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夏祭り

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夏祭り

1 - 青い瞳

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2025年08月04日

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『おい、お前夏祭り行かねぇか』

高杉が座って作業をしている坂本を誘う。

『祭りあるんがか!?』

坂本は高杉の方を見、目を輝かさせている。

『嗚呼、花火も上がるらしいしかも有名な花火職人が作った。』

高杉は坂本を見ながら小さく微笑む。

『行きたいぜよ!!』

やはり祭り男は祭りが好きらしい。坂本は張り切ってタンスにしまっていた甚平じんべいを出す。

『高杉も着るがか?』

坂本が甚平じんべいを高杉に差し出す。

『貸してもらうぞ』

坂本が差し出してきた甚平じんべいを受け取る。

『20時に門に集合な』

高杉は坂本にそう言い残し出てく。


『待たせたぜよ』

坂本は門で待っている高杉の元に走って行く。

『いや、全然待ってねぇ』

と高杉が言う。

ゆっくりと高杉と坂本は歩いていく。



『此処がお祭り会場なんか。規模がでかいぜよ』

坂本は高杉の手を引っ張りながら歩く。

『なんか買うのか?』

高杉が聞くと坂本はウキウキした様子でりんご飴と答えた。辰馬はお祭りには良く連れて行ってもらっていたが屋台のものを買って貰えなかったそうだ。まあ、此奴も名の知れた名家だからだろう。高杉の横で坂本は美味しそうに綺麗な紅色をしたりんご飴を頬張る。その瞬間、彼の夜空の様な綺麗な瞳に星が散らばる、星空の様にきらきらと目を輝かせた。

『美味しいか?』

高杉は優しい声色で聞く。坂本は普段の行動から寄り付かないような、小さく頷く。余程りんご飴が気に入ったようだ。りんご飴の他にお面を買ったり、たこ焼きを食べたりした。かき氷を買い、落としたら危ないから公園のベンチに座り食べていると、急に夜空から爆発音がする。何事かと思ったら花火のようだ。坂本は花火に見入っており、りんご飴を食べていた時のようにまた、その綺麗な青い瞳に沢山の色の光が入る。俺は花火ではなく辰馬に見に行ってしまった。

気づいたら俺は辰馬に接吻をしていた。

坂本は大層驚いたようで目を見開いて、顔を赤く染めていた。坂本の唇は甘い味がした。

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