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学パロ mn × ri
※前話の諸注意をご確認ください。
┈┈┈┈┈┈┈┈ ri
何がどうしてこうなったのだろうか。
カゲツに誘われて、ロウ達もいると聞き楽しみにしていた遊園地。今オレは、何故か分からないが皆に笑い者にされている。ただ一人を除いて_
「で、どういうこと?なんでオレはこんなに笑われてるわけ?」
「だってマナの、笑 マナの探してた女子って…んは、ん”フ、待ってダメだオモロすぎるだろ 」
やっと小柳が答えてくれたと思ったら結局何が起きているのかは教えてくれない。
数分前、オレは一人遅れて駅に着いた。初めて来るところで道が分からず遅れてしまったことは確かだが、そんな笑われるようなことなのか。
着いてすぐに、挨拶しようと口を開いた瞬間、金髪の陽キャそうな人がものすごい声量で…
「ゑ!?!!?待って!?え!?あかんあかんあかん嘘やろ待って!?こんなとこで会えるなんてほんまちょっ…!?!?」
なんてマシンガントークを始めてやっぱり意味が分からなかった。そしたら、他の四人はオレのことを見ながら爆笑し始めるし、何なんだ本当に。
┈┈┈┈┈┈┈┈ mn
「つまり、その、マナさんが文化祭の時見かけたオレの事を探していて?完っ然に、オレの事を女子だと勘違いしてたってことで合ってる?」
俺の目の前で淡々と話をまとめているのは、伊波ライさん……そう、俺が探していた女子。でも女子ではなくて…
「はぃ…おっしゃる通りです…」
「ごめんだけどオレ、男…です」
「よぉく分かりました。勘違いをしてしまい本当にすみませんでした!」
「いや、紛らわしい格好してたし、オレ確かに可愛かったし…!」
彼はとても申し訳なさそうな顔をして俺を見つめた。でもやっぱり、見た目が変わっても可愛らしい人だと感じるのは確かで…
「ライさんさえ良かったら…俺と!お友達なってくれませんか!」
俺は素直に友達になりたいと感じた。
「っ…!もちろん!!」
俺にまた一人友達が増えた。
┈┈┈┈┈┈┈┈
「い”ぃぃやっほぉおいー!!」
「ムリムリしぬほんとに…はぁ”……」
「んふ、ァは!ハハ!」
まだ頂上を目指す道を登っている途中でありながら、楽しそうなウェンとビビりすぎなロウ見て思わず口から笑みが零れた。
ふと隣を見ると、ライが眉間にきゅっ、としわを寄せていた。
「もし怖いんやったら、俺の手掴んでてもええよ…?」
その姿が少し心配で聞いてしまった。
ライは驚いた表情でこちらに向き、
「マナこそ、オレの手しっかり掴んどいた方がいいんじゃない?」
と、どこか挑戦的な表情で俺の手を
ぎゅっ、と掴んだ。
「ロウほんま大丈夫か…?」
「……ちょっともう勘弁だわ 」
ジェットコースターに乗ったり色んな場所を楽しんだ俺達は、昼食を取ることにした。
「俺、水分買ってきますね。みんな何飲みますか? 」
そう星導が口を開いた事で、ぐったりとしているロウは置いて、それぞれ食料を到達することにした_
┈┈┈┈┈┈┈┈
口を大きく開けて、幸せそうにハンバーグにかぶりつくライ。その豪快な食べっぷりに愛おしさを感じた。考えていたことが顔に出ていたようで、
「…なぁに 」
ライは少し恥ずかしそうにこちらの様子を伺ってきた。そんなところも可愛らしく見えてしまい、つい口に出してしまった。
「っ!なんでもないで!…ライは可愛いなぁ思て!」
「…!ありがと 」
耳をほんのりと赤く染めながら微笑むライ。あかん、ほんまに可愛い。俺はライの顔を直視出来なくて顔を逸らした。
「次オレこれ乗りたいかも 」
昼食を取り、次に乗るものを皆で選んでいた時、ライが目を輝かせながらマップを指指した。
「……観覧車!ええやん!乗ろ!!」
ウェンやカゲツがにこやかに賛同する中、
「…俺は下で待っててもいいですか?」
と、星導が静かに答えた。
驚いて、思わず聞いてしまった。
「星導も高いとこはあかんかった…?」
すると星導は優しく首を振り、ロウの肩を軽く小突いた。
「こいつのお守りをしてあげようと思って。下から見てるので安心してください 」
ロウが目を見開いて何かを言おうとした_が、それよりも早くウェンが声を上げた。
「おっけー!ロウきゅんとるべショウの分まで楽しんできちゃうからね!!綺麗な写真待ってな!」
