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#あべさく
雫石
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雫石
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クリオネ?
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#あべさく
夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚
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クラクラ
気づけば、ずっと君のことを目で追っていた。
普段は明るくてお笑い担当みたいなのに、急にアイドルの顔になる。
撮影のときもどの表情もかっこよくて、綺麗だった。
俺は貴方に恋をしていた。
その撮影の前だったか。彼が1人でいたので、ちょうど飲み物を買いに行こうとしていた俺は、どうしても気になって彼を「一緒に行こう」と誘った。
階段の下にある自販機に向かっていると、うっかり足を滑らせて階段を踏み外してしまった。
幸いお互いに怪我はなかった。
ただ、いわゆる「床ドン」というやつになってしまった。お互い少し気まずい雰囲気が流れる。
心臓の音がうるさくて、何故か暑い。
そう言えば、彼の耳もほんのり赤くなっていた気がする。
飲み物を買った後も、あの彼の顔が頭から離れなかった。
見つめられるとおかしくなる。今まで好きになった人にはそんなことはなかった。想定外で、こんなにも貴方に夢中なんだなと思った。
誰にでも明るく、優しい貴方。
もうこの恋心に気づいてしまったからには戻れないのだろうけど。
それでも、ずっとこのままでいい。
そういえば、彼のことをこんなに好きになったのはいつからだっただろうか。
初めは、人懐っこくて可愛い後輩、という印象だった。
すごく仲良くなったのは多分、アレだ。
そのときはまだ同じグループではなかった彼を、他の人達と一緒にご飯に連れていった。
それぞれ用事があったり、席を外していたりして、少しだけ2人きりになる瞬間があった。
すると彼が、
「あの、もっと翔太くんと仲良くなりたいです!」
と、真っ直ぐな目で言ってくるので、了解した。
そのとき、とても嬉しそうな顔をするので、「かわいい」と思ったのは鮮明に覚えている。
その夜のことは、いまだに2人だけの秘密になっているようだった。
「…ぅた?翔太?」
「わっ💦びっくりした〜…。」
「舘さん、何?」
「何してるの?考え事?」
「まぁ…ちょっと…」
「なるほどね。見てたんだ〜。かっこいいねー」
「はっ、ちょっ…別に…」
「俺に隠し事無理なの知ってるでしょ?今度どっか出かけよう、とか誘ってみたら?」
「えぇ…?」
「あ、ほら噂をすれば。」
そんな話をしていると、ホントに彼と目黒がこっちに来た。
「翔太くん、」
「ん?何?目黒。」
「俺らと一緒に今度の休み、遊園地行きませんか?」
普段はあまり休みの日の昼間に予定は入れないことにしているのだが、彼もいるので、すぐに「行く」と伝えた。
そんな俺を、舘さんはなんかニヤニヤしながら見守っていた。
そして当日。
早く着いてしまい、2人を待っていると、彼が現れた。
相変わらずお洒落で、眩しすぎて目が眩む。
カメラを持っていた彼は近づいてきて、ニッコニコに笑った。
あ、やばい。今日は制御できないかも。
そして、目黒は体調を崩してしまったらしく、2人で回ることになった。
その後、いろんなアトラクションを回ったり、食べ物を食べたりした。
たくさん写真を撮ってくれるので理由を聞くと、「きれいやから…」と言った。
これは無自覚なのか、わざとやっているのか…。
無自覚だとしたら恐ろしいし、わざとだとしてもこちらはそれにまんまとハマっている。
俺の頭の中は彼でいっぱいだ。
「しょっぴー。電話なってるよ?」
確かに俺のスマホからはブーブーと音が鳴っていて、名前を見ると、『宮舘涼太』と書いてあった。
📞「もしもし。」
📞「もしもし翔太?どう?2人で楽しくやってる?」
📞「まぁ。楽しいよ?…え?ん?2人で?今2人でって言った⁈」
📞「言ったけど。あ…、」
📞「え?何で知ってんの⁈え?」
📞「あー、もう切らないと…!ゴメンネッ」
プープープーッ
切られた…。何で2人なの知ってたんだろ…。
「しょっぴー?大丈夫やった?」
「あぁ…!うん!大丈夫。」
夕方になった。
そろそろ帰ることになって、最後に写真を撮り、お別れすることになった。
もうこの時間が終わってしまうのか。
でも、会えなくなるわけじゃないし。うん。明日も仕事で会えるし。
それでいい。
背を向けて、出口に向かって歩くと、誰かに手を掴まれた。
「え…」
彼…『康二』だった。
「しょっぴー!あの…俺、やっぱり…しょっぴーのことが好き!」
「俺がスキンシップとっても結局許してくれるとことか、楽しそうに笑うとこ、美味しそうに食べるとこ、仕事のときのかっこいいとこも全部好き。」
「別に振らなくてもいいから。だから、それだけ。それ、伝えたかっただけ。ごめんな?じゃあ、帰るわ。」
時が止まったような気がした。
康二が、俺のこと好き?
その本人は、今帰ろうとしている。引き止めないと。
「待って!康二。」
「俺も…好き。」
勇気を振り絞って言うと、康二はぽかんとした顔をした。
「え?」
「だから、俺もお前と同じくらい…多分お前よりも、康二のことが好き。付き合って。」
「…お願いします…!」
そのまま、康二を抱きしめた。
「しょっぴー?」
「もう少し。こうさせて?」
何もかも忘れて、このまま抱きしめていた。
別の日
あれから俺達は付き合って、今は康二が俺の家にいる。
手を繋いで、抱きしめて…。その次に、進みたかった。
「康二。」
「んー?どうしたん?」
「その…」
「何?」
「…キス。」
「え?」
「…だから、キス、し…」
「キス、したい」そう言おうとすると、すでに康二の顔が目の前にあった。
キスされた。軽く触れるだけのキス。
「俺も…したいと思っててん…。」
唇を離した彼は、顔を真っ赤にしてそう言った。
「ねぇ。もっとこっち来て。」
チュッ
息もできない程、クラクラ目眩がするほどに、深く長い、甘いキスをした。
fin.
コメント
1件
**はる。** からの感想だわ! 2話まで読了!最初はお互い片思いだった2人が遊園地デートで一気に距離縮まって、康二からのまさかの直球告白…!しょっぴーの「俺も好き」からの抱きしめ、めっちゃ良かったよ😭 最後のキスシーンでタイトル回収も綺麗✨ 短編ながら心臓バクバクする甘さだったわ。まこさん、素敵な作品ありがとう!続きも待ってる🔥