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次の日。
事務所。
昼。
〇〇は廊下を歩いている。
マネージャー「このあと雑誌取材です」
〇〇「はい」
その時。
前から
SixTONESがスタッフと一緒に歩いてくる。
樹「お」
樹が気づく。
樹「〇〇」
〇〇「樹」
ジェシー「おはよー!」
〇〇「おはよう!」
きょも「久しぶり」
〇〇「久しぶり!」
高地「元気?」
〇〇「うん!」
慎太郎「おー〇〇!」
〇〇「慎太郎!」
そして
少し後ろに
北斗。
目が合う。
北斗「……」
〇〇「……」
一瞬だけ沈黙。
樹ニヤニヤ。
樹「昨日はどうも」
〇〇「うるさい!!そのせいで寝不足だからね?」
ジェシー「え?何?」
樹「聞きたい?」
北斗「やめろ」
ジェシー「なになに?」
きょも「気になる」
慎太郎「なんの話?」
風磨も後ろから来る。
風磨「看病」
ジェシー「え!?」
慎太郎「看病!?」
きょも「誰が誰を?」
樹「〇〇が北斗」
ジェシー「えーーーー!」
慎太郎「まじ!?」
北斗「うるさい!」
〇〇「風磨!」
風磨笑う。
風磨「事実」
高地「北斗大丈夫だった?」
〇〇「昨日38度」
慎太郎「え!?」
ジェシー「ガチじゃん」
きょも「結構高いね」
樹「めちゃくちゃ弱ってた」
北斗「言うな」
〇〇北斗を見る。
〇〇「もう大丈夫?」
北斗「まあ」
〇〇「ほんと?」
北斗「ほんと」
〇〇手を伸ばす。
北斗「え」
〇〇額に手を当てる。
慎太郎「おー」
ジェシー「ここで!?」
樹「出た」
きょも笑う。
きょも「優しいね」
〇〇「ん」
〇〇「大丈夫そう」
北斗少し固まる。
北斗「……」
高地「よかった」
樹ニヤニヤ。
樹「よかったな北斗」
北斗「うるさい」
〇〇「ちゃんと休んだ?」
北斗「休んだ」
樹「嘘」
北斗「嘘じゃない」
風磨「朝ゲームしてた」
北斗「おい」
慎太郎「何してんの」
〇〇「なにしてんの」
北斗「ちょっとだけ」
〇〇「病人」
北斗「便利な言葉」
〇〇「便利」
ジェシー笑う。
ジェシー「息ぴったりじゃん!」
北斗「違う」
〇〇「違う」
慎太郎「同時!」
樹「そこは合うんだ」
みんな笑う。
スタッフ「松村さんそろそろ移動です」
北斗「あ、はい」
北斗少し歩き出す。
その時。
〇〇「北斗」
北斗振り向く。
〇〇「無理しないで」
北斗「……」
北斗少し笑う。
北斗「うん」
〇〇「ちゃんと寝ろ」
北斗「はい」
樹「母親」
〇〇「うるさい」
慎太郎「北斗怒られてる!」
ジェシー「北斗先生!」
北斗「違う」
笑いながら
SixTONESは歩いていく。
〇〇も反対方向へ歩く。
その途中。
後ろから小さく声。
北斗「〇〇」
〇〇振り向く。
北斗「……昨日」
〇〇「うん?」
北斗「ありがと」
〇〇少し笑う。
〇〇「どういたしまして」
北斗はそれ以上言わず
また歩き出す。
横で樹がニヤニヤ。
樹小声「よかったな」
北斗小声「黙れ」
樹「顔赤い」
北斗「黙れ」
でも
北斗の足取りは
昨日よりずっと軽かった。
ーーーーーーーーー
とある日。
事務所。
夕方。
〇〇は控室で台本を読んでいる。
コンコン
ドアがノックされる。
〇〇「はい」
北斗「…入る」
〇〇「北斗、」
北斗が入ってくる。
〇〇「もう大丈夫?」
北斗「まあ」
〇〇「ちゃんと休んだ?」
北斗「それ言うの何回目」
〇〇「大事だから」
北斗少し笑う。
少し沈黙。
北斗「…どうしたの」
〇〇「え?」
北斗「呼んだでしょ」
〇〇「あ、そうだ」
〇〇はスマホを見る。
〇〇「きょもってさ」
北斗「うん」
〇〇「今度ご飯行きたいんだけど」
北斗「……」
ほんの一瞬だけ止まる。
〇〇気づかない。
〇〇「スケジュール分かる?」
北斗「…きょも?」
〇〇「うん」
北斗「なんで」
〇〇「この前話しててさ」
〇〇「今度行こうって」
北斗「……」
北斗少し視線を落とす。
