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この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません
佐久間→「」
岩本→『』
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佐久間side
『…で、耐えらんなくなっちゃったんだろうね。俺が仕事行ってる間に窓割って逃げ出して、今に至るって言うか』
「なるほどなぁ?拗らせちゃったわけだ」
『拗らせたって…そんな言葉で纏められるもんじゃねえし纏めちゃダメだろ、』
要約すると、蓮のこと好きすぎて監禁した上に傷つけまくっちゃったって感じかな。蓮が全然言うこと聞かないから腹を立てて身体に残る傷…痣とか、切り傷とかつけたり、なんでお前はこんなことも出来ないんだー!!って罵ったり。あとは、無理やりそういう行為に持ち込んだり…。半分くらい洗脳されてたのかな、照のこと好きじゃなかったし逃げ出したって事実から多分完璧には洗脳しきれて無かったんだろうけど
『ほんとにあんときの俺…どうかしてたって言うか、頭イカれてたよな』
「そうだな、普通にやべーやつだよ」
『もう最初から最後まで犯罪だし…』
「…?確かに、え何でお前捕まってないの?」
『…めめが事件にしないでって言ったんだって。自分の面子のこともあるかもしんねーけど、俺の立場とかも考えてその選択してくれたんだろうな。』
彼は本当に後悔しているようだったし、反省しているようだった。ここまで項垂れているところを見るのなんて初めてだ。…でも、こんなに後悔するようなことを彼は平気でするのだろうか。何か理由があったんじゃないか、彼にここまでさせた原動力のようなものが他に…
「…ねぇ照」
『ん?』
「これから1ヶ月、活動休止すんだよね?」
『…うん、めめのことも考えたらSnow Manとして復帰できるかわかんねーけど、笑』
「お前俺が来るまで何も手付かずだったじゃん?」
『ん?ぁー…うん、』
「俺ん家来ん?」
『……は?』
「なんか俺さ、照が嫉妬の感情だけでここまでやると思えねえのよ。なんか他に理由があったんじゃないかって思って。それを俺は知りたい、し、照をこのまま一人にしとけない」
『…でも俺…』
絶対に口説き落としてやる。話し合うこと30分。話し合いの結果は
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『…お邪魔します』
「うぇーいどーぞ」
佐久間、勝利をもぎ取りました。照がこれから俺の家で1ヶ月過ごす?嬉しすぎる、マジで神様仏様照様ありがとう。空いてた部屋に彼を通して生活すること2週間。やっとわかってきた彼の全貌。ずっと俺は彼のことを嫉妬深すぎるDomだと思っていた。だけど、そもそもそこが間違いだったんだ
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岩本side
佐久間の家で生活し初めて2週間。彼の家は、彼の近くに居るのはとても居心地が良かった。だから油断していたんだと思う
「照、ちょっと話したいことがあるんだけど」
『ん、何?』
ある日の夕食後、彼の寝室に呼び出されたときのことだった
「ちょっとそこ立っててー」
そう言って彼は俺をベッドの前に立たせた。それに向き合うようにして彼がベッドに腰かける。何をするのか検討もつかなかったけれど彼の次の指示を待っていると何年振りだろうか、久し振りにあの言葉を…あのコマンドを投げ付けられた
「照、Switch」
『…っ?!……ぅ、…』
勝手に涙が溢れてくる。身体の震えが止まらない。腹の底から這い上がってくるような不安と恐怖と後悔。
…sub dropか
拭っても拭っても零れる涙をひたすら拭きながらその場に踞る。彼が何か言っているけれど全く聞き取れない。どうしよう、誰か、佐久間…さく
「……ち、…て、Look」
その一言だけハッキリと聞き取れた。反射で顔をあげるも、ぼやけていて彼の顔はよく見えない
『さ、くま…』
「そう!ちゃんと出来んじゃん、偉い偉い」
『…俺偉い、?』
「偉いよ、ちゃーんとコマンド拾ってるし全部理解できてる」
褒められた。段々と涙は引いて、震えも止まってくる。久々に起こしたsub dropは軽いものだったのか、佐久間の声や言葉に何らかの強い力があるのか。何れにしろ聴覚も視覚も何もかもが戻ってくる。…甘い声が、聞こえる
「照はいい子だねぇ、Good♡」
そっか、おれ、いい子になれたんだ
『…ぁは、……♡』
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佐久間side
共同生活を始めてからわかったのは、人から褒められたい、認められたい欲求が人より多く照にあったこと。所謂承認欲求ってやつ?褒めてあげるとその日は1日中機嫌がよかったり、調子よかったり。鼻歌歌ってたりして可愛かったなぁ。んでこれが何に連動してるかと言うと、蓮にあんな激重感情を押し付けていたのは自分が同じくらいの愛情を持って、相手に接してほしいと言う欲求の裏返しだと言うことに直結してる。多分だけど。
そんで照はDomじゃない。Switchだ
だから敢えてSwichのコマンドを出してsub dropさせてからこの状態から俺の声で戻ってこられるか試してみた。案の定褒めたら戻ってきたし、あの仮説は合ってたんだろう。後は堕とすだけ、俺が彼の全てを管理してやれば何もかもが解決する
「照、playしよっか。いっぱい褒めてあげる」
『…ん、♡』
やっと、俺のものに