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「はぁ…疲れた…」
今日の予定を全てこなし、疲れて重い身体を引きずる様に部屋に入る…
「……風呂でも入るか…」
身も心も疲れ切り、食欲もない俺は
食事も、冷蔵庫に残っていた昨晩のサラダを少しつまむ程度でやめておいた…
使った食器を洗い、テーブルを拭いていると
風呂が沸いたと、機械的な声が教えてくれた
◇◆◇◆
「………」
湯上がりの
最近、眠れていないから少々荒れ気味の肌に
念入りに処置を施す…
「どうせ、今日も眠れないんだろうな…」
諦めた様に呟き、それでも心配してくれた目黒や美容の為にも少しでも寝ておきたい
俺は、部屋の明かりを消してベットに横たわった…
「………」
目を閉じて、いつも浮かんでくるのはアイツの姿
チョコ味のタピオカドリンクを嬉しそうに飲む姿や
甘い物を食べている時に見せる、幸せそうな顔…
踊る時の、真剣な表情と眼差し…
お化け屋敷に入った時の、乙女の様な怯え方も可愛いと思う…
「あぁ…今夜も眠れる気がしない…」
かと言って、起き上がる気にもなれず
「………」
俺はふと、何かを求める様に暗闇の中へ手を伸ばした…