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コメント
2件
新シリーズ!?!?名前からして楽しみ!!
「撮影お疲れ〜!!」
「おつ〜」
「お疲れ様です!」
「おつかれーい!!」
「お疲れ様ーっ!」
撮影も終わり、各自やりたい事をする。
だけれどまだ、ボイチャは繋いだままだ。
「みんな元気いっぱいじゃん!もう1本撮っちゃう?!」
「あ遠慮しときま〜すさよなら〜」
と、うたは一番乗りにボイチャを抜けた。
「あ!うた待ッ…あいつ逃げ足早っ…」
「俺も寝るねー!バイバーイ!」
「はーいおやすみー。じゃねぇよ待て行くなそろ、」
ピコン、と退出の音。
「ちぇ〜。そんな撮影嫌かよ…」
全く変態は。
「はるさ〜ん!サムネ出来ました!」
さすがあすた。
変態と違って有能すぎる!!
「さすが有能アスタチンだな!」
「その呼び名やめて〜…?w」
「わぁ〜ッアスタチンだ〜っ!」
「じおるノリノリじゃん…笑」
「そういえば僕もお仕事しないと、!ありがとうございました!」
そう言ってボイチャを抜けた。何を感謝されたんだ?
じおあすはほんと働きもんだなぁ。
「僕も抜けまーす!お疲れ様でした〜!」
「おっけーい!じゃね〜」
ふう。
俺も事務作業しなきゃだな〜。
ピンポーン
何だ?誰か来た。
宅急便かな…?と外に出ると、誰もいなかった。
「はぁ……?全く、どこのガキンチョの悪戯だよ…」
ガキンチョか知らんけど。
(まぁ一応ポストも確認しとこ…)
何も入っていないと思っていたポストに乱暴に手を突っ込むと、何か紙が手に当たった。
「んぇッ!?!…びっくした、なにこれ」
出して見てみると、それは丁寧に封筒に入った手紙だった。
「どれどれ、……」
手紙に書かれていたのは、一文。
「いつもみてるよ だいすき」
「ッはぁ”ぁっ!?」
驚いて紙を落としてしまい、慌てて拾い上げる。
差出人は?ほんとに俺宛て?
疑ったが、差出人の名前も書かれてなければ、誰宛てとも書かれていなかった。
(うーん、やっぱ悪戯、)
そう思ってもうこの件を済まそうとした時、嫌な考えが頭をよぎった。
(メメリス……?)
その考えにたどり着いてしまったが最後。
絶対メメリスだろ、、
疑いたくないのに、疑ってしまう。
信じたいのに__
いやでも、家バレするような事はしてないはず……
なんで、?メメリスだとしたらなんでここが……?
いや、普通に考えて悪戯だろ。
イタズラされたのが偶然メメントリという実況グループに所属していた俺だった、ってだけだ。
別に、そんな大した事じゃない。
よし、忘れよう。
「別にメメリスだったとてだしな〜笑笑」
そうだ、別にメメリスだったからなんだ。
仲良くなってお茶でもすればいい。
そうやって自分を説得するためのありきたりな言葉を並べて、なんとか自分を表面上、安心させることができた。