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良家の娘となると、幼い頃からたくさんのものがついてくる
料理 裁縫 花道 茶道 書道 音楽に話術
良妻賢母となるための基礎基本の当たり前
私だって兄様たちのように剣道をしてみたい
あの刃の美しい薙刀に触れてみたい
でも父上は母上はそれを認めてくれない
私はそれを許される立場ではない
瀬戸内海に浮かぶ大きな神社の最高神職
大祝家
そこの娘である 私天歌は物心つく前から自分のやりたいことがあろうとできることが制限されていた
貧乏だとやりたいことはできないという
でもそれは良いとこのお嬢様過ぎても同じこと
別に貧相な人を貶めるわけではないが似ていて違うような苦しみもあると思う
強制だけれど読書と音楽は好き
本は私の知らない世界を広めてくれるから
知識と考えを深めることができるから
叶わぬ夢を見ることができるから
音楽は私の心に滲む音を奏でてくれる
両親が買ってくれたフルートも最初は酸欠で目眩がした
運指を覚えるのも一苦労でビブラートなんかもってのほか
そのフルートを教会で演奏していて拍手をもらえた時の達成感が成長していたことを気づかせてくれる
なによりあの子が喜ぶ顔が見れるから
あなたの1番古い記憶はなんですか?
私の記憶は2歳の時初めてあった生まれたての宝物の笑顔です
大祝の分家 神結家
ここの一子は代々大祝に仕えています
私は神結の長女 萌葱
生まれる前から何をしなきゃいけないのか決まってました
可哀想と思われるかもしれないですが私はそうと思いません
私の主の天ちゃんは私の生命の輝きで一等星なので
生まれたての天ちゃんの可愛い寝顔を見たらもうこれは生涯尽くすしかないって決心がつきました 仕方ないじゃん可愛いんだもん
天ちゃんはそんなことで人生決めないでよって言ってましたね うん天ちゃん可愛い
私は天ちゃんのためならばたとえ火の中水の中どんなとこでも飛んでいける
それこそ萌葱クオリティなのだ
どんなことでも馳せ参じる所存である
そしてずっと一緒にいる
もうそろそろのはずだから