北斗「いいよ」
〇〇「ほんと?」
北斗「マネに聞けば分かる」
〇〇「助かる」
北斗「……」
少し間。
北斗「俺じゃだめ?」
〇〇「え?」
北斗「いや」
北斗「なんでもない」
〇〇「なにそれ笑」
北斗「別に」
〇〇「変なの」
北斗少し笑う。
北斗「きょも忙しいから」
〇〇「だよね」
北斗「たぶん来週空いてる」
〇〇「ほんと?」
北斗「確認する」
〇〇「ありがとう」
〇〇少し嬉しそう。
北斗はそれを見る。
北斗「……」
〇〇「やっぱきょもと話すの楽しいんだよね」
北斗「……そう」
〇〇「優しいし」
北斗「うん」
〇〇「歌の話もできるし」
北斗「うん」
〇〇「なんか落ち着く」
北斗「……」
少しだけ笑う。
北斗「いいじゃん」
〇〇「うん」
少し沈黙。
〇〇「北斗も来る?」
北斗「え」
〇〇「せっかくだし」
北斗「…いいの?」
〇〇「いいよ」
北斗「……じゃあ行く」
〇〇「じゃあきょもと3人?」
北斗少し考える。
北斗「どうせなら」
〇〇「?」
北斗「みんな呼ぶ?」
〇〇「え」
北斗「樹とか慎太郎とか」
〇〇「確かに楽しそう」
〇〇笑う。
〇〇「じゃあそうしよ」
北斗「風磨も呼ぶ?」
〇〇「呼ぼ!」
北斗「了解」
〇〇「なんか大人数になったね」
北斗「最初きょもだけだったのに」
〇〇笑う。
〇〇「まあいっか」
北斗「……」
北斗は少しだけ目を逸らす。
北斗「うん」
〇〇「ありがとねスケジュール」
北斗「別に」
〇〇「助かった」
北斗「……」
〇〇は台本に戻る。
北斗は少しその場にいる。
北斗「じゃあ確認しとく」
〇〇「お願い」
北斗は部屋を出る。
廊下。
樹とすれ違う。
樹「お、どうした」
北斗「……飯」
樹「誰と」
北斗「きょもと〇〇」
樹ニヤッとする。
樹「は?」
樹「なんでお前いんの」
北斗「…流れ」
樹「嘘くさ」
北斗「うるさい」
樹「で?」
北斗「全員」
樹「は?」
北斗「みんなで行くことになった」
樹笑う。
樹「逃げたな」
北斗「違う」
樹「2人無理だったか」
北斗「違う」
樹「顔に出てる」
北斗「出てない」
樹「出てる」
北斗少し黙る。
北斗「……別に」
樹「好きなんだろ」
北斗「……」
否定しない。
北斗「…だから何」
樹少しだけ真面目になる。
樹「何も変わんねーのきつくね?」
北斗「……慣れてる」
樹「慣れるなよ」
北斗小さく笑う。
北斗「飯楽しめばいいだろ」
樹「……」
北斗「それでいい」
樹「……そっか」
北斗は歩き出す。
その背中を見ながら
樹小さくつぶやく。
樹「それでいいのかよ」
でも北斗は振り返らない。
ただ
〇〇と同じ時間を過ごせることだけを
選んだ。
ーーーーー
飯の日。
北斗side
北斗の家。
夕方。
部屋は静か。
テーブルの上にはスマホと鍵。
北斗はクローゼットの前に立っている。
北斗「……」
服を一枚取る。
少し考える。
戻す。
別の服を取る。
北斗「……どっちでもいいだろ」
小さくつぶやく。
でもまた悩む。
結局
シンプルな服を選ぶ。
北斗「…これでいいか」
着替える。
鏡の前。
北斗は自分を見る。
北斗「……」
少しだけ前髪を整える。
北斗「気にしすぎ」
でももう一回整える。
スマホが震える。
画面
樹
北斗「はい」
樹「今どこ」
北斗「家」
樹「もうすぐ出る?」
北斗「出る」
樹「今日さ」
北斗「うん」
樹「楽しみ?」
北斗「別に」
樹「嘘つけ」
北斗「嘘じゃない」
樹「〇〇いるぞ」
北斗「知ってる」
樹「顔やばいぞ絶対」
北斗「やばくない」
樹笑う。
樹「まあいいや」
樹「先行ってるわ」
北斗「了解」
電話が切れる。
北斗はスマホを見る。
少し沈黙。
北斗「……」
ソファに座る。
天井を見る。
北斗「…みんなで飯」
小さく笑う。
北斗「2人じゃねーし」
少しだけ目を閉じる。
あの日のことを思い出す。
部屋にいた〇〇。
「まだいる?」って聞いた自分。
額に触れられた感触。
北斗「……」
