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記録物語-R.s.༗《レェズ》メリーさんの執事
《アカシックAワイル編》の続きでございます…
では、続きをご覧下さい。作者より
――扉の先の真実――
……現在、瀧奈と愉快な仲間達は無数の扉で埋め尽くされた空間にやってきた……
異零「プティ、何か感じれる?」黒のハチワレ柄の丸い猫(ブログキャット)を先頭に扉を1つずつ確認している…
プティ『様々な気配ぃ…。何処にでも繋がっていて、どこも危ないですなぁ…主よ」
フディック「ご主人?どうする?」
異零「困ったね〜」
フェイリス「もう!思いっきり開ければいいんじゃねぇか!」近くにあった青いドアを開ける…
……すると青いドアから大量の水が流れ込みフェイリスはずぶ濡れになり、慌ててドアを閉める瀧奈…
瀧奈「ふぅ……海水か?海に繋がってるのか、この扉は…」
システムロール『ねぇ、凄い音したけど大丈夫?」
瀧奈「はい?…あ、大丈夫です…」
システムロール『大丈夫なら良いけど、慎重にね……その場所の扉はランダムだから何があるか調べても情報がないから気おつけてね」通話が切れる…
瀧奈「扉の見た目がヒントなのは理解しても…この数は大変だなぁ……」
少し辺りを歩き見渡す…
耳をすませると〈カチ…カチ…カチ…〉と何処からか音が聞こえる。
瀧奈「この扉からか?」
…目の前には時計の様な模様をしたステンドガラスが付いた木の扉があった……
瀧奈「あ、しろい」
シロィ『しろいって言うなにゃ……。なぁ、音する開けてみる?」
瀧奈「いや…無闇に開けるのも……」
異零「な?何か見つけた?」
…全員やってくる…
プティ『ここはまだ安全そう……」
フェイリス「そんなら行くぞ!」ドアを開けて入ってしまう
異零「あ、先に行くのずるい」
…異零 達も入って行く……
瀧奈「えぇ……」…
チャイ『行こ、後モフる?」
瀧奈「うん……モフる」チャイを持ち上げて扉の向こうへと入って行く。
……扉の向こうには……
そこは、数々の時計が置かれていた部屋だった、置き時計や掛け時計など、各国の古い種類の時計まで集められていて、時計好きなら驚くほどだろう。
部屋の中は〈カチカチ〉と、刻音か機械音が鳴り聞こえて古い時計屋に来た感じがする。
?老人?「誰かね?いらっしゃい…」
…グレー色の髪でいかにも年老いた老人が隣の部屋からやってきた。
瀧奈「すみません、勝手に」
?老人?「構わないよ…お客は久しぶりでの、お腹は空いてるかい?」
――カウントダウン――
……瀧奈達は、時計職人と名乗る老人に温かいもてなしを受ける…
その老人は、カウントダウンと呼ばれるこの場所の所有者だと教えてくれた、
とても優しい方なのだと思うが、
だけど…何故か気が緩めない。
老人(時計職人)は、何か…裏側は誰にも見せない様に隠してる僅かな仕草が少し見られた。
…小生(瀧奈)が、その場を少しでも良くする為に老人やここの周りにある時計の話でも聞こうとしかけたが、プティの感が働き警告してくれた、
少し嫌な顔をする老人(時計職人)の様子を見て理解した…
もし、周りを和ませてくれた三毛猫のニケィが居なかったら、
多分…だけども……全員…一瞬にして何かされていたかもしれない。
瀧奈「・・・」落ち着く為に出されたスープを飲み気を逸らす
……老人(時計職人)の視線が良く瀧奈と異零に向いている、問題児のフェイリスよりも珍しいブログキャットやダンクよりもずっと……
意識的な時間の長さと言うのだろうか……
例えると、こんな経験だろう、
至福や楽しい事には時間が早く感じたり…
退屈や苦しい事には時間が遅く感じたり…
ここは、時間の感覚が妙に狂う、
何故だろう、異零とフェイリスも何とも無さそうだが、フディックとプティは小生と同じ様だった、感や感覚が鋭い生物ほど そうなのだろうか…食事や もてなし は悪くは無いけれども、居心地だけは個人的に良くなかった。
〈ポッポー…ポッポー〉鳩時計(カラクリ時計)が時間を知らせる…
老人(時計職人)「もう…時間かな」
…他のカラクリ時計の一部も動き始める、
異零「すげ〜面白いの」
……1分にわたる音色と雑音が響き渡る、
フェイリス「止んだ?…」…
…カラクリ時計は一斉に静まる。が、
遅れて一つのカラクリ時計が動く…
〈 ♪〜♪〜♫〜…♬♩…♪〜 〉鼻歌の様な美しい音色が突然ながれる。
瀧奈「…何だろう」
異零「聞いたことある」
……その音は深く鳴り響く、
老人(時計職人)「珍しい…あの時計が動く事はのぅ、客人よ見て行くかい?」別の奥の部屋に歩いて行く…
奥の部屋には、見た目は人型の大きなマリオネットが歌っていた…
瀧奈「あ、このオルゴールと同じ感じだ」懐中オルゴール時計を取り出す、
老人(時計職人)「……その時計を、見せてはくれぬか?」瀧奈に近寄る、
瀧奈「はい、良いですけど…」懐中オルゴール時計を渡す…
……老人(時計職人)の目つきや姿勢が職人の様に変わり、周りにあった工具を取り出し突然…作業を始める。
瀧奈「あの……」…
老人(時計職人)「このまま、やらせてはくれぬかの?…物は必ず返す」
