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ur「…なぁ、jpは俺の事、どう思った?」
夜、広場にjpを呼び出してそう尋ねる。
jp「…どうって…、カッコイイ、??」
ur「違う、前世の俺の有様だよ、」
ブランコに揺られながら。
jpを見ることは出来なかった。
なんだか、怖くて。
jp「…別にどうも思わなかったよ?」
ur「嘘だッ…俺を憎んでるはず、!」
jp「…なんで、」
ur「本で読んだんだ、」
ur「俺が亡くなったあと、yaくん達が…」
零れそうになる涙を必死に止めて、伝えた。
偽善者ぶるなよ、俺の事嫌いなくせに。
jp「…確かに、yaくん達は災難だったと思う」
jp「…でもね、あの日urは俺を助けるために森の中へ行ったんだよね」
ur「…薬草を探そうと思っただけ」
jp「そう…その有様はとても格好良いと思う」
jpは俺の背中を撫でて、そう言った。
暖かくて優しい声が響く。
ur「…ッ、、でもッ」
jp「どうしたら信じてくれるの?」
jp「俺は、urのこと、誇りに思ってたよ」
俺を抱き寄せて、頭を撫でる。
暖かくて大きい手が、ぐるっと頭を回る。
jp「urはいつまで経っても、子供だね」
ur「…悪いかよ、」
jp「悪くないよ (( 笑」
jpはニコニコと笑いながら、俺を撫でた。
まるで、昔のようだった。
いつも、結局支えてくれたのは兄だった。
俺、お前の弟でよかった。
でも。
1度壊れたものは治らない。
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有り得ない話だけど。
前世の記憶を持っている。
弟であった、urも前世の記憶を持っている。
本当に有り得ない話だよな。
俺は、前世、何もすること無く、呆気なく病死。
そんな前世を持つ俺だが、そんなことは気にしてない。
前世は前世で、今世は今世だ。
だが、どうも最近urの様子が変。
やはり、友達が前世の記憶を持っていないため、仲良くなれないことが原因なのだろう。
もしかしたら、前世の記憶を思い出させる方法があったり…そう思って、パソコンに打ち込む。
沢山の記事がズラっと並ぶ。
あるひとつの記事をクリックした。
前世の記憶を持っている人間は、
前世の死んだ場所で、今世産まれてくると、
稀に記憶を持つらしい。
それは、前世、死んだ時に魂を落とすが、
それを今世で拾うことが出来るから。
魂を拾うと、前世の記憶を受け継ぐ形として、思い出すのだとか。
死んだ場所と、生まれる場所が違えば、
ほぼ確定で前世の記憶は思い出せないだろう。
…という記事内容だった。
ということはだ。
俺が住んでいる、この町は、
かつての、あの村だったということ。
確かに、俺は村で病院したし、
urは村の近くの森で転落死。
辻褄が合うと言われればそうだ。
yaくん達はお国の戦いで死んだ。
生まれた場所が、例えここだとしても、
前世の記憶はない…?
記事をスラスラと見ていると、
とある文章が目に留まる。
ただ、唯一前世の記憶を思い出させる方法がある。
それは、相手にとっての、最大の出来事を思い出させることだ。
成功するかは、運なのだが。
…と。
つまりは、yaくん達にとっての最大の出来事を
思い出させることが出来れば、完全に前世の記憶を思い出すということか。
なんだろう。
もし、お国関連だったら、思い出させるのは辛いのだろうか。
俺には分からなかった。
分からないまま、暗い道に目を落とす。
窓から見る道は、暗くて少し怖かった。
コメント
5件
ノベル苦手だったけどこの作品のおかげで結構好きになった!
今熱で声とかもう出ないけど今回のurも可愛すぎて余計喉死んだ でも可愛いんで寿命は伸びた気がする!
神だ😇✨💕 なんでこんな神作品がつくれるんですか!? yaくんたちの記憶戻るといいな(>ᴗ<)💗