唇を離す。
唾液の糸が引く____
お互い濡れた髪____
見つめ合う____
自分がしてしまった事に恥ずかしさを覚え
咄嗟に前を向く。
と
ガッと弔くんに肩を持って前を向けさせられる。
バチャッ
とお湯が跳ねる。
「今……何したの?」
『へっ?!』
私思わずキスなんか____
弔くんはキョトンとした顔をしてる。
「口と口……合わせて……何、これ?」
説明するの恥ずかしいけれど
『キスって言うんだよ』
「キス……?」
弔くんは首を傾げる。
ああそうか____
弔くんはキスを知らないんだ。
まだ16で____
私は
『キスはね、愛しい……好き……と思った人にするものだよ』
そう、弔くんを見つめながら言う。
とっても恥ずかしいけれど、
あなたの事本当に、そう思ったから____
「愛しい……好き……」
私の言葉を繰り返す。
「そうか……なるほど」
そう言ったかと思えば____
チュ……
私の口にキスをする弔くん。
チュ……
クチュ……
角度を変え啄むように____
『ん……ッ』
思わず声が漏れる。
チュ……
と
ヌルッと弔くんの舌が口の中に入ってきた。
私も舌を絡める____
『……ッはぁ……』
酸欠になりそうなキス____
『プハァ///』
キスが終わる。
弔くんは私をギュッと抱きしめ
「凛、好き……好きだよ……」
と、強く抱きしめた。
私は手を回し
『ありがとう、』
だけ言った。
心の中で、私も、だなんて思ったのはまだ内緒____
________
「ねぇ、凛!!!
ここが勃って、なんだか体が熱いんだけどなんで!?」
『そッ……それは、自然現象(?)!!!』
「なにそれ、自然現象?」
『ッ……///まだ、知らなくていい!』
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