⚠️ こちらはd!の二次創作です ⚠️
微 死ネタ BL 要素 能力 など が これから 出てきます 。
軍パロ 要素 有
捏造 だらけ
地雷 彡 は 回れ右 !
翌日、夜。
村外れ。
昨夜と同じ、鐘楼の前。
幹部全員が揃っている。
その場所にゆっくりとロボロが現れる。
rbr「こんな時間に全員集合って、珍しいなぁ。」
軽い口調。
だが、視線は鋭い。
tn「単刀直入に聞くで。」
風が吹く。
鐘が、わずかに揺れる。
tn「お前は一体何者なんや。」
沈黙。
ロボロは、少しだけ目を細める。
そして、笑う。
rbr「何者、ねぇ……」
夜風が強くなる。
空気が変わる。
重く、冷たい何かが場を包む。
rbr「……此処の神や。」
その一言。
誰も、すぐには理解出来なかった。
ut「……は?」
ci「神……?」
zm「じゃあ、老人達が殺される事件の犯人は……?」
ロボロはあっさりと答える。
rbr「あぁ、あれか。」
ほんの少し、肩をすくめる。
rbr「犯人は勿論俺やで。」
衝撃。
空気が凍る。
ci「……は?」
ut「お前、何言うて——」
だがロボロは続ける。
rbr「せやけどな、あれは仕方のないことやった。」
声は静か。
その声に後悔は感じなかった。
ただ事実を述べるように。
コネシマの拳が握られる。
kn「仕方ない、やと?」
トントンが一歩前に出る。
tn「……あぁ、お前にも何か理由があったんやろ?」
雑面の下からのぞくロボロの目が、わずかに揺れる。
tn「だから、聞かせてくれんか?」
「50年前、一体何があったのか。」
ロボロは、空を見上げる。
月明かりが横顔を照らす。
rbr「………………もう、此処まで来たら隠す必要もない、か…。」
「………長い話になるで」
夜風が止む。
トントンが小さく頷く。
tn「此処やと落ち着かんな。」
ci「確かに、外やしな……」
ロボロは一瞬だけ鐘を見上げ、それから背を向ける。
rbr「ほな、俺の家来るか。」
誰も反対しない。
警戒はしている。
村の奥。
灯りのついていない一軒家。
扉が開く。
rbr「どうぞ。」
中は静かだった。
整っているが、生活感は薄い。
どこか、時間が止まっているような空間。
ロボロは迷いなく台所へ向かう。
背を向けたまま言う。
rbr「別に逃げんし、襲ったりもせんから」
湯を沸かす音が聞こえる。
湯気が立つ。
一人一人の前に置かれる茶。
ロボロは自分の分も座る前に口をつける。
rbr「……毒とか入れとらんから。」
その一言に、空気がわずかに張る。
ゾムがふっと笑う。
zm「わざわざ言うあたりが怪しいんやけどな。」
rbr「疑われとる自覚はあるで。」
軽い口調。
だが、目は笑っていない。
全員が座る。
静寂。
時計の音だけが響く。
トントンが口を開く。
tn「で。」
rbr「……ああ。」
ロボロは、湯気の向こうを見つめる。
rbr「50年前の話やな。」
視線が落ちる。
rbr「……俺も昔はただの人間やった」
空気が止まる。
rbr「此処の神なんかやなかった。」
湯気が、ゆらりと揺れる。
rbr「全部は、あの日からや。」
目を閉じる。
遠い記憶を手繰るように。
rbr「俺とシャオロンは幼馴染。そして、シャオロンは俺の恋人やった。」
あの年は中々雨が降らなかった。
だから雨不足が村で深刻化していた。
特に天候が酷く、稲は成長せず、野菜はほとんど全滅だった。
村人達はみんな痩せてしまい、田畑を眺めては、ため息をつくばかりだった。
そして、集会所で村人達が集まって話す事が多くなった。
ある時、村人達は、こう言い出した。
このままだとみんな餓死する。
神様に祈っても、祈っても、意味はない。
これはもうやるしかない、”昔の儀式”を。
神様に生贄を捧げれば…。
生贄を。
生贄を。
ー 50年前 夏 視点 NotFound ー
村人「生贄はお前に決まったよ」
ある日突然そう言われた。
村人たちは、目を逸らしていた。
誰も彼の目を見ない。
