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肩こりやばすぎ、いつきさんだぞ☆
えっ?なんでこんなに間が空いたかって?
秘密なんだぞ!!
それじゃLet’s Go!!!!
⚠️注意⚠️
腐向けではありません。
消滅ネタです。
ご本人様関係なし。
ロマーノが大量にある文字の中から所々を指差す。
「こことここのところ間違えてる」
「ヴ、ヴェー…」
ヴェネチアーノは疲れたような顔をして小さく声をあげている。
「まあ、教えるならこんなもんだろ。後のわかんねぇところはジャガイモ野郎に聞いとけ」
「わ、分かった」
ドイツが不思議そうな顔でロマーノに聞いた。
「…にしても、なぜ今仕事を教えているんだ?」
そうするとロマーノは静かに言った。
「ヴェネチアーノ」
「何、兄ちゃん」
「半年ぐらい家を開けるぞ」
「えっ?」
「どういうことだ?」
ドイツもヴェネチアーノも何を言っているのかよくわかっていない。
ロマーノは決意したように言った。
「今から俺の中にある力をプロイセンに渡す」
「はぁ?!」
ドイツは驚きのあまり声を上げた。
「それって兄ちゃんが
消滅するってことになるよ…ねぇッ!!」
ヴェネチアーノが震える声で叫ぶ。
「大丈夫だ、落ち着け」
「でも…」
「いいかよく聞け。
プロイセンは亡国だから一度消滅したら二度と戻らない。でも、俺は南イタリアだ。
少し時間はかかるがいつかは戻る。」
「兄ちゃんのいない間俺はどうすればいいの…?」
ヴェネチアーノの目からボロボロと大粒の涙があふれる。ロマーノはその涙を一つ一つ拭いていく。
頭に優しくポンッと手を置くとロマーノは言った。
「安心しろ、俺たちは二人でイタリアだ。」
「…うん。」
ヴェネチアーノはどうやら納得したようだった。
「ドイツ、この家にワインはあるか?」
「えっ、あぁ あるにはあるが…」
「用意してくれ。俺は上司に話してくる。」
「了解した」
そう言ってロマーノは廊下の方へ出ていった。
(いま、ロマーノが俺の名前を呼んだ…)
ドイツは内心すごく驚いていた。
プロイセンの部屋に入ると布団の中にはやはりプロイセンがいた。
しかし、消滅が進んでおり腰あたりまで消えかかっていた。
「ハァハァ、ヴゥッ…」
(通常の消滅より消えるのが早い…)
プロイセンの体を見たロマーノが思う。
そうすると他のふたりも部屋に入ってきた。
「ワインだ」
「あぁ…それじゃ、始めるぞ」
「兄ちゃん」
心配そうな顔をしたヴェネチアーノがロマーノのことを呼ぶ。
「大丈夫だ」
ロマーノはヴェネチアーノに対して優しく微笑みかける。
「deus meus,
Infunde quaeso vires meas in hunc
hominem cuius vita moritura est.
Nam qui amet iste.」
ロマーノは魔法の詠唱のようなものを言い始める。
「ラテン語だ…」
ロマーノの口からあまり聞かない言語を話し始めてヴェネチアーノは驚いた。
ロマーノは詠唱を言い終わると机に置いていたワインを一気に飲み干し、プロイセンの手を握った。
そうすると、苦しそうな顔をしていたプロイセンは穏やかな顔に変わり消えかかっていた部分がスルスルと治っていく。
「兄さんの体が元に戻っていく!!」
ドイツは嬉しそうな声で言った。
しかし、隣からは悲しそうな声が聞こえた。
「兄ちゃんの体がっ!!」
ロマーノの体が足の先から消え始めていたのだ。
「フゥッ…」
ロマーノは小さなため息をついて言った。
「ヴェネチアーノ、イタリアを頼んだ」
ロマーノはしっかりとした、でも少し優しそうな顔でヴェネチアーノに言った。
「…うんッ、行ってらっしゃい」
ヴェネチアーノが満面の笑みで兄を送り出す。
そうするとロマーノはフッと消えていなくなった。
「…消えた」
一部始終を見ていたドイツが言った。
「…ウゥ、」
プロイセンが唸り声をあげ、細く目を開けた。
「ドイツ、プロイセンが!!」
「兄さん!!目を覚ましたか…」
ドイツは安心したような顔でプロイセンを見る。
「あれ、消滅がとまってる」
「…そうだな」
「っていうかイタちゃん、お兄様見なかったか?」
「えっ?」
いきなりのプロイセンからの質問にヴェネチアーノは驚く。
「なんかずっと懐かしいような夢見ててな、そこにお兄様がいたんだよ。弟を頼んだぞって…」
プロイセンがそういうとヴェネチアーノは仕方ないという顔をして言った。
「…そっかー、兄ちゃんらしいや!!」
「…そうだな」