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真逆、起きた直後に見るものが武装した警戒状態の家族とは思うまい

翔と秋夜は大袈裟すぎねぇ?と言う顔をしている上、瑠征は感情が無い顔をしている


暁:「まあ、心配してくれたのは嬉しいケド」

秋夜:「その耳飾り、一回も外した事無いのか」

暁:「ええ、外したく無いというかもう、身体の一部みたいな感じで」


幼い頃からずっと着けているそのピアスは身体の一部のようだと言う


翔:「・・・それが原因だ」

秋夜:「お前が倒れたのはピアスのせいだ、多分」


「ピアスのせい」だと言われ少し悲しそうな表情をするが暁は話し出す


暁:「関係あるか、分からないんですけど夢みたいな物を見たんです」

光来:「夢?」

暁:「私の精神空間って言われたけどね、そこに鳳凰だって言う式神が居て」

縁:「鳳凰が暁を気に入ったと」


その通り、鳳凰が暁の生まれた頃より気に入り式神となった事実を精神空間で知ったのだ


暁:「前の主には神姫と呼ばれていたと」

光来:(んんんん?待った待った、神姫って言ったわよね今、ハッキリと)

暁:「その人?が自分を妾って言ってて、随分古風な話し方だったんですよね」

光来:「あー、確定だわ(ボソッ)」


光来がボソッと確定と言ったのを暁、縁は聞き逃さなかった


暁:「確定?」

縁:「何か知っているのかい?」

光来:「その鳳凰、十五年って言ってなかった?」

暁:「確かに十五年間私に宿ってたとは言ってたけど・・・」


何かを言いたいが言っていいのか分からない、と言う様子で目が泳ぎまくっている、ただ、兄弟たちと翔、秋夜の二人も気になっている様なので結局皆の視線に負けて話すことにした


光来:「・・・その鳳凰を神姫って言ってたのは私なのよ、私がその言ってた前の主人」

皆:「えええええ!?」


そりゃあ驚くだろう、式神の中でも最高峰、最高位の鳳凰の主が二人も居るという事、内の一人は元主とは言っても充分過ぎる程

しかも聞いていけば今から遡って綺麗に十五年前から自分に宿っているはずの鳳凰、神姫が反応を見せなくなったと言うじゃないか、一同驚き、翔は目をパチクリさせ、秋夜は「嘘だろ・・・」とブツブツいっている


光来:「それが真逆、自分の娘に宿ってるとは思わないじゃない、遺伝能力でも無いのに」

縁:「十五年前に神姫が居なくなったと騒いでいたのを思い出したよ」

翠恋:「あったね~」

賀樂:「居なくなった!!何処!何処ー!ってね」


再現しないで良いからと一喝すると


暁:「フフフフ」

光来:「こら!笑わないの」

暁:「御免ね、でも安心したよ、母さんに宿ってたなら悪い式神じゃないと思う」

縁:「不思議ではあるけどね」

秋夜:(ボスに報告しねえとな)


こうして暁は無事に目を覚まし、鳳凰の正体と十五年前から宿っていた訳もわかり一安心

とは、中々行かない様なのだが・・・


ー某所ー


?:「鳳凰が新しい主を見つけたみたいだな、しかもあの「朱空」の御息女とはね、要警戒かな」
















ーTo Be Continuedー

同じ刻を家族と共にある為に

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