sha「……そっか」
それだけだった。
怒りも、叫びもなかった。
ただ、静かに受け入れた。
その姿に、逆に誰も何も言えなくなった。
ロボロには、言えなかった。
あいつは優しい。
知ったら、きっと傷つく。
きっと、怒る。
きっと、俺を守ろうとする。
だから——
言うなら、最後の時でいい。
そう思っていた。
rbr「なぁシャオロン!」
ある日の夕暮れ。
rbr「今年の夏祭り、花火上がるんやって!一緒に見ようや!」
無邪気な笑顔。
rbr「花火ってどんなんやろな〜。絶対綺麗やろ?」
シャオロンは一瞬、言葉を失う。
その“夏祭り”まで、自分は生きていない。
sha「……ごめん」
小さな声。
sha「その日は、ちょっと……無理かも」
ロボロが首を傾げる。
rbr「何か理由あるん?」
沈黙。
喉が焼けるように痛い。
逃げたくなる。
でも、もう——隠せなかった。
sha「………生贄に、選ばれちゃった」
rbr「…………は?………嘘やろ?」
ロボロの声が、震える。
sha「……それが、ほんまなんよな」
それでもシャオロンは、笑った。
大丈夫やで、って。
sha「雨、降るかもしれんしな」
その笑顔は、あまりにも綺麗で。
あまりにも痛かった。
最後の夜。
誰もいない家。
布団にくるまり、声を殺して泣いた。
怖い。
死にたくない。
ロボロと、もっと生きたかった。
夏祭りも。
花火も。
くだらない喧嘩も。
全部、全部。
sha「……もっと、一緒に居たかったなぁ……」
声は闇に溶けた。
そして、翌日。
空は、やっぱり晴れていた。
最後にロボロと会う。
sha「泣いてない?」
rbr「泣いとらんよ」
そして、ロボロは何度も何度も首を振る。
rbr「嫌や。行かんでいい。一緒に逃げよう?」
sha「俺が逃げたら、みんな死ぬかもしれんやろ」
シャオロンは笑う。
sha「ロボロ」
一歩、近づく。
sha「大好きやで」
ロボロの呼吸が止まる。
sha「愛してる。今も、これからも」
震える声。
言葉にしたのは、初めてだった。
遠くから足音が近づく。
村人たちだ。
時間が来た。
ロボロが腕を掴む。
rbr「シャオロン……行かんとって………。」
子どものような声。
シャオロンは、そっと手を外す。
sha「……ありがとな」
最後まで、笑っていた。
屋敷。
古びた祭壇。
差し出される杯。
透明な液体。
誰も止めない。
誰も見ない。
シャオロンは、震える手でそれを受け取る。
怖い。
杯を持つ手が、どうしても震える。
ほんの一瞬だけ、逃げたいと願った。
でも——
目を閉じる。
ロボロの顔を思い浮かべる。
一口。
喉を焼くような痛み。
膝が崩れる。
視界が白くなる。
最後に浮かんだのは——
夜空に咲く、見たこともない花火だった。
シャオロンに手を、離された後、ロボロは、その場から動けなかった。
足音が遠ざかる。
ざわめきも、やがて消える。
それでも、身体が言うことをきかなかった。
頭が、理解を拒んでいた。
現実味が、ない。
少し待てば、戻ってくる気がした。
冗談だと笑いながら。
――どれくらい、そうしていただろう。
はっと我に返る。
心臓が急に暴れ出す。
rbr「……どこや」
近くにいた村人の腕を掴む。
rbr「どこで儀式したんや」
声が震えている。
村人は目を逸らしながら言った。
村人「ん〜、……まぁ、もう終わってるやろうし、ええか。館でやったはずやで。」
その一言を聞いた瞬間、ロボロは走り出した。
転びそうになりながら。
息が切れても止まらない。
嫌な予感が、胸を締めつける。
どうか、間に合ってくれ。
どうか。
館の襖を、乱暴に開ける。
静まり返った和室。
薄い光が差し込んでいる。
その中央に――
綺麗な着物を着せられたシャオロンが、横たわっていた。
眠っているみたいに、穏やかな顔で。
rbr「……シャオロン?」
駆け寄る。
膝をつく。
肩を揺らす。
rbr「なぁ、起きてや」
返事はない。
もう一度、揺らす。
