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人物紹介
受け⤵︎ 🩷
名前: 涙雨 李(なみだめ もも)
身長: 153cm
年齢: 24歳
職業: カフェの個人経営
性格: 健気さと優柔不断さが目立つ。
少々メンヘラ気味。博愛主義。
よく恋人に捨てられてきたため、
人間不信気味。無自覚ドM。
その他: 異常なまでに他人からの好意に鈍感
ストーカー被害が計2回
女性に間違われる程の女顔
攻め⤵︎ ︎🪼
名前: 藍沢 悠斗(あいざわ ゆうと)
身長: 181cm
年齢: 28歳
職業: モデル・タレント・ファッション関係
性格: 圧倒的攻め。ドS。しかし紳士。
自他共に認めるヤンデレ。
束縛欲と独占欲が強く、それが原因で
破局している事もしばしば。
その他: 祖父がフランス人
女性も男性も性対象
出逢い
🪼side
ある平日の昼下がり。
モデル、タレント、ファッションブランドの経営など、忙しない日々の束の間の休息。
家でジッとのんびりしていようか___否。
せっかくならば久しぶりに趣味であるカフェ巡りでもしようか、と出掛ける支度を済ませる。勿論、外に出るだけで何処の誰かも分からない、自分のファンを名乗る輩に囲まれるのは厄介なので、サングラスとキャップ、そしてマスクも付けておく。
これでバレない訳でも無いが、付けないよりマシである。
この暑い時期にこんな装備なのもおかしな話だが…
そう思いつつ、久しぶりのカフェ巡りに少し心を弾ませながら家を後にした。
🩷side
「今日もあっついなぁ…..地球も大変だ…」
注文の品を作りながら独り言を吐き出す。
平日の昼過ぎな事もありお客は疎ら。
作り終えたオムライスをお客の元へ運び、洗い物を済ませると途端に暇になってしまう。
仮にも仕事中なため、こんな事にはならないはずなのだが、このカフェはそれすらも売りにしている。このゆったりとした時間を求める常連も少なくない。
今日の晩御飯は何にしようか…デリバリーでいっか。等と考えて居ると、カランコロンッという耳心地の良い音が聞こえた。
お客様の入店だ。
いつものふわりとした笑顔を作りドアの方に視線を向けお辞儀をする。
「いらっしゃいませ〜
お好きな席にどぉぞぉ〜」
🪼side
久々のカフェ巡り。せっかくならば行ったことのない店に行ってみようと思い、軽くスマホを弄りながら歩みを進める。
ふと、目に止まった店があった。
レビューを見てみると料理の味は好評。
どうやら個人経営らしい。レビューの多くが「外と店内で時間の流れが違うように感じる」「店長さんがゆったりとしていて、時間が過ぎるのが遅く感じる」という等書いてあった。最近はずっと忙しく、仕事詰めの自分には丁度良いのではと思い、このお店へと歩みを向けた。
暫く歩き、スマホで見つけた写真どうりの店を見つける。昔ながらの喫茶店、といった感じだった。
ここの通りは人が少なく、所謂”穴場”という雰囲気に少し心が踊る。
入店すると同時に目に入ったのは、可愛らしい笑顔だった。思わず目を見開き、フリーズしてしまった自分にも驚いた。
好きだ。と明確に感じた。
一目惚れなんてモノ、存在しないと思いこれまで生きてきた。しかし今、その言葉が頭の中を埋めつくしている。好きな席へどうぞというお決まりの言葉を投げかけても動かない自分に、不思議そうな表情を作る目の前の人物が愛しくてしょうがなかった。
「ぁ、あの….どうされましたかぁ…?」
『….あ、いえ、なんでもないです。』
「そぉですか……ではごゆっくりどぉぞ〜」
何となく、レビューの意味が分かった気がした。きっとその要因はこの人なんだろう。
おっとりとした優しい声と口調、聞いているだけで心が落ち着く感じがした。
とりあえず、と店内を見渡すと客は疎らなようで、8割程の席が空いていた。
一応の事がある為、窓側の席には座れないが、せっかくならばとカウンターの席に落ち着いた。
「こちらメニュー表になります。お決まりでしたらこちらの呼鈴でお呼び下さい」
水とメニュー表を置きながらにこやかに微笑まれ、年甲斐も無くドキドキとしてしまった。童貞でもあるまいし、馬鹿みたいだと頭の中の冷静な自分が言っている気がする。
人も少ないし、この人にならいいかと思いマスクやキャップ、サングラスを外し顔を晒す。と同時に、カウンターを挟んでスタッフ専用スペースにて本を読んでいた目と視線が交じった。タレ目がちの綺麗な瞳が驚きの色を見せた。それがどうしようもなく可愛らしくて、つい口元が綻んだ。
🩷side
最初は不審者でも入ってきたかと思った。
何せ格好がサングラスにマスクとキャップ。
怪しむなと言われる方が無理な気がする。
それに何故かずっと視線を感じてしょうがない。気を紛らわす為に本でも読もうかと思った矢先、視界の端が動いている気配がありつい顔をあげてしまった。
そこには、TVやSNS、雑誌等で何度も見たことがある綺麗な顔立ちの男性が居た。
これは所謂、お忍びというやつなのだろうか、見てはいけなかっただろうか、等の考えが頭を過ぎる。不意に微笑まれ、少しパニックになりかけた。素直に、カッコイイと思った。ふと自分があからさまに驚いた態度をした事に気付き、慌てて言葉を絞り出す。
「ぇ、ぁっ、ぇっと、ご、ご注意はお決まりでしょうかっ…..!」
『あ、じゃあこのオムライスと珈琲を1つ』
「か、かしこまり、まし、た…!」
何故だか異様に心臓がドクドクとうるさい。
早くこの場から逃げてしまいたくって、すぐさま厨房に駆け込んだ。
これが、僕達の出逢いだった。