初めに
・妄想と幻想の産物です。
・作者が腐の世界の住民です。
意図はしていませんが、
そう見えるかもしれません。
・問題があれば作品を消します。
・なんなら、作者ごと消えます。
・投稿頻度は恐ろしいほど
ゆっくりだと思います。
・黒歴史の予感…
・誤字脱字は親友で相棒
それでも良い方はどうぞ!
火の、優しく温かい光が灯る。
パチパチと言う焚き火の音を聞きながら、まるで夜空の様な、蒼がかった濃紺色の髪を持つ青年が、
リンゴを切る。
まず、短剣で半分に割り、器用にシャリシャリと、 皮を剥く、これは魔物に襲われていた青年の分だ。 クエストに魔物の討伐依頼が来ていて森に行ったら、そいつに襲われてるヤツがいんるだから驚いた!倒すつもりでいたから、とっさに撃てたが、 数秒遅ければ、このエルフは死んでいただろう。
ほんと、こっちまで焦ってしまった。そして、今俺は謎の青年とキャンプしている。
コイツが目を覚ますまでは見てやらないといけない、野垂れ死なれても気分が悪いからな。俺の寝袋で寝かせている彼の側に、すりおろしたリンゴを置いておく。
リンゴをすりおろしたのは、彼をテントまで運んだあと、熱も出ているみたいだから、すりおろした方が良いと考えた、無意識による青年の優しさだ。
もう半分のリンゴを青年がかじる
きっと彼は見ず知らずのエルフに寝床を貸して、今夜は眠らず夜を過ごすのだろう。見張りしてやらないと危ないしな、なんて言いながら。
見知らぬテントに、見知らぬ寝袋…
オマケに側にはすりおろしリンゴ
オレ、まだ生きてるらしい。
ご丁寧にオレのリュックが置いてあるのが見える。どうやら優しい人に助けてもらえたらしい。
起き上がろうとすると、パサリと何かが落ちた。体がだるく、熱っぽい、落ちたのは濡れたタオル。命の恩人に看病までさせてしまったみたいだ。
「アンタ、目が覚めたのか」
クッッソイケメン出て来た。
は?え?うん、…訳わかんねーよ!
まずなんだその髪、サラッサラのツヤッツヤ。もはや発光してるよ
黒髪のトコも、毛先の深い蒼色もマジ綺麗なグラデーションになってる。肩ぐらいの髪の長さってさ良いよね…しかも、片目隠してるよ、髪で。さらに、見えてる方の目の色が深緑だよ。宝石じゃん。翡翠じゃん。あっ、エメラルドにも似てる、まじキラッキラ。そしてそれにそっくりの色の耳飾り。逆耳にはシンプルなイヤーカフ。もうなんかさぁ…
この世の美全て集めた人出て来たやん。耳尖ってるからエルフか?声もイケボ?は? 神の加護受けてらっしゃる方? 高めのイケボ?
最高か?一言聴くだけで、耳が喜んでる。
(ここまで約3秒)
「あの…大丈夫か?」
「あっうん大丈夫!」
「で?アンタはどうして
あんなとこにいたんだ?」
「迷子になって気付いた時には
もう変なのに追われてたな……
助けてくれて、本当にありがと
うございます。」
「いーえ、もともと〝あれ〟を
倒せって依頼が来てたんだ。
アンタを助けたのはそのついで
だし、気にしなくていい。
アンタの名前は?」
「リング。リング・グラウェ
あなたの名前は? 」
「俺はエメル・スカイブルーだ
エルで良い。」
「エル!よろしくお願いします!」
名前が知れたのがよほど嬉しいのか、黒髪の毛先が松葉色がかった青年。もとい、リングが、黒髪の毛先が蒼がかった青年。もとい、エメルに握手を求める。
エメルは少し戸惑いながら、恐る恐る手を差し出し、握手を交わす
この時は二人とも考えもしなかっただろう。これから一緒に冒険し
相棒と呼べるほどお互いが大切な存在になることを。
作者裏話
クリスマスですね!ということで
2話を更新しました。
じつは、「彼は」とか「青年」と表現して いますが、性別は定めていません。このあと出てくる方々も決めないので、この世界に性別という概念が無いと考えても良いし、この子は男だな、女だな、と受けとっていただいても大丈夫です!お好きに受けとって下さい。