 幽霊のような 感じに感じられる 。
ちらりと 、 つい 声の持ち主らしき 人を見てしまう 。
黒 … いや 青色 だろうか 、 暗い トイレの中なのに 綺麗に 映る 瞳 。
サラサラ な 、 水色の 髪の毛 ほんの少しだけ 空いた 窓から入り込む風に うたれ 綺麗に 揺れている 。
あれ … ? いつの間にか見蕩れてる ?
何故か 、 先程の方が怖かったはずなのに 心臓の鼓動が さらに激しく 鳴った 。
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