大西side
プルルルル
あっ謙杜!
謙『流星くん!大丈夫だった!?あの後やばかったよね、雨。ほんまにごめん、追いかけたんやけど…もうおらんくて。走ったん?』
__大ちゃんに、拾われました…
謙杜には、言ったほうがいいのかな。
いつもふたりでいるし、大ちゃんに会ったりしたら大変。
流「そのことなんやけど…驚かないで、聞いてな?」
おれは謙杜にすべてはなした。
謙杜は黙って聞いてくれた。
流「___ってことがありまして…」
謙『へぇ、よかったやん』
ん?それだけ??
流「よかったって…よかったけど…女の子なんよ?」
謙『え、だって、女の子って言っちゃうくらいその人のことが好きになっちゃったってことやろ?』
流「そう、やな…///」
謙『僕は嬉しい。流星くん、恋愛するの諦めてたやん。でも僕は流星くんに恋愛してほしいんや!』
流「謙杜…ありがとう。でも、これからどーしよ…」
謙『んーとね…やばいかも。バレへんかな?それに、バレへんかったとして、これから、女の子として生きていくん?』
流「…大ちゃんと一緒にいられるのなら…それでも、ええ」
謙『大、ちゃん…。そっか。協力するで!僕にできることなら』
流「ええん?」
謙『うん!親友やもん!』
親友。おれと謙杜は親友だ。
恋愛対象ではないんや。
もうきっと、謙杜にドキドキすることはない。
まぁ、そんなこといったら毎日のようにハグされるから、絶対本人の前では言わんけど。
流「ありがとね、謙杜」
謙『ええって』
謙杜がいてくれて、本当によかった。