「撮影お疲れ〜!!」
「おつ〜」
「お疲れ様です!」
「おつかれーい!!」
「お疲れ様ーっ!」
撮影も終わり、各自やりたい事をする。
だけれどまだ、ボイチャは繋いだままだ。
「みんな元気いっぱいじゃん!もう1本撮っちゃう?!」
「あ遠慮しときま〜すさよなら〜」
と、うたは一番乗りにボイチャを抜けた。
「あ!うた待ッ…あいつ逃げ足早っ…」
「俺も寝るねー!バイバーイ!」
「はーいおやすみー。じゃねぇよ待て行くなそろ、」
ピコン、と退出の音。
「ちぇ〜。そんな撮影嫌かよ…」
全く変態は。
「はるさ〜ん!サムネ出来ました!」
さすがあすた。
変態と違って有能すぎる!!
「さすが有能アスタチンだな!」
「その呼び名やめて〜…?w」
「わぁ〜ッアスタチンだ〜っ!」
「じおるノリノリじゃん…笑」
「そういえば僕もお仕事しないと、!ありがとうございました!」
そう言ってボイチャを抜けた。何を感謝されたんだ?
じおあすはほんと働きもんだなぁ。
「僕も抜けまーす!お疲れ様でした〜!」
「おっけーい!じゃね〜」
ふう。
俺も事務作業しなきゃだな〜。
ピンポーン
何だ?誰か来た。
宅急便かな…?と外に出ると、誰もいなかった。
「はぁ……?全く、どこのガキンチョの悪戯だよ…」
ガキンチョか知らんけど。
(まぁ一応ポストも確認しとこ…)
何も入っていないと思っていたポストに乱暴に手を突っ込むと、何か紙が手に当たった。
「んぇッ!?!…びっくした、なにこれ」
出して見てみると、それは丁寧に封筒に入った手紙だった。
「どれどれ、……」
手紙に書かれていたのは、一文。
「いつもみてるよ だいすき」
「ッはぁ”ぁっ!?」
驚いて紙を落としてしまい、慌てて拾い上げる。
差出人は?ほんとに俺宛て?
疑ったが、差出人の名前も書かれてなければ、誰宛てとも書かれていなかった。
(うーん、やっぱ悪戯、)
そう思ってもうこの件を済まそうとした時、嫌な考えが頭をよぎった。
(メメリス……?)
その考えにたどり着いてしまったが最後。
絶対メメリスだろ、、
疑いたくないのに、疑ってしまう。
信じたいのに__
いやでも、家バレするような事はしてないはず……
なんで、?メメリスだとしたらなんでここが……?
いや、普通に考えて悪戯だろ。
イタズラされたのが偶然メメントリという実況グループに所属していた俺だった、ってだけだ。
別に、そんな大した事じゃない。
よし、忘れよう。
「別にメメリスだったとてだしな〜笑笑」
そうだ、別にメメリスだったからなんだ。
仲良くなってお茶でもすればいい。
そうやって自分を説得するためのありきたりな言葉を並べて、なんとか自分を表面上、安心させることができた。
コメント
2件
新シリーズ!?!?名前からして楽しみ!!