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もな
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宇津Q
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カンナがひとしきりはしゃいで席に戻ったところで、晶子が訊いてみた。
「カンナの修学旅行はいつなの?」
「来月の中旬」
「え? 9月なの?」
「仕事しながら通ってる人が多いからな、うちの定時制。その頃が一番都合付けやすいらしい」
「へえ、楽しみだね」
「ま、修学旅行つっても、たった一泊で近場の温泉地までバスで行くだけだけどな」
「ふうん、そうなんだ」
「でも、あたいは行けないかもな」
「え? どうして?」
「バイトの予定。土日はコンカフェには稼ぎ時だし、それに今人手不足気味なんだよ、あたいのバイト先」
「ええ? カンナこそもったいないじゃない。高校の修学旅行は一生に一度の思い出だよ」
「そもそも全員参加できない事の方が普通なんだとさ、毎年。土日が仕事休みの人ばかりじゃねえからな。参加できる人だけ参加するって感じなんだよ」
コメント
1件
カンナの「修学旅行は行けないかも」って台詞、さらっと言ってるけど結構グッときました。定時制で働きながら通ってる人たちの事情とか、修学旅行が「参加できる人だけ」っていう現実、晶子が「一生に一度の思い出」って言うからこそ切ないですよね。何気ない会話の端々にキャラの生活がちゃんと見えるのが上手いなあって。バイト先の人手不足も、カンナの性格や環境を伝えてて好きです。