手を握る。
冷たかった。
体温を感じなかった。
喉が詰まる。
胸に耳を当てる。
静寂。
何も、聞こえない。
息をしていない。
rbr「………嫌や」
声が崩れる。
涙が溢れる。
止まらない。
頬に落ちる雫が、シャオロンの着物を濡らす。
rbr「起きてや……」
抱きしめる。
温もりは、もうなかった。
これが夢なら、どれほど良かっただろう。
朝になれば、いつものように笑ってくれるなら。
戻ってくるのなら、俺は何だってやる。
命でも、魂でも、何でも差し出す。
あの日の光景は、今でも鮮明に焼き付いている。
今までずっと側に居たのに。
守れなかった。
その日の夜は、宴だった。
館から戻る途中、灯りと笑い声が聞こえた。
広場には酒と料理。
飢えていたはずの人々が、笑っている。
村人「これで雨が降る」
村人「助かったな」
中には――
シャオロンを連れて行った者もいた。
盃を掲げ、笑っていた。
まるで、誇らしいことをしたかのように。
人が死んだのに。
自分たちのために捧げられたのに。
死を、喜んでいた。
その光景を見た瞬間。
何かが、音を立てて切れた。
誰が。
誰が、自分の愛する人の死を喜ばれて。
怒らずにいられる。
許せるわけがない。
胸の奥で、黒い感情が膨れ上がる。
悲しみを、塗りつぶしていく。
ロボロは、夜空を見上げた。
星が、やけに綺麗だった。
その夜。
ロボロは、自ら命を絶った。
シャオロンの居ない世界で、生きる意味がなかった。
ただ一つ、願いながら。
もしも本当に神がいるなら。
俺は何だってする。
そのかわり、シャオロンを返してくれ。と。
ー ロボロ 視点 ー
次に目を覚ましたとき、視界はやけに明るかった。
白い光が滲んで、しばらく瞬きもできない。
……あぁ。
やっと、行けたのか。
シャオロンのいる場所へ。
胸の奥が、じわりと温かくなる。
けれど。
視界がはっきりした瞬間、その期待は音もなく崩れた。
見慣れた空。
見慣れた家並み。
見慣れた——あの村。
rbr「は…………?」
ありえない。
俺は、ここに居る必要がなくなったから消えたはずだ。
あの時、死んだはずだ。
なのに。
まるで、何事もなかったかのように、同じ場所に立っている。
意味がない。
全部、無意味やったんか。
拳を握る。
遠くで、村人の声が聞こえた。
笑い声。
いつも通りの朝。
……どうやら、俺が死んだことは、まだ知られていないらしい。
rbr(まずいな)
このままじゃ、騒ぎになる。
死んだはずの人間が歩いていたら、説明がつかない。
——生きていることに、しなければならない。
足が、勝手に動いた。
向かう先は、決まっている。
……あの場所だ。
俺が、死んだ場所。
rbr(……ここや)
辿り着いたそこは、昨日と何も変わらない景色だった。
乾いた地面。
儀式の跡。
そして——
自分の遺体。
横たわるそれは、確かに俺だった。
rbr「……」
喉が詰まる。
自分を外から見るなんて、思ってもみなかった。
これが、俺の終わりだったはずだ。
なのに、俺は立っている。
rbr(どうするべきか……)
このまま放っておけば、いずれ誰かが見つける。
騒ぎになる。
“生きている俺”と、“死んでいる俺”。
どちらも存在するなんて、あってはならない。
しゃがみ込み、恐る恐る自分の遺体へ手を伸ばした。
冷たいはずの頬に、指先が触れる。
その瞬間——
じわり、と。
触れた場所から、淡い光が滲んだ。
rbr「……は?」
遺体は、砂が水に溶けるみたいに、静かに崩れはじめる。
輪郭が、光になって消えていく。
数秒後。
そこには、何も残っていなかった。
血も、痕も、影すらも。
rbr「……」
信じられない。
いや。
信じたくない。
俺は、確かに死んだ。
それだけは、事実のはずだった。
なのに。
証拠すら、消えた。
rbr(……なんや、今の)
自分の手を見る。
震えている。
さっきの光は、俺から出ていた。
間違いなく。
rbr(……俺が、やったんか?)