ゆっくり息を吐く。
北斗「何期待してんだ」
立ち上がる。
鍵を手に取る。
玄関へ。
靴を履く。
その時。
スマホを見る。
〇〇とのトーク画面。
最後は
「お願い」って言ってたメッセージ。
北斗「……」
少しだけ指が止まる。
でも何も送らない。
北斗「…行くか」
ドアを開ける。
外の空気。
少し冷たい。
歩きながら
北斗「楽しめばいい」
小さくつぶやく。
北斗「それでいい」
でも
その言葉とは裏腹に
胸の奥が
少しだけざわついていた。
🚕
店前。
夜。
北斗は一番に到着する。
北斗「……早すぎた」
店の暖簾をくぐる。
店員に案内される。
店員「個室ご用意してます」
北斗「ありがとうございます」
個室。
広めの座敷。
低めのテーブル。
北斗は一人で座る。
北斗「……」
スマホを見る。
時間はまだ集合前。
北斗「ほんとに一番か」
小さく息を吐く。
とりあえず
端の席に座る。
壁側。
落ち着く位置。
数分後。
ガチャ
ドアが開く。
風磨「早っ」
北斗「お前もな」
風磨座る。
風磨「気合い入ってんな」
北斗「違う」
風磨「一番乗りはもうそう」
北斗「違う」
風磨笑う。
さらに
ガチャ
ジェシー「こんばんはー!」
慎太郎「おー!」
きょも「お邪魔します」
高地「よろしくー」
樹「はや」
一気に賑やかになる。
ジェシー「北斗一番?」
風磨「そう」
慎太郎「珍しい」
北斗「たまたま」
樹ニヤニヤ。
樹「絶対違う」
北斗「違う」
きょも笑う。
きょも「じゃあ席どうする?」
風磨「自由でよくね」
樹「いやバランス」
ジェシー「円になる?」
慎太郎「座敷だぞ」
ワイワイしながら
なんとなく席が埋まっていく。
北斗は最初のまま壁側。
その隣に風磨。
向かいに樹とジェシー。
きょもと高地と慎太郎は横並び。
ちょうど一席だけ空く。
風磨ニヤッとする。
風磨「ここ空けとく?」
樹「だな」
北斗「何が」
樹「別に」
その時。
ガチャ
ドアが開く。
〇〇「ごめん遅れた!」
全員「おー!」
〇〇が入ってくる。
その瞬間
北斗の視線が止まる。
〇〇は
白のゆるめのニットに
黒のミニスカート。
脚がすっと見えるバランス。
ラフなのに
ちゃんと可愛い。
髪は軽く巻いていて
いつもより少しだけ大人っぽい。
〇〇「みんな早い」
ジェシー「全然!」
慎太郎「今来たくらい!」
樹「嘘つけ」
〇〇笑う。
〇〇「席どこ?」
風磨がすぐ言う。
風磨「ここ」
空いてる席。
北斗の隣。
〇〇「え、いいの?」
樹「どうぞ」
〇〇「じゃあ」
〇〇が座る。
北斗の隣に。
北斗「……」
一瞬だけ体が固まる。
〇〇「北斗」
北斗「…うん」
〇〇「元気?」
北斗「まあ」
〇〇「ほんと?」
北斗「ほんと」
〇〇少し近づく。
〇〇「まだちょっと顔赤い」
北斗「気のせい」
風磨小声「近いな」
樹小声「近いな」
ジェシー小声「近い!」
慎太郎ニヤニヤ。
きょも笑いこらえる。
高地苦笑い。
〇〇は気づいてない。
〇〇「ちゃんと治した?」
北斗「治した」
〇〇「ほんと?」
北斗「ほんと」
〇〇「ならいい」
少し笑う。
店員が入ってくる。
店員「ご注文お決まりでしたら」
ジェシー「いっぱい食べる!」
慎太郎「腹減った!」
一気に賑やかになる。
その横で
北斗は
隣の〇〇を
少しだけ気にしている。
近い距離。
たまに当たる肩。
北斗「……」
何でもない顔をしながら
内心だけが
少し騒がしかった。
ーーー
北斗side
店員が注文を取り終え、料理が運ばれてくると、個室は一気に賑やかになった。
ジェシー「うわ、うまそう!」
慎太郎「これ絶対食べるやつ!」
きょも「すごいボリュームだね」
高地「何からいく?」
〇〇「北斗、これ食べる?」
北斗「ああ、いいよ」
〇〇は少しだけ取り分け、箸で北斗の皿に乗せる。
〇〇「熱いから気をつけて」
北斗「わかった」
肩が触れる距離。北斗は少しだけ体を固めるが、〇〇は何も気にせず箸を動かす。
