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「 相談って 」
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「……」
朝の4時 俺は 相談 とは何か分からなくて起きていた
何度も何度も考えたが、俺には分からなかった。
……
相談って本当に何だ?
殴り合うこと…ではないんだろ…?
…もし、
相談して何も変わらなかったら 助けてもらえなかったら
……
どうすんだよ。
「………あー…腹立つ…!!」
俺はいつの間にかジャンバーを着て、外へ出ていた
────────────────
クソが、なんで俺はこんなに腹が立つんだよ
「……」
モブ 「おい、何俺を睨んでんだよ」
「……」
モブ 「無視か? だっせー」
「……黙れ…!!」
ボコッ (嶺二がモブを殴る
モブ 「………は…てめえ……やったな…!!」
ボコッッ…(モブが嶺二を殴る
「……っぐ…!」
モブ 「なんだこいつ、弱えじゃねえか」
シュッ…(モブが嶺二を蹴る
「…っぐ…あ…」
地面が近い。
変だ、動ける。
なのに…身体が重い。
【 相談して何も変わらなかったら 】
「……」
モブ 「…終わりか?」
終わり?
そうだ、いつも終わらせる側だ
なのに、今日は…
終わらない。
「……クソ」
立つ 拳握る
でも、動かない
… 「…おい」
モブが振り向く
風間 「朝から元気だな〜お前ら」
「……」
風間…? なんでこいつが…
風間 「喧嘩か?」
「……てめえには関係ねえだろ」
風間が俺の事をじっと見る
風間 「……嶺二、帰るぞ」
「…は?」
風間 「今日は終わりだ」
「……まだ…。こいつに勝ってねえだろ」
風間 「…勝ってねえのは喧嘩じゃなくてお前だろ」
「……」
風間が近づく
風間 「……勝ちたいっていう訳で喧嘩してんのか?」
止まる
風間 「…お前は一体、何と戦ってんだよ。」
「……」
…
そうだ、俺は一体なんでこいつと戦ってんだ?
風間 「すいませんね〜、今日はもうここで中止で!」
モブ 「は? 今からの所だったのによ 」
風間 「すいませんすいません」
モブ 「クソが。…このクソガキ、めっちゃ弱かったわ」
「………」
モブ 「クソガキが俺みたいな奴に喧嘩ふっかけてくんなよ〜? 恥かくだけだからな。」
モブが俺を見て笑う
……
クソガキは…てめえだろうが。
風間 「……そっちこそ、クソガキじゃないすか?」
モブ 「……あ”?」
風間 「だって、クソガキ相手に挑発してるんすよね?クソダサいっすよ。それ」
モブ 「…うっせえんだよ…!!」
( モブが風間に殴りかかろうとする
風間 「……! ……おっと」
モブ 「……!?」
風間 「急に殴りかからないでくださいよ〜」
モブ 「………このクソが」
風間 「クソはどっちだよ。早くどっか行けや。」
モブ 「………お、覚えとけよ…!!」
モブが去る
風の音がとても落ち着く
風間 「…さ、帰るか」
「……」
風間 「……珍しいな。お前が負けそうになんの」
「……負けてねえ」
風間 「うん」
風間が笑う
風間 「だから言ってんじゃん。喧嘩の話じゃねえよ」
「……」
少し間を置いてから風間が言う
風間 「……なあ」
「…」
風間 「相談、したことねえのか?」
止まる
「……」
風間 「別に答えなくてもいいぞ」
風間が少し笑う
風間 「…ただ、相談って…負けることじゃない。 」
「……!」
風間 「…俺も分かんねえ。けど、お前はひとりで勝とうとし過ぎだ。」
風間より早く歩く
……
「……」
今までひとりで勝ってきた
俺にとってはこれが普通。
……なのに。
初めて、これが普通じゃないのか? と感じられたかもしれない。
……
でも、…俺がいるとみんな不幸になる。
だから。
仲間なんて、いらない…!!
