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翌日、教室にて⬇
「「あっ」」
「…おはよ」
「おはよう」
「「……」」
「昨日、楽しかったよ」
「!…私も!」
「そっか。その……LINE交換しない…? 」
「!?」
まさかアナタから言ってくれるなんて、少なくとも『友達』にはなれたって事かな。…『友達以上』を望んでいる自分が嫌になる。
言ってしまった、もっと話したいと望んでしまったから。ワタシが貴方に近づくのなんて下心なのに。…貴方の『純粋な友達』になりたいな。
「…いいよ!LINE交換しよ。」
「本当?…良かった。」
「…じゃあこれ、私のQRコード」
「じゃあ、早速今日の夜LINEしよーね 」
「うん、わかった」
その日の夜、各々自室にて⬇
LINE上⬇
「やっほー」
「やっほー」
「そういえば、誕生日いつ?」
「9月6日」
「明後日じゃん!」
「まぁそうだけど…」
「誕生日プレゼント何が良い?」
「別にいらないよ」
「こっちで勝手に決めちゃうよ?」
「いや、プレゼントいらないって話なんだけど…」
「じゃあ、お菓子とメイクだったらどっちが好き?」
「まぁ、お菓子かな」
「おっけー! ところでさー…」
「あ、そろそろ寝ないと」
「そういえば私も」
「じゃあ、また明日学校で!」
「うん、おやすみ」
「ふー…、寝るか」
………貴方の言葉に一つ一つ胸が鳴る。画面越しの見えない貴方は今何を思っているのか。『また明日』か…良いなぁ、こういうの。
「ダメだ、寝れない」
「……」
アナタが画面で打っている言葉と表情がリンクして目に浮かぶ。今まで見れなかったアナタの表情や感情を見れてるだけで十分だったはずなのに、どんどん望みが高くなってしまう。…愚かだなぁ。
「寝れない…。」
続きます