風磨や樹、ジェシーが小声で囁く。
風磨「近いなあ」
樹「気づいてるでしょ」
ジェシー「絶対気づいてる!」
北斗は口元だけで笑みを浮かべ、視線は自然と〇〇に向かう。
〇〇「北斗、味どう?」
北斗「美味しい」
〇〇「よかった」
隣にいるだけで、〇〇の笑顔が心地よく、胸の奥が少し温かくなる。
しばらく食事が続き、全員の皿が半分ほど空いた頃、注文していたお酒が運ばれてきた。
ジェシー「じゃあ、乾杯!」
全員「かんぱーい!」
〇〇もグラスを手に取るが、すぐに顔が少し赤い。
北斗「〇〇、大丈夫?」
〇〇「うん、平気…かな」
最初の一口で、〇〇は声も柔らかく、いつもより少しふわっとした雰囲気になる。
〇〇「北斗、なんか面白いこと言ってよ」
北斗「え…面白いこと?」
〇〇「そう、何でもいいの!」
北斗は少し戸惑いながらも答える。
北斗「いや、別に面白くは…」
〇〇「そんなこと言わないで」
北斗「じゃあ、今日一番変だった人の話にする?」
〇〇は笑いながら北斗に少し体を寄せる。
風磨が小声で耳打ちする。
風磨「〇〇、完全に酔ってるな」
樹「顔赤すぎ」
ジェシー「北斗、嬉しそう」
北斗は口元だけ笑みを浮かべ、無言で頷く。〇〇はグラスを置き、北斗に少し leaning する。
〇〇「北斗、もう一杯飲む?」
北斗「いや…〇〇、無理しなくていいよ」
〇〇「大丈夫、大丈夫!北斗と一緒なら平気」
その後も〇〇は赤い頬で話しかけてくる。
〇〇「北斗、覚えてる?ロケで水かけられたこと」
北斗「覚えてる…いや、あれは俺が悪い」
〇〇「北斗のせいにしていい?」
北斗「まあ、いいけど」
〇〇が笑うたび、肩が触れ、北斗は少し体を引くが視線は外せない。
きょも「〇〇、酔ってるなあ」
高地「楽しそうだね」
慎太郎「北斗、ちょっと顔赤くね?」
北斗「…何でもない」
〇〇は北斗の目を見ながら言う。
〇〇「北斗、今日ずっと一緒だね」
北斗「そだな」
〇〇はグラスを傾け、笑顔を見せる。
〇〇「北斗、次は何食べる?」
北斗「これもいいけど、〇〇が好きなのにする?」
〇〇「えー、北斗に任せるー!」
北斗は少し考え、料理を指して手元に取り分ける。〇〇は手を伸ばして北斗の箸に触れる。北斗は軽く手を返し、少しだけ笑う。
宴会は続き、〇〇はお酒が入ってさらに陽気になり、普段見せない無邪気な表情を見せる。北斗もそれに合わせて会話し、肩や腕が触れる距離が自然に増えていく。
〇〇「北斗、もっと話してー!」
北斗「え、俺そんなに話す?」
〇〇「うん!面白い話!」
北斗「じゃあ、俺が失敗した話にする?」
〇〇「いい!聞かせて!」
北斗は少し照れながら話し、〇〇は笑いながら肩を少し触れる。
個室の一角、賑やかさの中で、酔った〇〇と北斗の距離が自然に近づき、肩や腕が触れるたびに二人の間に微かな親密さが生まれていた。
北斗は視線を〇〇に落とし続け、隣で笑う〇〇をそっと見守る。〇〇は少し大胆になり、普段見せない柔らかさを見せていた。
ーーーーーーー
時間が経ち、〇〇の酔いは完全にピークに達していた。
〇〇はグラスを軽く傾け、笑い声を絶え間なく響かせながら、周囲に絡んでいく。
〇〇「きょもー、こっち見て!」
きょも「え、なに?」
〇〇は肩に手を置き、軽く体を寄せる。
きょも「ちょ、やめ…」
北斗はその様子を隣で見ていて、胸の奥がざわつく。
〇〇「風磨もこっちおいでー!」
風磨「え、俺?」
〇〇は楽しそうに風磨の腕に触れ、軽く肩を押す。
風磨「おお、酔ってるな」
北斗は息を詰める。
北斗「…やめろとは言えないけど」
北斗の手は拳を握ったまま、無意識に〇〇に向かうこともできずにいた。
〇〇「北斗、あんたも遊ぼうよ!」
北斗「え…いや、俺は…」
〇〇「つまんないー!」
〇〇は手を伸ばして北斗の肩に軽く触れる。
北斗はその瞬間、心臓が強く跳ねる。
北斗「…」
周囲も盛り上がって、ジェシーや慎太郎は笑いながら見ている。
