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学校につくと、わたしが所属する「Vivid BAD SQUAD」のメンバー、東雲彰人と青柳冬弥に出会った。2人とも、1年生のときはクラスが離れていた。
___そして、わたしは青柳冬弥が好きだ。前からずっと。
なので、今年こそは同じクラスになりたいと思っている。
「よぉ。杏。クラス発表はもう見たのか?」
彰人がわたしに話しかける。「今来たから後で見る〜!」とすばやく返す。わたしは早くこの会話を終わらせたかった。 だって冬弥隣にいるし!!いやだ!!恥ずかしい!!
「じゃあそろそろ…」と、そそくさと逃げようとした隙に
「白石は同じクラスになりたい人はいるのか?」
と、冬弥がわたしに訪ねてきた。
「えっ!?いやわたしは冬弥と…じゃなくて!…えっと………えっと…!」
冬弥のことしか考えていなかったから、なんて答えたら良いのかわからなかい。わたしが返答に困り果てている時、瑞希が近くを通った。 今朝言っていた、お手伝いというなのペナルティの最中だろう。随分と余裕そうだ。わたしはクラス替えにハラハラドキドキしているというのに…。そう思っていると、 瑞希もこちらに気づいたようでウインクをしてくる。
…あ!
「み、瑞希とまた同じクラスになりたい!」
「そうか、ならクラス発表が楽しみだな」
咄嗟に冬弥といってしまったことは恥ずかしいが、本人は聞いてないようで良かった。瑞希と同じクラスになりたいことは事実なのだから。
「そうか。じゃあまたな」
「俺達はクラス発表を見てきたから、教室に行ってくる。」
「待って!何年何組か言って!知りたいの。」
わたしは、2人がいこうとするところをすかさず止めた。
だって好きな人のクラスしりたいじゃん?!冬弥と同じクラスだったら嬉しいし、彰人と同じクラスだとしたら冬弥がうちのクラスに来る確率が高い。
「進級してんなら2年だろ…。オレは2ーBだ。」
あ。たしかに!必死すぎて気づかなかった…。
「俺は________。」
この高校のクラス発表は玄関で行われる。誰がどのクラスが書いてある、大きな紙が張り出されるのだ。「あー知り合いいない!!」、「やったー!また同じクラスだね!」と、やはり賛否両論があるようだ。かくいうわたしも不安だった。「今年こそは同じクラスになれるよね!神社行ってお参りまでしたし!」と自信を持たないと正気を失いそうだ。ドキドキしながら 「白石、しらいし…」と自分の名前を探す。
「あ、あった!14番! 」
顔を見上げ、自分のクラスを確認する。そこにはーー
「2ーB」と書いてあった。