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僕
たちはいつも通り仕事を終えて帰宅していたはずだったのだがなぜか帰り道で吐いている宇津木を見つけたのだ。しかも何故か知らないおじさん2人も一緒だった。マジかよこいつら。とりあえず助けるべきかなと思ったんだけど当人達は全く気にしてなさそうなのでほっとくことにした。というわけで今は少し離れたところにあるベンチに座って様子を見ていたんだけれど……
白「にしても本当にすごいわよねあの2人」
確かに凄まじかったな。もうなんていうかさすがだなって思った。だって普通は吐きそうになるくらい体調が悪い人を介抱するのにあんなにハイテンションになれるものなのか?まぁそれがあいつらのいいところなんだろうな。多分だけど。
兎「ねぇ巴せーんぱいっ!!」
そんなことを考えていると急に横から肩を掴まれた。見るとそこには満面の笑みを浮かべた兎川が立っていた。
えぇなにこわい。その顔めちゃ怖いんですけどぉ! 白「な、何かしら?」
兎「いえ、先輩たち遅いなと思って迎えに来たんですよ!一緒に帰りましょう!」
相変わらず距離近いんだよお前!!あとめっちゃ声大きいな! 兎「それで、どうしてこの人たちはまだここにいるのでしょうか?それにそちらの方々は一体誰なんでしょう?まさか彼氏さんとかじゃないですよね?」
兎川は笑顔のまま矢継ぎ早に言葉を発する。
いやだから怖すぎない君?なんなのこの状況、誰か説明してくんない?もう訳わかんなくて怖いんだけど。 宇「えっとその、とりあえずありがとうございました!この恩は必ず返します!」
白「そんな別に気にすることなんて…………」
そう言うとその子は急に倒れてしまった。マジでどういう状況なんだよほんま……
―――数分後。
兎「宇津木さーん、起きてくださいよ~」
宇「あれ……わたしどうしてたんだろ」
白「いきなり倒れるんですもんびっくりしましたよ」
宇「だってこの部屋の臭いがすごかったんだもん!!」
えぇー……そうかなぁ普通だと思うんだけど……。てかそんな臭かったら誰でも倒れちゃうか。ごめんみんな!でもここが天国だから仕方ないよね!! は~ほんとに可愛い。ずっと見てられるなこりゃ こんなかわいい子を拝めるなんて幸せだな~
兎「あっそうだ、宇津木さんにプレゼントですよ!ほら見て下さい!」
宇「なんだろうこの紙切れ」
そう言うと彼女はポケットの中から白い折りたたんであったものを広げて見せる それは一枚の写真だった 兎「これは写真というものらしいんですけどこれで撮るといつでも好きな時に見たり出来るんだって!!」
そこには満面の笑みを浮かべながらこちらを見ている宇津木の姿があった 兎「これを撮った後にすぐ現像出来たんですよー!!すごいですよね!」
兎川は嬉しそうな顔をして言った 宇「へぇーすごいねぇ……こんなものがこの世にあるなんて…………」
宇津木のその言葉を聞き 兎川が悲しげな表情をしたことに二人は気づかなかった