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🖤「……っ」
俺は、また気持ちを抑えきれなくなってしまった。
眠っているだてさんの、穏やかな呼吸。
無防備な横顔。
衝動に駆られるように、
そっと顔を近づけた、その瞬間
❤「……目黒」
🖤「……っ!?だてさん!?」
いつの間にか、
だてさんは目を開けていた。
❤「ここんとこ、少し違和感があってな…」
❤「いつもこうやって…寝込みを襲っていたのか…?」
🖤「……」
言葉が出ない。
❤「今日は寝たふりしてみたんだ…」
❤「騙してすまない…」
❤「でも……」
❤「少し、残念だ…」
静かにそう言った。
❤「今日は、もう帰る」
そう告げて、
だてさんは荷物を手に取り、玄関へ向かう。
🖤「……だてさん、まっ……」
呼び止めたかった。
でも、声が出なかった。
ドアが閉まる音だけが、やけに大きく響く。
🖤(……やってしまった)
焦りと後悔が、一気に押し寄せる。
🖤(……嫌われたかもしれない)
気づけば、
涙が止まらなくなっていた。
──────────────
翌日。
🖤「だてさん、おはようございます」
勇気を出して声をかけたけど。
❤「おはよ」
それだけ言って、だてさんは足早にその場を離れていく。
🖤(ちゃんと想いを伝えなきゃいけないのに)
🖤(……この距離のままじゃ、無理だ)
俺は静かに距離を取ることにした。
──────────────
数日後。
🧡「なぁ、めめ。ちょっと話聞くで?」
🧡「今日、飲み行かん?」
🖤「こーじ……」
俺は小さくうなずいた。
🖤「……行く」
向井には、全部話した。
真剣に聞いてくれたから。
🖤「俺……最低なんだ」
🖤「気持ちを伝える前に、 今まであんなことを……」
🧡「……うん」
🖤「それでも……」
🖤「すごく、すごく好きなんだ」
🖤「このまま、何も言えずに終わるなんて……嫌だ……」
気づいた時には、涙がこぼれていた。
🧡「……だってよ、だてさん」
🖤「……え?」
振り返ると、そこには
静かに立つ、だてさんの姿があった。
❤「ごめん、こーじ。目黒、借りるね」
🧡「はいはい、どーぞどーぞ〜」
俺は少し飲みすぎていて、頭がぼんやりしていた。
気づけば、だてさんに支えられるようにして、家まで連れてこられていた。
つづく。
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