ジェシー「〇〇、酔ってるなー」
慎太郎「北斗、どうする?」
北斗「…見てるしかない」
〇〇はさらにテンションが上がり、座敷を行き来しながら、あちこちに触れて回る。
〇〇「きょもー、もっとこっち来て!」
〇〇「風磨ももっと遊ぼう!」
北斗の視線は〇〇に釘付けだ。
なんであんなに楽しそうなんだ。
胸はざわつき、悔しさと嫉妬で少し熱くなる。
〇〇が笑いながら風磨に腕を絡めると、北斗の手が机に握りこぶしを作る。
〇〇が肩や腕を誰にでも軽く触れる様子を見て、胸がざわつく。
嫌だ。
〇〇は北斗に向かって体を寄せる瞬間もあるが、気まぐれにきょもや風磨にも触れ、楽しげに笑う。
北斗は自分の感情に気づき始めていた。
俺、やきもち焼いてる。
周囲は盛り上がっているが、北斗にとっては〇〇のボディタッチがすべて意識される。
北斗は視線をそらせず、〇〇が楽しそうに他のメンバーに触れるたび、胸が苦しくなる。
〇〇「北斗も来てよ!」
北斗「…ああ」
北斗はゆっくり手を伸ばすが、〇〇の隣にはきょもや風磨がいて、その間に入ることはできない。
北斗は内心で焦りと嫉妬を感じながら、〇〇の楽しそうな笑顔を見守るしかなかった。
〇〇は酔いの勢いで、笑いながらみんなの肩に触れたり、軽く体を寄せたりする。
北斗は隣にいるのに、〇〇が他の男に触れるたび、胸の奥がちくりと痛む。
……俺だけの〇〇じゃないんだ。
でも同時に、隣にいる〇〇の存在は確かに感じられ、肩が触れたときの柔らかさは北斗を離さない。
北斗は拳を握り、やや前かがみになって〇〇をそっと見守る。
俺も触りたい。
その時、
宴会が盛り上がる中、〇〇はお酒の勢いでふらりと動いた。
北斗「〇〇、危ない」
だが、その直前に足元がふらつき、倒れそうになる。
瞬間、樹がすっと手を伸ばして〇〇を支えた。
〇〇「ありがとう…」
その瞬間、二人の距離がぐっと近づく。おでこ同士が軽く触れるほどの距離だ。
北斗の目は固まったまま、〇〇と樹の近さを捉える。
北斗(…おでこ…?近い……!)
〇〇は笑顔で樹を見上げ、手を離す気配もなく、ほんのわずかに身を寄せる。
風磨やジェシーも一瞬その距離に気づき、ざわっとした空気が流れる。
風磨「おいおい、近っ」
ジェシー「マジで?」
北斗は拳を握り、視線を外せずにいた。
北斗(〇〇、そんなに他の男に近づくな)
〇〇は酔いのせいか無邪気で、樹に少し触れたまま笑っている。
北斗は胸がぎゅっと締め付けられ、心の奥で嫉妬がぐるぐると回る。
北斗(ああ……俺も、そばにいるのに……)
〇〇が少しよろけて、樹に支えられたまま立ち直ると、樹はさっと手を離す。
〇〇「ごめん、びっくりした」
北斗はその瞬間、無意識に〇〇の肩に手を伸ばし、隣に引き寄せたくなる衝動を抑えた。
北斗(やっぱり……触れたい)
〇〇はまだ赤い頬で微笑み、楽しそうに周囲に話しかける。だが北斗には、樹との距離が焼きついて離れない。
北斗は目をそらさず、〇〇が安全に座席に戻るまでじっと見守るしかなかった。
その間、胸の奥が熱く、嫉妬と焦りが混ざったざわめきでいっぱいになる。
ーーーーー
🍻
宴会はさらに盛り上がり、〇〇の酔いは頂点に達していた。
〇〇「…喉…乾いた…」
北斗「水、飲む?」
〇〇「うーん…コップ持つのも大変…」
ジェシーが笑いながらグラスを持ってきて言う。
ジェシー「水飲めば?ほら、酔っ払うと喉乾くし」
しかし〇〇は手がふらふらでコップを持てず、北斗に視線を向ける。
〇〇「北斗…無理…手伝って…」
北斗「……手伝ってって?」
〇〇は小さく顔を赤らめ、うつむきながら口をすぼめる。
樹「……あー、口でやるしかないな」
風磨「いやいや、どうするんだよ」
きょも「〇〇、どうする?」
〇〇「もう…飲ませて…」
北斗の視線が〇〇に釘付けになる。隣に座っているのに、〇〇の手はふらふらでコップを持てず、赤く潤んだ唇だけが北斗に向けられる。
北斗(……俺か…?)