「……別に。おめえには関係ねえだろ。
俺は俺 お前はお前。俺の事なんて気にすんな」
風間 「………お前、いい加減にしろよ」
「………は?」
風間 「お前の周り、見てみろよ。」
「……」
風間 「話を聞いてくれる余村がいて、傷を治してくれる葛西がいる。白宮も、天城も。松本だって…俺だっている。」
「………」
風間 「お前はただ……俺達を見ようとしてねえだけだろ…!」
「……」
俺は無意識に口が開いていた
「……お前らは…俺の何を知ってんだ…?」
風間 「……!!」
「………見てるだけで俺の事を知ってるなら、もっと早く……」
言葉が止まる
止めろ、言うな…!
「……もっと早く…言えよ。」
風間 「……」
「なんで今更なんだよ」
自分でも何言ってるか分からない。
……でも、止まらない
「……なんで、」
声が弱くなる
「…なんで、今更俺に話しかけんだよ。」
風間 「……れい…」
「……俺は別に、助けて欲しい なんて言ってない。」
風間 「……れい…じ…?」
また。空気を悪くしてしまった。
「……帰る」
風間 「…待てよ。…傷治してやるから、俺ん家寄れ」
「………」
風間 「どうせ絆創膏とか、持ってねえだろ?」
風間は少し笑いながら言う
「………おう」
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風間の家 俺はただ突っ立っていた
風間 「そこ、座っていいぞ」
「……」
風間 「消毒する」
「………っ…」
風間 「痛いか? 生きてる証拠だな!」
そう言って風間は笑う
「……」
テレビにいぬの番組が流れている
風間 「…さっきの続き、話さなくていいからな」
「………分かってる」
風間 「でも、話したい時言えよ。何度でも聞いてやるからよ!!」
「………おう」
こいつはいつも俺に対して優しい笑顔をしてくれる。
ほんと、変わってる…こいつは。
風間 「……ほら、終わったぞ」
「…………」
風間 「時間凄え押しちゃったな! もう今日は俺ら遅刻でいいか?」
「………逆にいいのか。」
風間 「俺は全然? 一緒に怒られようぜ!!」
「………狂ってる」
風間 「んー? よく言われる」
そう言って風間が笑う
……
その笑顔はとても優しかった。
「……」
俺は自分の手を見る
少し前では震えていた俺の手。
今は…
止まっていた
「………」
相談って、こういう事なのか?
……いや、まだ分からない。
でも…少しだけ。
朝より、腹が立ってなかった。
……
ただ、それだけだ。
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校門前
天城 「なんで君らは仲良く遅刻してきたのかな?」
風間 「許してくれよ〜」
「………」
校門前に風紀委員長の天城がいた
ちゃんと仕事をこなしているんだなと少し驚いた
天城 「遅刻一回目だし。嶺二もいるから許す!
さあ、早く入って。」
風間 「俺達運いいな!! 入ろうぜ!」
「………」
風間 「じゃあ嶺二!!また後でな!」
「……おう」
「………」
中々騒がしかったな。
……
この後が多分めっちゃ騒がしくなるだろうけど。
……まあ、悪くはない。
コメント
1件
みぅだよ🤍🥀 第10話、すごく苦しくて、でも最後にじんわり温かくなった…。 嶺二の「相談して何も変わらなかったら」っていう怖さが、喧嘩シーンにそのまま出てて胸が締め付けられた。 風間が「勝ちたいっていう訳で喧嘩してんのか?」って言ったところ、あれが核心だった。 嶺二はずっと“ひとりで勝つ”ことに固執してたけど、風間の優しさに少しだけ鎧が剥がれた気がする。 「生きてる証拠だな!」って消毒するシーン、めっちゃ好き…😢 震えが止まった手、あの描写がすごく響いた。 宇さんの描く“重さと優しさのバランス”、本当に好きです。これからも読み続けます🌙
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歌大好き!
78
#異世界
あのち
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