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今回もノベルで書いていくよー
進み具合はチャットノベルと同じだよ
⚠️注意⚠️
消滅ネタです
ご本人様関係なし
腐向けではありません
ロマーノは急いで空港へ向かった。
CAに急ぎだと伝えると、直ぐに通して貰えた。
そのこともあって、ドイツには早くついた。
前に弟から貰ったドイツの家への地図を見ながら進んでいく。
現地の人に教えて貰いながらも無事家に着いた。
ドンドン
「ジャガイモ野郎、いるか!!」
雑にドアを叩くと中からバタバタという音を立てて直ぐにドアは開いた。
「ロマーノ、こっちだ…」
中から出てきたドイツはいつもはきっちりとセットしている髪はボサボサに崩れ、余裕のない状況は顔に出ている。
通されたのはプロイセンの部屋。
プロイセンにしては珍しく部屋の中が少し散らかっていた。
布団の中にいたプロイセンは太ももの中間辺りまで消滅しかけている状態だった。
「…随分と消滅が進んでいるな」
「どうすれば…」
「ちょっと黙って見てろ」
ロマーノは小さな声で言うと、プロイセンを静かに抱きしめた。
「ロマーノ?!」
ドイツが驚いている間にロマーノは今までの知識を使ってプロイセンに少しでもの力を渡した。
そうすると少しづつプロイセンの足が元に戻っていく。
「おぉ!!」
「…ッフゥ、まあこんなもんだろ」
「何をやったんだ?」
「俺の元気?的なものを分けた。
でも、少しの時間しか持たねぇ」
「そんな…」
ドイツの顔は一気に不安の色で埋めつくされた。
その顔を見たロマーノはドイツに言う。
「弟呼んでこい」
「えっ?」
「いいから、あと俺の仕事の資料持たせて来い」
「わ、分かった」
ロマーノに指示されたドイツは、急いで連絡をしに自分の部屋へ戻って行った。
静まり返った部屋の中、ロマーノはプロイセンを見つめる。
キラキラと光る銀髪はいつもよりもパサついて、透き通るような白肌は若干の青が混ざっている。
少し触れただけで壊れてしまいそうだ。
少し見ていると、布団の中から苦しそうな呻き声が聞こえてきた。
「大丈夫か、マリア」
ロマーノはプロイセンを安心させるため昔の呼び名を呼ぶ。
「ロマーノ様?」
そうするとプロイセンも、昔のロマーノの呼び方で返答をした。
「…そうだ」
ロマーノはあまり様呼びをされるのは好きではなかったが、今回ばかりは仕方ないと思ったのか少し間が空いてから返事をした。
「なんでここに…?」
「いいから安静にしてろ」
体調の良くないまま、起き上がろうとするプロイセンをロマーノが止める。
まだ、頭の整理が追いついていないのかプロイセンは不思議そうな顔をしてロマーノを見つめる。
「はあ、変わらねえな。目、瞑れ。」
そう言ってロマーノの手をプロイセンの目元に当てる。
~♪
ロマーノが何かを歌い出した。
プロイセンはようやく頭の整理が追いついたのか静かになった。
(お兄様が聖歌を歌ってる…
聖歌は嫌いだって言ってたのに…)
プロイセンは聖歌が好きだがロマーノは反対に嫌いなのだ。
しかし、ロマーノはプロイセンを寝かしつけることには慣れていた。
ロマーノがしばらく頭を撫でながら、プロイセンを寝かしつけていると直ぐに静かな寝息が枕元から聞こえてきた。
プロイセンに布団をかけ直し、思わず微笑む。
そうして、プロイセンの部屋から出た。
「…さあ、いっちょやるか」
30分程、待っているとヴェネチアーノは直ぐに来た。
ドイツにリビングを借り、みんなで座る。
「今からお前に、俺の仕事のやり方を教える」
「えっ?」
いきなりの仕事の話にドイツは思わず驚く。
「なんで〜!
俺、兄ちゃんの仕事いつも手伝ってんじゃん!!」
ヴェネチアーノは、不満な顔をしながらロマーノに反抗する。
「それは簡単なやつだろ、…こっち」
そう言ってロマーノはヴェネチアーノが持ってきた封筒から、分厚い紙の束を出す。
「何だこの文字の量?!」
「俺の仕事の一部だ」
「一部?!」
ロマーノのが取りだした紙には一面びっしりの文字とグラフ、図面などが乗っていた。
「マフィアについてや治安の改善、
それに観光の話他諸々だ」
「これ、初めて見た…」
「そりゃ、今まで俺がやってたんだからそうだろ…
今、教えなきゃ行けねぇんだ。やるぞ。」
「う、うん」
少し戸惑いながらもヴェネチアーノは返事をする。
意外にも仕事をやっていたんだな、とドイツはロマーノに対して思った。