周囲は一瞬の沈黙の後、ざわっと声をあげる。
ジェシー「北斗、やれよ!」
慎太郎「なあ、〇〇のこと好きなの知ってるだろ!」
風磨「応援してるぞ、北斗!」
樹「ここは男として決めろ!」
北斗は一歩引き、手を握りこぶしにする。
北斗「…いや、俺は…」
しかし〇〇はふらりと身を寄せ、目を半分閉じて北斗を見上げる。
〇〇「北斗…お願い…」
北斗は胸が締め付けられるように熱くなる。
北斗(…〇〇、俺のこと、頼ってる…)
周囲の視線が北斗に集中する。
北斗は息を整え、ゆっくりと手を伸ばす。
北斗「……いい、やる」
〇〇は小さく頷き、唇を少し前に出す。
北斗は息を殺しながら、慎重に口元に水を運ぶ。
北斗「ん…」
〇〇は小さな声で「…ありがとう」とつぶやき、口元に水を受ける。
北斗の指先が少し触れただけでも、隣で赤くなった〇〇の頬や温かさを感じる。
北斗(……近い……本当に近い……)
周囲は拍手しながら盛り上がる。
ジェシー「よくやった!」
慎太郎「北斗、かっこいい!」
風磨「さすがだな」
樹「……いい経験したな、北斗」
北斗は目をそらさず、〇〇が安全に水を飲めるまで見守る。
その間、心の奥では嫉妬も焦りも消えず、でも同時に、〇〇の信頼と柔らかさを間近で感じて胸が熱くなる瞬間だった。
〇〇は水を飲み終えると、ふわっと笑い、ほんの少しだけ北斗の肩に寄る。
北斗は無言で体を少し後ろに引くが、その視線は離せない。
北斗(……これ以上近づいたら、俺、我慢できないかもしれない…)
宴会のざわめきと笑いの中、北斗と酔った〇〇の距離は、口移しの一瞬で一気に縮まったままだった。
口移しで水を飲み終え、〇〇は少し落ち着いたのか、椅子にもたれながらうとうとし始めた。
北斗は隣に座りながら、〇〇の顔をそっと見つめる。赤い頬、ゆるんだ表情、少しだけ乱れた髪。
北斗(……酔ってるな…でも、なんだか可愛い)
周囲も気づき、からかい始める。
ジェシー「〇〇、こいつ本当に大人か?」
風磨「大丈夫か、酔っ払ってるぞ」
慎太郎「いや、逆に癒される」
樹「守りたくなるタイプだな」
北斗は小さく口元を緩める。
……守りたい…本当に
〇〇は笑いながらも眠そうに目を閉じ、肩を揺らす。
〇〇「…北斗…」
北斗「うん…ここにいるよ」
その瞬間、〇〇の体がふわりと力を抜き、軽くよろけたかと思うと、北斗の膝に倒れこんできた。
北斗「……!」
〇〇はそのまま膝の上で体を丸め、すやすやと寝入ってしまう。酔いで赤くなった顔、柔らかく沈む体の重み、手のひらにかかる小さな温もり。
北斗は一瞬、息を飲む。
北斗(……こんなに近くで……触れてる……)
周囲はその様子を見て、思わず笑う。
ジェシー「おい、北斗、大丈夫か?」
風磨「やっぱり守るってこういうことか」
慎太郎「尊い……」
樹「完全に膝枕だな」
北斗は無言で、〇〇が落ち着くまでそっと体を支える。動かさず、手も膝の上で軽く添える程度に留める。
…守る、絶対に守る。
〇〇は眠っていて、自分の存在を北斗に委ねるように、全く力を抜いている。
北斗はその温かさに静かに包まれながら、周囲の笑いや声も耳に入らず、ただ〇〇の呼吸に合わせて膝の上に居続ける。
北斗(……これ以上近づいたら、俺……どうなるんだろう…でも、離せない)
ーーーーー
23:12🌃
〇〇は北斗の膝の上で静かに眠っている。酔いの名残で頬が赤く、柔らかく沈む体。北斗はその体をそっと支えながら、周囲のざわめきも耳に入らないほどに集中していた。
ジェシー「で、北斗、このまま膝枕して終わりなのか?」
風磨「いや、ここからどうするかだろ」
樹「正直、〇〇狙ってるやつは他にもいるぞ」
慎太郎「みんな見てるからな。今のうちに動け」
