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「唐突なんですけどミハイルさん?」
「どーしたサトルー?」
「私この世界について詳しくないのでもう少し世界を知るために歴史の本とかあったりします?」
「サトル!?アンタはまだ『29』歳なんだからそんな難しいことを知ったり考えたりする必要は無いんだぞ!」
「いやあの……人間だと29はだいぶ大人でなんなら年齢で少しいじられる頃合なんですよ?」
「でもこの世界の人間も100年は平気で生きるぞ?」
「じゃあ分かりました。私の元の世界では大人なんですよ。」
「でもここサトルの居た世界じゃないから。私難しい言葉知ってるぞ?『郷に入っては郷に従え』て言葉!」
「いやまぁ…それはそうなんですが探究心が抑えられないのはまた違くないです?」
「サトルには本を渡したくないの!」
「えぇ……。」
「だって私知ってるぞ?毎日上司の仕事を押し付けられてそれを解決するためにずっと本や資料とにらめっこして体調崩してるの!」
「うぐっ………」
「そんなサトルに本を与えたらまた自分の体調度外視して読み漁るでしょ?だから今は渡したくないの!!これは上司命令でありママとの約束なの!!わかった!?」
「はい……ごめんなさい。」
「じゃあ代わりに私の口から適当にこの世界について教えてあげるからそれで今は許してね。」
「それだけでもだいぶ満足です!」
まずこの世界は人と魔物が存在する世界で戦争なんかもその辺で起きてる危ない世界であることには変わりない。で、さらにこの世界では魔法というものがありコレが生活を豊かにもしてるし戦争の道具としても使われてるのね。
で、私は魔王って話した通り一応この国の王をやってて小規模ながら領土もあるの。特に私が治めてる領土内は文明のレベルが高くてサトルがいた世界と同じような文明もあったりする。
この世界の人間はサトルからすれば驚くかもしれないけど平均寿命が123歳と意外と長命でその上身体も丈夫だったりするの。もちろん魔物はもっと長生きでサトルを通わせてる学校は魔物の子供が行くような場所で魔物で言う29歳は人間にすると5歳6歳程度になるわけなの。だからあそこでは子供として遊べる。
で、なんで魔物の子供と同じ学校に通わせたかと言うとそれこそサトルにこの世界について言葉じゃなくて肌で感じてもらおうと思って私の権限で人間なのに魔物の学校に通わせてるって訳だ!一応人間の時の流れ的に言えばかなりの時間を得てから卒業する訳だけど、サトルは特別にちゃんと人間としての卒業ルートを通ってもらう予定。この世界の言語の会得と魔法についてのお勉強が出来たらその時は『部下』として簡単なお仕事も与える予定だから、その辺りは理解してくれるとありがたいかも?
最後に私が統治してる大陸は小規模ではあるが中立を維持しており基本平和ではあるが中立故にまた色々と面倒事に巻き込まれることもある。先程話した戦争にも巻き込まれることがあるからその辺は仕方ないと割り切ってくれ。こんなところが私の口から言える簡単な世界の説明だ!
「…なるほどぉ。何となくわかりましたが一つ質問っていいですか?」
「いいぞ!」
「ミハイルさんは魔王とおっしゃいましたがこの世界には魔王はどのくらいいるのです?統治してる領土的に他の場所にも魔物は居たりするんですよね?」
「その通り!私も魔王だしお隣も魔王がいる!が、さっきも話した通り私らの国は中立ということでちょっかいもあんまり出されないから安心して生活出来ているって訳だな!」
「分かりました。朧気ながらこの世界について知れました。ありがとうございますミハイルさん」
「うむ!感謝ができるのは偉いことだぞサトル!」
「……じゃああのすいません自室に戻ってもいいですか?」
「なんで!?私と一緒に過ごしたくないのぉ?」
「いやあのそういう訳では無いんですが、なんでこの図体のでかい成人男性が自分よりも背丈の小さい異種族の異性の膝枕で寝てるのかというところに疑問を抱いて冷静になるためです。」
「子供はこうしたら喜ぶもんだぞ?」
「確かに魔物の子供は29でも子供ですけど私人間の29歳でアラサーに片足突っ込んでるんですよ?成人男性なんですよ?同じ人間がこの光景を目にしたらドン引くのでやめていただきたいわけなんです。お互いの尊厳を守る為にも!」
「でも、サトルは私が外の世界から呼び出したペットだし部下でもあるし何より私の子供だからサトルがどう思っていても私の考えは変わらないぞ?」
そうだしまった魔王様見た目のせいでお子様と思われがちだけど実年齢何百歳っていう超長寿生命体なんだったわ。
「ペットの猫も私の膝の上で丸くなるし部下も私の前で床に頭の擦り付けて丸くなるし子供もお母さんに甘える時は膝に頭乗せるもんではないのか?」
「猫ちゃんはそうでしょうしちゃんと子供ならそれも有り得ますけど私は成人男性なので理性が勝つんです。世の中の目というものを気にするのが大人なんです。あと、部下が丸くなるのは甘えてるとかじゃなくてミスを全力で謝罪してるんです。やめてください猫ちゃんとかと同じ括りに入れるの。」
「じゃあ……やめる。サトルが嫌だって言うから………。」
「はいやめてくださってありがとうございます。」
「そんなに私に甘えるのが嫌なのか!?」
「いえあの……。人いますからそりゃ見られたくないですよ。」
「……ミハイル様。お客様がいらしておりまして少し待たせているので…。」
「はっ!?す、すまない!!すぐに向かう!」
恥ずかしかったのか俺を膝から勢いよく退けて部屋を後にしていく。ちなみに飛ばされた俺はギャグ漫画よろしく壁に上半身が埋まってる状態になってる訳だが……。
「…サトル様。あまり言いたくはありませんが成人男性がロリであるミハイル様にアレは児ポです。普通に危ない関係値に見えますのでお控えを………。」
「別に私もやってとせがんだ訳では無いですしそれせがみだしたらいよいよじゃない私?」
「そうですか…。ご自身が望んであのようなことをしてた訳では無いのであればそれで結構です。では、失礼します。」
「ねぇ?壁に突き刺さった私放置なの?あんまりこういうこと言いたくないけど一応魔王様のお気に入りらしいからぞんざいな扱いはダメなんじゃないの?」
「ほかの方ならすぐにお助けしたでしょうか私個人的にはその姿が面白いのでそのままにしてミハイル様のリアクションを楽しませていただきますね。」
「良くない方向に忠誠心が曲がってるね貴女ね?」