コメント
2件
tn「ゾムー!この書類手伝ってもらってええか?」
zm「全然ええで!」
tn「はえー、凄いなゾム!もう終わったねんな!書類も完璧やし。流石『脅威』やな!」
zm「おん!俺は『味方最大の脅威』やからな!」
ut「ゾム!そこ右!」
zm「オッケー!全員皆殺しや!」
ut「さっすがゾム!もう全員死んでもうたな!味方最大の脅威は違うわ~」
zm「ありがとな!」
os「ゾム~!お茶会しようめう~」
zm「おん!ええで!」
os「やっぱりゾムの淹れる紅茶は美味しいめう!今日はありがとうめうー!流石脅威めう!手先が器用めうね~」
zm「言い過ぎやってー(笑)」
あれ
俺って
皆から見てなんなんやろ
とっても便利な兵器?
それとも、『脅威』?
俺の存在意義って……
『脅威』以外にあるんかな……?
ーーーーーーー
rbr「ゾム!手伝ってくれへんか?」
zm「おん!ええで!」
em「ゾムさん、本の整理手伝ってくれません?」
zm「ええでー!」
shp「ゾムさん!訓練付き合ってくれません?」
zm「全然ええで」
tn「ゾム!ええ作戦あるか?次R国との戦争なんやけど……」
zm「あ、えーとな……ここの兵隊をここに移して……」
ht「あ、ゾムー!良いなら畑の整理手伝ってよ!」
zm「おん!ええでー!」
gr「今回もゾムのおかげで勝てた。ありがとうな、ゾム。流石『脅威』だ」
zm「……おん!当たり前やろ!」
やめて
『手伝って』なんて言わないで
『脅威』なんて言わないで
俺は_____
『脅威』……なんか?
ーーーーーーー
tn「……と、いうことなんやけど……」
rbr「あー、それな。前々から俺も感じてたわ」
俺は目を閉じ考える。
今の議論の内容は『ゾムの元気が無い原因』について。
最近俺も薄々感じていた。ゾムの元気が日に日に無くなっていってることに。
……そういえば。
rbr「そういえばさ、ゾムな、俺がこの前ゾムの事『脅威は流石やなー!』って褒めた時に、少し悲しそうな顔しとったんやけど……」
em「あー……言われてみれば」
sha「確かになぁー……」
kn「もしかしたらなんやけど……『脅威』がゾムの負担になってた、とか?」
tn「今思えば、最近俺らはゾムに頼りっぱなしやったな……」
pe「もしかしたらそれがゾムの大きな心の足枷になってたのかもね……」
ut「だとしたら……原因は俺ら……?」
一同「……」
俺ら、頼りすぎてたんかな。
ゾムに……『脅威』に、頼りすぎてたんかな。
脅威だから何でも出来るって押し付けて……もし、もしそれが本当なら。
俺は、俺らは、大変な罪を犯してしまった。
すると……
zm「皆、何しとんの?」
gr「……ゾム?」
ご本人が登場した。
zm「え、あ……ご、ごめん。あれ、今日会議の日やっけ……その、えっと、ご、ごめんなさい……会議遅れて……」
rbr「いや、ち、違うで?ゾム。この会議にそもそもゾムを呼んでないんや……」
zm「……へっ?あ、俺……もう捨てられるん……?」
shp「ふぇ!?な、何の話してるんすかゾムさん……!ゾムさんを捨てるだなんてそんな……!」
zm「じゃ、じゃあなんでなん……!」
tn「あ、そ、それはな……」
トントンが口を開こうとしたその時____
gr「……今まですまんかった。ゾム」
zm「……え?」
ゾムは驚いた顔をしながら、目を何回も瞬きをしていた。
gr「俺ら、お前に『脅威』を押し付けすぎてた。すまん、本当にすまん!謝って済むことじゃないのは分かっとる……!けど、けどな、これだけ言わせてくれ。俺らはゾムに頼りすぎていた……!それがストレスに感じてしまったんやろ?本当にすまん。いや、違う。ごめんなさい、ゾム。許せとは言わない……せめて、せめて俺らの気持ちを分かってほしかった……!俺らはお前の事を一日も脅威として見たことはない……!確かに頼りになる時とかは『脅威』って言ってしまってるかもしれん。けど、けどな……!俺らは、少なくとも俺はお前の事を『ゾム』として見とる。それを、それを分かってほしいんや…….」
zm「…….!」
すると、ゾムの目から一滴の雫が溢れ落ちた。
zm「う”っ…….俺、俺な……思っててん……『俺人身』じゃなくて『脅威』としてしか見られてないんとちゃうんかって……!それで、この会議でハブられてるんやって思ったら……また、また『あの時』の様に捨てられるんやって思って……!けど……今のグルッペンの話聞いて……めっちゃ安心した。俺の思い込みやったんやなって……ホンマに、ホンマに安心した……!」
ゾムの話を聞いて、俺も心の蓋が外れたような気がして、泣いてしまった。
rbr「ゾム……!ごめん、ごめんな……!俺、お前の相棒やのに、お前の事何にも分かってなかった……!」
zm「なんで、ロボロは悪くないで……!」
そうして、俺らは泣きあった。
俺らのした事は許されることではない。
ゾムの心に深い傷を負わせてしまった。
だけど、けど……!
ゾム、安心しいや。
俺らはずっと______
『ゾム』としてしか見たこと無いから。