きょも「北斗、どうする?」
北斗は小さく唇を噛む。膝の上で安らぐ〇〇を見下ろしながら、胸の奥で焦りが膨らむ。
北斗「……今すぐじゃない…でも、放っておけない」
北斗は心の中で計画を立てる。〇〇はまだ自分を仲間としてしか見ていない。周囲には気づかれているが、本人は無自覚だ。
北斗(……狙ってるやつは確かに多い。手を出せば簡単に奪われるかもしれない。でも焦っても逆効果だ)
北斗はそっと膝に頭を預けた〇〇を抱きしめるように支えながら、決意を固める。
北斗「……俺が、動くタイミングは…ちゃんと考えないと」
ジェシーが笑いながら耳打ちする。
ジェシー「北斗、膝枕で守るだけじゃダメだぞ。〇〇を狙ってるやつ、絶対いるんだから」
風磨「焦らずとも、動き時は逃さないようにな」
樹「こういう瞬間も記憶されるからな」
慎太郎「北斗、見守るだけじゃなくて攻めの姿勢も必要だぞ」
北斗は一瞬、視線を〇〇に戻す。穏やかに寝息を立てる顔、柔らかい体。今すぐに手を出すわけではないが、守りたい気持ちは確かだ。
北斗(……焦るな。今は見守る、でも、他のやつに任せるわけにはいかない)
北斗は膝枕で眠る〇〇をそっと抱え、膝を動かさず、体を支えたまま考える。
今後どうアピールするか。いつ、自分の気持ちを行動に移すか。〇〇の周囲にはライバルが多いことを意識しつつ、焦らず、でも確実に、守りながら準備を進める。
北斗「……俺が、〇〇を絶対に守る。狙ってるやつに渡すわけにはいかない」
周囲が笑いながら茶化す中、北斗は膝の上の〇〇だけに集中し、次のタイミングを静かに見極める決意を固めていた。
ーーーーーー
日付も回った頃。
宴会も終わり、店内は片付けも進み、帰る準備が整った。
北斗は膝の上で眠る〇〇をそっと見下ろす。
北斗「〇〇、そろそろ帰るよ」
〇〇はまぶたをゆっくり開けて、ふわりと伸びをする。
〇〇「ん…もう帰るの?」
北斗「うん、みんなで帰るから」
北斗は手を添えて〇〇の肩を支え、膝から体を起こさせる。
〇〇「ありがとう…北斗」
北斗「無理しなくていい。ゆっくり歩こう」
周囲も笑いながら出発の準備をする。
ジェシー「北斗、ちゃんと起こした?」
風磨「膝枕のまま帰すわけにはいかないからな」
樹「大丈夫、守りモード全開」
慎太郎「俺たちも気をつけて歩くぞ」
きょも「〇〇ちゃん、しっかり支えてもらって」
北斗は〇〇の腕を軽く抱き、ふわふわと酔った体を支えながら歩き出す。
〇〇は北斗に寄りかかり、少し照れた笑顔を浮かべる。
北斗「足元気をつけて」
〇〇「うん」
店を出ると、夜の冷たい空気が流れるが、北斗は〇〇の体をしっかり支えながら、隣で笑う仲間たちと歩く。
ジェシー「いやー、今日も楽しかったな」
風磨「〇〇、膝枕で寝ちゃうとか相変わらずだな」
樹「北斗、いい表情してるじゃん」
慎太郎「膝枕からそのまま歩くっていう最高の流れだ」
きょも「北斗、無理しないでね」
北斗「大丈夫だよ、〇〇を守るだけだから」
〇〇は少し体を北斗に預けて、ほっと安心した表情を見せる。
北斗は周囲の声に耳を傾けつつも、意識は膝の上から離れた〇〇に向いている。
これからも、守る。
北斗は心の中でそう誓い、笑い声が混ざる夜道を、〇〇と仲間たちとともに歩いていった。
北斗と〇〇は道が一緒のため同じタクシーに乗ることになる。
北斗は運転席側ではなく、〇〇と同じ後部座席に並んで座った。
周囲の声はなく、外の街灯が窓越しに二人の顔を淡く照らす。
北斗「……静かだな」
〇〇「うん…なんだか、ちょっと落ち着く」
タクシーの揺れに合わせて、〇〇が小さく体を寄せる。北斗は少しだけ肩越しに気配を感じ、無言で視線を前に向ける。
