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「雨だね」
「雨だね～」
体育祭が終わってから３週間。
初めての中間テストが終わった解放感と入れ替わりに、梅雨入りをして、どんよりとした日々が続いている。
今日も傘を差して登校してきた 杏葉（あずは）と 弥奈（やな）。
席替えして間もない窓際の杏葉の席で、窓の外を見ながら朝のＨＲが始まるのを待っていた。
「いつまで降るのかなぁ。このまま、太陽が出なくなったりして！」
「明日は晴れるって言ってたよ」
「それ、この前も聞いたけどハズレたような気がするんだけど」
「その時は、夜は晴れてて星もキレイだったよ」
「お昼に晴れて欲しいの！ デートするときに晴れてて欲しいの！」
「明日は、普通に学校だけどね」
「また、学校さぼっちゃお？」
「授業には、ちゃんと出なくちゃ」
「ダメ？」
助けを求める子猫のように、上目遣いをしながら、弥奈は聞いてくる。
そんな弥奈の仕＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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