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目が覚めると、暗い部屋の中封じられた窓の隙間から朝日の光が差し込んでいる光景が目に映る。

この光景が毎日のように目にする。



昼頃になると実の両親から殴られ、蹴られの日々。



天竜人とという人が写っている記事の切れ端を見たことがあるが、両親がしている行為はその人達と変わらないじゃないか。



私は、、。


“世界一両親に愛されなかった子供。”

“世界一街人に汚らわれた子供。”


そして……。




悪魔の実を食べた


「” 悪魔の子 “」




ある朝に海賊がこの島に来たという声が島中に響き渡る。


島の人達は大騒ぎしていたけれど

私はなぜかとても嬉しくて、暗い部屋の中1人でニヤリと笑っていた。



その海賊が私の家に尋ねてきたのだ。


「飯はどこだ?」 と。


その声は少年のような、けれど男らしいようなそんな声色に聞こえた。



あぁ、きっと優しい男の子なんだと心で思って少し悲しくなった。


だって優しい海賊がいるなんて聞いたこともない、それにそんな海賊は島を襲ったりはしないからだ。


私は、、。


私はこの島ごと私を殺して欲しかった。


また次の海賊達を待つしかないとそう思っていたのだが…。



私は諦めていつものようにまた眠って時間を潰そうと思って目を瞑った。


その時、少年と女の人、そしてまた違う声の少年のような声をした人、が私の両親に問いかける。



少年1「おっさん、何か隠してるだろ?」


少年2「確かに言われてみれば、なんか臭いなこの辺、。」


男性1「…。(刀を少し抜く)」


女性「血の匂いもするわね…。」


男性2「…、。」



父親「な、なんでもないさ!ほら綺麗な家だろ?うち限ってそんなことないさ!あ、ほら!きっと後ろの牧場からだ!」


そうやってバレバレな嘘と、焦りを見せながら話している。


少年1「ふーん、そっか、!まぁいいけどよ、牧場ってことは肉があるかもな!ナミ!」


女性「そのまま食わないでよ!?」


そう言っていると同時にその声が遠くなっていくのがわかる。


この通り、私はずっと閉じ込められているから耳は優れている方なのだ。理由は最悪だが。




一方海賊達は牧場へ向かっていると、コソコソと街人達が海賊達とさっきの両親が住んでいる家を見ながら話していた。


街人1「まだ殴られているのね、昔はあんなに可愛い顔をしていたのに今じゃ殴られ続けて痣だらけで女の子とは到底思えないわね。」


街人2「品がないのよね〜」


街人3「あの子達は知らない方がいいだろう。この島のためにも知られない方がいい。」



その話は海賊達に丸聞こえだった。


すると1人の女性が少年1に声を掛ける。


女性「ねぇ、やっぱり何かあるんだわ。あの家」


すると周りの海賊も話し始める。


男性2「あの街人達、女の子って言ってたよな?」


男性1「殴られている…ね。」


少年2「おい、ルフィ!この島なんかやべぇぜ!早く船に戻って出港しようぜ!な?」


少年1「…。いやだ。なんか…モヤモヤすんだよなあぁ、!!」


そう言って突然寝転がる少年1。


するとさっきの家の方から声が聞こえた。

その声に海賊達は反応し上の草むらに隠れる。


父親「お前のせいで!バレるところだっただろうがよ!このゴミ!」


母親「まだ生きてるの?さっさと死ねば?目障りなんだよ!」


○○が閉じ込められていた部屋から殴られた衝撃で部屋から飛び出す○○。


「ゴホッゴホッ、!」


咳をすると同時に血を吐く○○。


その光景に草むらから見ていた海賊は言葉を失う。


女性「…!!?」


少年2「おい、あれさっき街人が話していたやつじゃねぇか!?」


男性1「おい、自分たちの子供じゃねえのかよ。」


男性2「…、!?」


男性2「ルフィ…。もう俺は我慢できねぇぞ?」


当然街人は○○のことを助けないただ見ているか目を瞑っているかの2択。


その後も両親は言葉の暴力と共に、力の暴力も加える。


街人や両親の口から、”悪魔の子”と何度も言われる。



少年1「…。サンジ、俺もだ、!」


そう少年1が言うと共にそれぞれの海賊達は拳をギュッと握りしめている、それは怒りを拳に流しているかのようだ。





両親が○○を踏んだり蹴ったりしている中、聞き覚えのある少年の声が聞こえる。


少年1「おい、おっさん。もうほぼ意識ねぇぞ?そいつ。」


そう言って少年は被っている麦わら帽子を深く被る。


父親「…!?か、関係ないそんなこと、!それにお前には関係のない事だ!消えろ!そもそもお前は誰なんだ!さっきから偉そうに!」


焦りが表に出過ぎている、こんな父親を見たのは初めてだった。

それと同時に視界が霞んでいく。


ルフィ「俺?俺は、”モンキー・D・ルフィ”、”海賊王”になる男だ!」


こんなに自分の夢を当たり前かのような、なる気満々に言える人は初めて見た。

その気持ちと同時に羨ましいという気持ちも心に浮かんだ。


ルフィ「ゴムゴムの…、銃(ピストル)!」


そう言ってあっという間に私の両親をぶっ飛ばした麦わら帽子の少年。”モンキー・D・ルフィ”。


視界が霞む中、少年の技を見た時正直に私の心の中でこう呟いてしまった。





「 “ 悪魔の子 ” 」 




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