〇〇がふと、小さな声で話し始めた。
〇〇「ねえ、北斗…ちょっと話してもいい?」
北斗「もちろん。何でも」
〇〇「……廉のこと」
北斗の胸がぎゅっとなる。あえて動揺は見せず、静かに聞く。
〇〇「別れてから結構経ったけど、なんかまだ…ちょっとモヤモヤするの。前向いてるつもりなんだけど、どこかでまだ、廉のこと考えちゃう自分がいる」
北斗は声を出さずに頷く。心の中は複雑だ。
北斗(……やっぱり、まだ少し気持ちが残ってるんだ…)
北斗(でも、今は俺がそばにいる……動かないと)
北斗「そうか…無理に忘れようとしなくていい」
〇〇は小さくため息をつく。
〇〇「うん、わかってる。でもやっぱり、自分でも整理できなくて…」
北斗「俺は……〇〇がどう思ってても、受け止める」
北斗の声は柔らかく、でも芯のある決意が込められていた。
〇〇は少し顔を上げて北斗を見る。
〇〇「ありがとう、北斗…なんか安心する」
北斗「安心していい。今は俺が隣にいるんだから」
タクシーの静かな車内で、夜風の匂いと街灯の光の中、〇〇の微かなモヤモヤと北斗の守りたい気持ちが交差する。
北斗は小さく笑みを浮かべ、心の中で誓う。
北斗(……他の誰よりも、俺が〇〇を守る。今は、そばにいるだけでも)
〇〇は少し頬を赤くして視線を窓に戻す。タクシーはゆっくりと進む。北斗はその背中を見ながら、言葉以上に自分の存在で〇〇を支えようと心に決めていた。
ーーーー🚕
タクシーは〇〇の家の前に停まった。
北斗はさっとドアを開け、〇〇に手を差し伸べる。
北斗「〇〇、降りるよ」
〇〇「うん…ありがとう」
少しふらつく〇〇の体を北斗はしっかり支え、腕を軽く抱くようにして車外に誘導する。
夜の静けさと街灯の明かりに包まれ、北斗の手はしっかりと〇〇の背中や肩に沿っている。
北斗「大丈夫か?」
〇〇「うん、北斗がいるから平気」
〇〇の家の前に着き、北斗は手を添えながら玄関まで歩いてきた。
〇〇は少しふらつきながらも、北斗の腕に寄りかかるように歩いている。
北斗「もうすぐだ。気をつけて」
〇〇「うん」
その瞬間、〇〇はふわりと北斗に体を寄せて、ぎゅっと抱きついた。
北斗「え…?」
〇〇「……もう帰るの?」
北斗「そうだよ、家まで送ったら帰る」
〇〇は少しふにゃっと笑い、まだ酔いの残る頬を赤くして北斗にしがみつく。
北斗「〇〇…?」
北斗は戸惑いながらも、無理に離さずそっと体を支える。
〇〇「北斗…一緒にいて…」
北斗「安心して。ちゃんと見送るから」
〇〇はほんの一瞬だけ北斗の胸に顔を預ける。軽い酔いで、素直な気持ちが自然に出てしまったのだ。
北斗はその瞬間、胸がぎゅっとなる。
北斗「……もうすぐ玄関だよ、無理しなくていい」
〇〇「うん…でも、北斗と離れるのちょっと嫌…」
北斗は深く息をつき、〇〇をそっと抱え直すようにして支える。
北斗「大丈夫、すぐ家に入れるから。離れなくてもいい」
〇〇は少し照れたように顔を上げ、でもぎゅっと手を北斗に回す。
北斗「……わかった、ここまでしっかり支える」
夜の静かな玄関前で、酔いで無防備になった〇〇をそっと抱きしめながら、北斗は心の中で誓う。
北斗(……〇〇を絶対に守る。他の誰にも渡さない)
〇〇は微かに目を閉じ、まだ北斗の腕にしがみついたまま、家の鍵を取り出す。北斗はそっとその背中を支え、静かに見守った。
北斗「さ、入ろう。無理しないで」
〇〇「うん…北斗と一緒なら安心」
北斗はその小さな声を聞きながら、胸の奥に熱い決意を抱えたまま、玄関先で〇〇を守る夜を終えた。
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