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歌大好き!
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#異世界
あのち
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「 知らなきゃ良かった。 」
────────────────────────
朝 俺はいつも通り学校に来た
「……」
松本 「…嶺二さん!おはようございます!!」
モブ 「……うわ…またあいつ怪我してきたぜ…?」
モブ2 「ほんとな…ちょっと怖いかも。」
「………」
うるせえ。…うるせえ…!
こんなん、慣れてるのに。
松本 「……嶺二、さん…?」
「…」
モブ 「あいつだけ次元違いすぎだろ」
モブ2 「ほんとな、落ち着かないよな」
うるせえ…! うるせえ!!
「うるせえ!!!!」
モブ 「……!」
モブ2 「…!!」
「なんかあるなら俺に言ってこいや。」
モブ 「……は?」
教室の空気が止まる
松本 「嶺二さん…?」
「……」
なんだよ、…いつも通りだろ?
怖がられるのは慣れてるのに…
なのに、なんで今日はこんな腹立つんだ…?
モブ 「……」
モブ2 「別にお前に言ってなかったんだけど」
「…言ってただろうが。」
モブ 「……悪かった」
「……」
俺は自分の席に座る
松本 「……嶺二さん」
「……」
松本 「大丈夫ですか?」
「………別に。……こんなん、慣れてるし。」
松本 「……そう、ですか…」
松本が自分の席に戻る
先生 「授業始めるぞ〜」
皆 「おっす〜」
「……」
授業が始まる
内容が全部頭に入ってこない。
【 お前の周り見てみろよ 】
【 お前はひとりで勝とうとしすぎだ 】
【 1人にしない為に知りたい。 】
耳が…
うるせえ……!!
ボコッッ…( 嶺二が自分の頬を殴る
先生 「…!? 嶺二、どうした?」
「……何でもない」
先生が俺の席に来る
先生 「なんでもない訳じゃないだろう。保健室行くか?」
佐原 「なら俺もついて行きますよ!」
先生 「悪い、頼むぞ」
「…お前…頼んでねえだろ…!!」
どいつもこいつもムシャクシャする…
先生 「嶺二が俺達に頼んでなくても、先生は心配なんだ。保健室行って少し落ち着いて来い」
佐原 「嶺二くん、行きましょ!」
「……」
………
…保健室…行ってみるか。
「……ん」
先生 「…よし、偉いぞ。佐原頼んだ」
佐原 「おーけーっす!!」
────────────────────
廊下 俺はコイツと歩いている
佐原 「……嶺二くん、…さっき怒ってました?」
「……別に」
佐原 「そうっすか……」
佐原 「……俺、余計でした?」
違う
違うけど…分かんねえ。
「……知らねえ」
少し歩くと、保健室前に着いた
佐原 「失礼します」
「……」
保健室に入ると、葛西と委員長が座っていた
葛西 「……どうしたの」
佐原 「…授業中に、嶺二くんが自分の頬殴っちゃってて」
静かになる
委員長と葛西が俺の事をじっと見る
余村 「分かった。佐原くん、ありがとうね。もう行っていいよ」
佐原 「分かりました、ありがとうございました!」
佐原が保健室から出ていく
余村 「…嶺二くん」
「……」
余村 「…今、痛い?」
この質問、前にもされた。
「……別に、痛くねえ」
俺がそう言った途端、委員長が止まる
余村 「…そっか。」
葛西が俺に近づく
葛西 「じゃあ別の質問」
止まる
葛西 「…今、苦しい?」
空気が止まる
「……は?」
葛西 「苦しそうな顔してたから。」
止まる
これはきっと怪我じゃねえ。
…じゃあ、これはなんだ。、
「……知らねえ」
葛西 「…うん、知らなくてもいい。……でも、知ろうとしてるよね。」
「……」
俺は無意識に葛西から目を逸らす
「……黙れ」
余村 「それは言っちゃダメだよ。」
「…どいつもこいつも……うっせえんだよ…!!」
俺は無意識に足が動いて、保健室を出ていた
余村 「……!! 嶺二くん…!!!!」
「……」
────────────────────
外 俺は商店街を歩く
「……」
なんで俺は、こんなにムシャクシャしているか分からない。
……
俺は、知ったらダメだったかもしれない。
相談も 優しい奴も
しらなきゃ。
こんなにうるさくならなかった。
「………クソが……」
────────────────────
保健室
空気がとても静か。
葛西 「…追いますか」
「……」
僕は少し、黙ってしまった
「…今日は追わない。」
葛西 「……」
僕は小さく言う
「……知っちゃったんだと思うんだ」
葛西 「……何を、ですか」
窓を見る
「………ひとりじゃないかもしれないってことを。」
葛西 「……」
「嶺二くんってさ、今までひとりで生きてきた…んだと思うんだ。
でも…誰かが居ることを知っちゃったら」
「…今まで……普通だったものが、普通じゃなくなる。」
葛西 「…だから、苦しい。」
「僕達が普通だと思ってる仲間達も、嶺二くんからしたら普通じゃないんだろうね、きっと。」
葛西くんが小さく言う
葛西 「……今日も、少しだけ手が震えてました」
僕は目を少し伏せる
「……そっか。」
空気が静かになる
「……近づいてきてるね」
葛西 「…何にですか」
「…限界、かな。」
葛西 「……」
本当は心配で仕方がない。
……
だけど、待たないと。
「……」
コメント
1件
うわあ、この回、胸がぎゅっとなりました…。嶺二くんが「知らなきゃ良かった」って呟くところ、まさにタイトル通りで苦しかったです。普段は怒鳴ったり拒絶したりするのに、葛西くんの「知ろうとしてるよね」って言葉に一瞬止まる描写が繊細で。委員長の「ひとりじゃないかもしれないってことを知っちゃった」って分析、すごく腑に落ちました。限界に近づいてるのも分かるけど、それでも待つって決めた二人の優しさが沁みます…。続きが気になるけど、このじわじわした感じも大事にしてほしいです🌷