**私には裏の顔がある。**いつも必死に
それを隠している。私の髪は生まれつき真っ白だった。目は赤く肌の色素は薄かった。
両親は、私を化け物と恐れた。
いつも保育施設に預けっぱなしでも
寂しくなんて無かった。その保育施設は私のように親から見放された子。病気の子など
沢山の事情を抱えた子たちが集まっていた
だからこそ、変わり者の私にもたくさんの
友達ができた。
ある日。皆で遠足に行くことになった。
山に登っている途中、地面が揺れ始めた。
揺れはどんどん大きくなっていき。
先生たちは私達を守ろうとしゃがませた
その時。崖から岩が落ちて来た。
先生が私に覆いかぶさった。
私は、意識を失った。
少しして私は凄い激痛で目覚めた。私の足は
あり得ない方に曲がっていた。頭からはたくさんの血が出ていた。でも、私は、無惨にも
曲がった自分の足よりも、目の前の光景に、
声すら出なかった。私の目の前にあった光景は、血だらけの友達ピクリとも動かない先生
血がたくさんついた岩。当たりは血の海だった。私は大粒の涙を流しながら気を失った。