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やっと掃除が終わり、リビングは綺麗になった。かなり疲れて大変だったけど、青葉の部屋を綺麗にできたので満足度は高い。

「ふー、さっぱりした」

シャツ一枚の格好で風呂から出てきた。シャツから出ている腹筋に目が釘付けになる。すごい筋肉だな……。人目を気にしないのは意外すぎだ。しかもその状態で僕が座っているソファの隣に座ってきた。しかも腕が肩に当たってる!?

僕にとって青葉はクールで取り止めがなく、ステージの上ではいつも輝いているイメージ。そのイメージとかけ離れすぎて戸惑ったが、これが素の青葉なのだろう。僕は今、とても貴重な彼を見ている。

「これから何しようか?俺、今日はレッスンなくて暇だし」

「そうなんですか……」

「俺さ、昼飯食ってないんだ。ケーキだけじゃ足りない。作ってくれ」

「えっ、僕が……?」

「掃除もしてくれたし、ご飯も作れるでしょ。まるで恋人みたいだなって思ってさ」

「こ、恋人!?」

そんなことを口にされるとは思ってもみなかった。心臓が破裂しそうなくらい激しく鼓動を鳴らし、頬が赤らむ。

彼はニコッとスマイルを浮かべて、笑ってくれた。その笑みで、倒れそうになる。

「もしかして意識した?」

「で、でも青葉さんは友達も恋人もいるでしょ!?こんなこと……」

「恋人も友達もいない。メンバーの5人は、仕事仲間だ。どっちでもない」

「そうなんですか……」

その言葉で僕と同じことが伺えた。彼もボッチらしい。しかも彼女も出来たことがないという。こんなにイケメンなら、恋人くらい居てもいいのに。

恐らくだが、アイドルだから作りにくいんだろう。特に恋人は。

「なあ、幸男。俺のこと、拓海って呼んでいい。そっちの方が親しみやすいだろ?敬語もやめろよ」

「でも貴方の方が年上ですし……」

「そんなの関係ない。俺たち、仲良くなれそうだし」

「な、仲良く……そんなことは……」

首を横に振って誤魔化したが、彼の顔が近くにやってきた。やっぱり近くで見てもイケメンだ。思わず目を逸らしてしまう。

「目を逸らすなよ。俺を見ろ」

そう言われて、目線を戻す。いちいち一言一言がカッコ良すぎて、ツラい。まあ、本音としては自分でできることはして欲しいけどさ。

「で、料理作ってくれるのか?」

「そこまで言われたならもちろん作るよ!任せて」

僕はキッチンへ向かい、得意な唐揚げを作る。鶏肉は中までじっくり火を通さないといけないので難しいが、慣れれば簡単だ。

そして簡単にできるご飯とお味噌汁を持って行く。

その後、野菜と共に唐揚げを持っていった。それを机の上に置く。彼は昼飯をじっと見つめる。

「ご飯は自炊じゃないのか……」

「お米ないし……」

「それもそうか……作ってくれてありがとう。お前のこと、ますます気に入ったわ」

「こ、こんなものしか作れませんけど、よければ……」

そう照れ隠しをするように言うと、拓海が近づいてきていきなり唇にキスしてきた。突然のことで、心臓が高まってしまう。推しとキスしてるとかありえない!どうしよう、幸せすぎだ。

キスされた唇を思わず手で触ってしまう。やっぱり微笑んだ顔もかっこいい!

「俺たち、付き合おうぜ!」

「は、はい……僕でよければ」

お互いにハグしあって、告白宣言を受け入れた。僕は好きだった推しと付き合うことになったのだ。しかも好意を持たれてしまうとは。夢のようだ。


でも僕は知らなかったんだ。彼に秘密があることを。

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