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夕日の光が窓から入り、
社内を橙色に染める。
そこに二つの影。
しんとした中、白銀の少年がこう云う。
「だ、太宰さん!今日、一緒に帰りません、か!」
その声に反応し無駄に包帯を巻いた青年が云う。
「おや、敦君にしては積極的だね」
「善いよ、一緒に帰ろう」
「ありがとうございます!」
パァと明るい笑顔をする敦。
「う”っ!」
其の笑顔に当てられ倒れる太宰。
「太宰さん!?!?」
ある意味平和だ。
「太宰さん、太宰さん 」
クイクイと裾を引っ張る彼はなんとも愛らしい。
「どうしたんだい?敦君」
「あのクレープ、買ってもいいですか?」
彼が指差したのはお洒落な男性でも行けるような
美味しそうなクレープ屋だった。
「いいよ。買ってあげ……」
「あっ、僕が買うので大丈夫です!」
「本当に大丈夫かい?」
「多分大丈夫です!」
「うーん曖昧だなぁ〜」
微笑みながらも心配する太宰。
「じゃあ買ってきますね〜」
「ん〜!美味しい〜!」
「私の分まで悪いね」
「いえいえ!何時もお世話になっているので!」
「嗚呼〜!敦君可愛い!天使!」
「もぉっ!其れやめてください!」
「僕だって男なんですよ!」
「つまり、彼氏っぽくしたいの?」
「まぁ、そうです……ね……」
「でも、敦君は可愛いから」
「カッコつけるのは当分無理か……」
頬に柔らかい感触が走った。
其れが接吻と気付くのはそう遅くなかった。
「!?」
突然過ぎて顔が真っ赤になってしまう。
「ぼ、僕だって、接吻出来るんですからね!」
「あ、敦、くん……」
「君、顔真っ赤だよ……」
「へっ!?あっ……!」
「ふふっ、今回はびっくりしちゃったけど」
「君もまだまだだね」
「うぅ〜!」