今の自分はもう、元の自分とは違う。
そして、元の自分にはきっともう戻れない。
そう、気づいた。
自分にはどのような力がどれほどあるのか。
自分はそれを知るべきだと思った。
確かめなければ。
他に、何ができるのか。
何が、起きるのか。
試しているとわかったことがある。
自分は、治す力以外は全て持っていると。
rbr「……はは」
乾いた笑いが、こぼれる。
自分は一番欲しい力を持っていない。
いつの間にか、自分が神として祀られているらしい。
神。
なりたくてなったわけではない。
朝の光の中で一人立ち尽くす。
俺はもう戻ることはできない。
そう気付かされた。
だが、その中で自分が次にやる事を見つけた。
もうこれ以上、生贄になる人を出さないようにするため、村に雨を適度に降らせた。
そして、村は自然を取り戻した。
豊かすぎる程に。
でも、それを、シャオロンを生贄にしたお陰。
そう言われるようになった。
違う。
そうじゃない。
もうこれ以上誰一人として生贄になる人を出したくなかっただけなのに。
かえって、自分の大切な人の死を。
あの理不尽な死を正当化させる理由にされてしまった。
村人「シャオロン様のおかげで雨が降った」
村人「尊い犠牲だった」
村人「流石、神に選ばれた御方や」
やめろ。
やめてくれ。
rbr「……勝手に、美化すんなや」
誰にも聞こえない声で、吐き捨てる。
だが村人たちは止まらない。
祭壇が作られた。
供物が置かれた。
祈りが捧げられた。
そして、いつの間にか。
その隣に、俺の名も並ぶようになった。
“この村の守り神”として。
皮肉やな、と心のどこかで思う。
守り神?
rbr「……笑わせんな」
それでも俺は、雨を降らせ続けた。
飢えない程度に。
溢れない程度に。
絶妙な均衡を保つように。
誰も困らないように。
誰も、二度と“あの選択”をしなくて済むように。
けれど——
人は、慣れる。
恵みは、当たり前になる。
やがて、こんな声が聞こえ始めた。
村人「今年は少し少ないな」
村人「神様の機嫌が悪いのではないか?」
村人「もっと捧げ物がいるんやないか?」
rbr「……は?」
胸の奥が、ひやりと冷える。
まさか。
また。
また同じことを繰り返す気か。
俺は、こんなことのために存在しているんじゃない。
あれを終わらせるために、ここにいるんや。
それなのに。
人は、簡単に同じ過ちを選ぼうとする。
rbr「……ほんま、救われへんな」
この日から俺は復讐をすることにした。
最初は“神隠し”にした。
夜更け。
人が寝静まった頃。
選んだ者だけを、音もなく別の場所へ連れていく。
悲鳴も上げさせない。 抵抗もさせない。
村は怯えた。
けれど、時間が経てば人は慣れる。
噂は薄れ、 恐怖は日常に溶け、 やがて——
また、油断する。
だから俺は。
“消えたまま”にはしなかった。
忘れかけた頃。
ある朝。
何事もなかったかのように、その者を家へ返す。
冷え切った体で。
眠っているみたいな顔で。
これは罰や。
忘れた罪を思い出させるだけ。
——そうやって、自分を納得させる。
けれど。
遺体を家へ戻した後。
誰もいない空で。
rbr「……ほんまに、これでええんか」
小さく零れる。
もし、シャオロンが見てたら。
あいつは、どう思うやろ。
「それで救われるんか」って
笑わずに、真っ直ぐ聞いてきそうで。
その想像が、一番きつい。
それでも俺は止まらない。
止まったら、全部が無駄になる気がして。
止まったら、あいつの死を肯定できない気がして。