瀧奈「わ…わかりました…」
異零「なぁ、あの時計何処で見つけたん?」
瀧奈「なんて言えばいいんだろうか…実は貰い物なんだ、あの時計と人形が関係があるのか知らないけど…」貰った時計に関して少し前の出来事を一部を除いて話す。
異零「そうなんだ…」
フディック「ご主人の、そこにあるかな?」
瀧奈「わからない…でも、小生が何とかしてみせるさ、事が終わればだけども」
……そんなこんな話しをしていると……
老人(時計職人)「ふぉふぉ…やっと、この子を直してやったわい」なんだか嬉しそうだ
…オートマタの体に時計(機械部)が埋め込まれていて使わなかった時計の外装部(ケース)を瀧奈に渡して返す…
瀧奈「綺麗に修理されてる…」
〈 ♪〜♪〜♫〜…♬♩…♪〜 〉オルゴールと鼻歌の様な美しい音色が同時に突然ながれ生き生きとした踊りをするオートマタ。
そして、周りの時計がリズムを奏でるかの様に音が鳴り響く…
……その光景を見届ける瀧奈 達。
…そのオートマタは美しく舞い踊り終わると異零の手を取り優雅にお辞儀をして、そのまま固まってしまった…
老人(時計職人)「とても良い…良かった」
瀧奈「それは良かったですね…」…
……ずっと、自身とオートマタの手を見続けボンヤリとする異零…
異零「……フェロ…」何か言葉を発する…
瀧奈「異零?どうかしたのか?」
フディック達「ご主人?」『主?」
異零「……あ…あれ?、忘れちゃった…」そう言いオートマタから手を離す。
老人(時計職人)「その人形はお主らに譲ろう、置く場所にも困ってたからの…」
瀧奈「小生も困るんだがなぁ…」小声で言う
異零「大丈夫、俺のポケットに入れとけば関係ないから」そう言いオートマタに触れるとオートマタは消えて一瞬にして収納される。
老人(時計職人)「そう…そうだった、その人形に名前がある様でな、オルフェノッラっと書いてあったぞ…大事にせな…」
異零「……オルフェ ノッラ 」
〈ガシャン〉と突然音が響き、隣の部屋から誰か人がやってくる…
フェイリスが居る隣の部屋へと戻り見に行くと、そこにはガラの悪そうなチェーンがジャラジャラとぶら下げた黒服の男性が堂々と立っていた…
???「その服装とそれらしき見た目、お前が瀧咲 奈夕希だな…システムロールに呼ばれて全員が揃う様に少し助っ人しに来た…」メガネを外して瀧奈に近寄る…
フェイリス「誰だテメ!シャーァ↑!」
瀧奈「貴方は?…」
チェーンメイカー「コードネーム、チェーンメイカー。所属はアンチ公安の武装制圧部、表側は第三課の仕事をしているよ…よろしくね」
……チェーンメイカーは警察手帳を見せて本人だと証明して確認させる。
老人(時計職人)「おや警察の方かい…ゆっくりしていくかね?」
チェーンメイカー「いえ、お気遣いどうも……直ぐにでも行きたいが、君達はまだここで ゆっくりしておくかい?」瀧奈達の方を見て確認する
瀧奈「小生はいいが、他は?」
異零「君が行くなら行くそれだけだ」
フディック「ご主人がそう言うなら」
丸い猫達『ついて行くだけ」
フェイリス「行くなら行こうぜぇ…」
チェーンメイカー「…その様なので、ここで」老人(時計職人)に目を合わせる…
老人(時計職人)「よいよい、急いでる所を引き止めてしまったな……」
瀧奈「お爺さん、お世話になりました」軽くお辞儀をして礼を言う。
異零「おじゃましますたー」
フディック「お元気で〜」
丸い猫達『ニャア」『バイナラ」
フェイリス「メシうまかった」
…一同全員はチェーンメイカーの後についていくが、
老人(時計職人)「所で、何処へ向かうのかい?…当てはあるのかい?」
チェーンメイカー「確か…シグナスの書庫に」
老人(時計職人)「それなら向こうの扉から行きなさい…」別の扉を指をさす、
チェーンメイカー「……どうも」
〈ガチャッ〉扉が開く…
……瀧奈達はその扉から出て行く……
〈カチ…チチチチチ…〉機械が高振動する様な何か音が聞こえると…
⌚︎ーーーーーーーーーーーーーーーーー⌚︎
――場所が変わり――
瀧奈「え、今のは一体…」
チェーンメイカー「あの老人…」…
異零「うっ……おえぇ」吐きそうになる
フディック&丸い猫達「『大丈夫?」
フェイリス「あ?…何処だここ」
……見知らぬ図書館に飛ばされていた。
旅冴「あ、いつの間に…」
瀧奈「あれ?あっさり着いちゃった」
チェーンメイカー「そうだね…」
〈ニャー〉と聞き覚えのある鳴き声が隣から聞こえてくる…
ベネット「あ…ぁ…よく来たね』黒猫を抱えてやってくるベネット…少し様子が違う。
後から、長いブロンドの髪と水色の目をした、背の低い青白い肌の女性が来る。
??「ベリー、私の書庫を待ち合わせ場所の様に使わないでくれると嬉しいんだけど…って、多いわね…」そう言い彼女はベネットから黒猫を取り抱き抱える…
ベリー「ニャ〜」
ブランシュ「……、お会いできて嬉しいわ。私の名前はブランシュ、ここの管理者よ…」…
ベネット「・・・は!何だったんだ今の…何か物凄いのを見た様な…」元のベネットに戻る
瀧奈「?…」
ブランシュ「……お茶会をしましょう」
続く→