「もちろん、頼みましたよ 」
そう星導が言った事で、俺達は二人を残し観覧車へ向かって歩みを進めた。
┈┈┈┈┈┈┈┈ ri
「めっっっっちゃ景色綺麗!!観覧車最高すぎる!!」
マナはゴンドラの外に釘付け。子供のように目をきらきらさせている。その様子が可愛らしくてスマホを構えた。
カシャッ
シャッターを切る音が小気味よく響く。
「えっ?!…今俺の事撮った?」
「ぁ、バレちゃった」
音に気付いたマナが、こちらにギュンっと振り向いた。写真が撮れていることを確認し、マナの方に向き直ると
カシャ カシャッカシャ…カシャカシャッ
「えっ、えまって!?待って撮んないで!」
マナがシャッターボタンを連打し始めた。
恥ずかしさに耐えきれず、マナのスマホに手を伸ばす。
「だめ!今の消して!絶っ対盛れてない!」
「嫌や!ライはいつでも可愛ええから安心しぃ!!!」
「いーーや!?ほんっとーにだめなの!!」
撮られるからには最高に可愛い状態で撮られたい。ましてや急に撮られた俺の顔なんて、盛れてないに決まっている。マナに写真を削除して貰うべくオレはマナの手を掴んだ。
「分かった…分かったから、もう頂上近いしツーショ撮ろ。1番可愛いの撮って上書きする 」
結局写真を消してもらうことは出来ず、オレだってマナの写真は消したくないので、諦めてツーショを撮ることにした。
マナが嬉しそうに俺を隣に招く。
そして、スマホを掲げ
「もちろん…!撮るで!!1+1はぁー!?」
「 「 2! 」 」
マナの癖の強い撮り方に合わせ写真を撮る。二人の肩が微かに触れて、ゴンドラがギィ…と小さく揺れた。
┈┈┈┈┈┈┈┈ mn
「あのぉ、ライさぁん…戻らんのぉ、?」
ツーショは撮り終えたのに、ライが向かいの席に戻らず俺は一人頭を抱えていた。
ゴンドラ内は狭く、揺れに合わせライの肩が俺の肩に軽く当たる。
そろそろ俺の心臓が緊張で爆発しそうだから席に戻って欲しい反面、こんな近くに居られること無いと思う俺がいて…
感情が大きく揺れてジェットコースターのように暴れた。おかしい、乗っているのは観覧車のはずなのに。
「へぇ…マナは戻って欲しいんだ 」
「んなっ…!?そぉれは話がちゃいますやん…ずるいわほんま 」
俺の肩に頭を乗せて上目遣いでこちらを見上げるライ。してやったり、という顔をしている。 熱い頬を隠すことも出来ず、ライから軽く顔を背ける。
「顔真っ赤で可愛いねぇ 笑 ほんとに俺の顔好きなんだマナ 」
煽り文句をすらすらと楽しそうに述べるライにだんだんとムカついてきた。
「はいはいそうですよ!一目惚れしてんだわこちとら!!今からライの好きなところたっくさん教えたるから覚悟しとき!!」
気付いた時には遅かった。余計な事を口走ったような気がしたが、それでライを恥ずかしめられるならそれでいい。
ぽかんとした顔で俺を見つめるライに向かい、まずは一つ目、と大きく息を吸った。
┈┈┈┈┈┈┈┈ ri
「……!………?……………!!!」
「で!今日初めて会ったばっかやけど、俺はめちゃくちゃライが好き。どう?俺の気持ち伝わった? 」
マナにやり過ぎなアプローチをされ続けてどのくらい経ったのだろう。頂上付近にいたはずのゴンドラは確実に地上へ戻る準備を始めていた。密室空間で好きだのなんだの言われ続け、頭がオーバーヒートを起こしている。
「…ねぇ、こっち向いてや。顔見せて 」
「っ…!!…やだ 」
「んふ、笑 ほら、ライの方が可愛ええよ 」
甘く優しい声で囁かれ続けた。脳みそが溶けてしまいそうで必死に堪える。
顔も上げられず、体も動かせない。固まった俺に何を思ったのかマナは手を伸ばしてきた。
「っん、?!な、に?」
「あ、ごめんな!?顔見せて欲しくて…」
嫌やった…?と不安そうにマナは俺を見つめる。急に触られて驚いただけで、俺はマナに嫌という感情を少しも抱かなかった。
「…や、じゃないけど…まだ、だめ 」
情けない答えだ。煽ったのはオレなのにまんまと罠に嵌ってしまった。
こんな答えでもマナは嬉しかったのか、オレの顔を見ながら幸せそうに微笑んだ。
観覧車というものは思っている以上に早く地上へ到着してしまう。
楽しい時間の終わりを告げるべく、ゴンドラがゴトン…と音を立て扉が開いた_
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